1935年12月1日生まれ。ニューヨークのブロンクス区で生まれ、ブルックリンで育つ。高校在学中からギャグ創りにのめりこみ、大学中退後にギャグライター、放送作家に。60年からはスタンダップコメディアンとしても活動。66年に『What's UP, Tiger Lily?』で監督デビュー。ハリウッドに背を向けた映画人と知られ、『アニー・ホール』(77年)でアカデミー賞監督賞、作品賞などを受賞したのをはじめ、何度もアカデミー賞を受賞しているが、02年の特別プログラムのとき以外はアカデミー賞授賞式には出席していない。主な監督作は『カイロの紫のバラ』(85年)、『ハンナとその姉妹』(86年)、『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(97年)、『マッチポイント』(05年)、『それでも恋するバルセロナ』(08年)など。
パリを旅行中の脚本家。売れっ子ながらもワンパターンの娯楽作ばかり書く仕事に嫌気がさし、本格的な作家への転身を夢見る主人公が、1920年代のパリにタイムスリップ! ヘミングウェイをはじめ、尊敬してやまないアーティストたちと交流する様子を描いた『ミッドナイト・イン・パリ』。アカデミー賞脚本賞を受賞したファンタジックな作品だ。
監督はウディ・アレン。彼の42本目となる本作は、彼の作品のなかで最高の興行成績を記録。アレンの最高傑作とも言われている。
ハリウッドに背を向けた映画人として知られる、監督生活47年目を迎えたアレン監督に話を聞いた。
アレン:アイデアはすごく自然に思いついた。まず『ミッドナイト・イン・パリ』というタイトルを思いついた。ただ、真夜中のパリで一体何が起きるのかということは、まだ自分でも分からなかったんだ。だけど、あるときふと思いついたんだ。パリを愛する主人公が、パリを歩いていて新しい冒険に出発することになるというアイデアをね。
アレン:当時のパリはボヘミアンで栄えていた時代だったからね。ヘミングウェイもフィッツジェラルドもピカソもマティスもサルバドール・ダリも、みんな知り合いでパリに住んでいたし、コール・ポーターもだよね。あの時代には非常に神話的雰囲気があったからね。
アレン:登場人物のすべてが、非常に象徴的な存在であり伝説でもある。とにかく、夢中になってしまう存在なんだ。だって彼らは文学の神であり、絵画の神であり、音楽の神であるわけだから。僕は彼らの作品に触れながら大人になってきたわけで、僕にとってはシェイクスピアみたいな存在だとすら言える。“偉大なる偉大なるアーティスト”という存在なんだよね。
アレン:行きたいところはあるんだけど、長居はしたくないな(笑)。ランチを食べに行く程度でいいよ。僕は20年代のパリに行きたいし。ベル・エポック時代のパリにも行きたい。でも、1日だけで十分だね。町を見てお昼を食べて、買い物をして、散歩をしてね。行ってみたいけど、その時代に住みたいとは思わないんだ。だって、エアコンがないところには住めないし、抗生物質がないところにも住めない。僕等が今持っているすべてがない所には住めないよ。僕は、今の時代の便利さに慣れすぎてしまったと思っている。
アレン:撮影中はとにかくすべてが「急げ! 急げ! 急げ!」って感じで、覚えていることと言ったらそればかりなんだ。だから、楽しいエピソードの記憶がない。いつだって「急げ! 急げ!」だからね、お金はとにかく飛んでいくわけだから、その間にいろんなことをやらなきゃいけない。「早く! 早く!」って撮影して、終わったときにようやく喜びを感じるんだ。撮影中はいつも、朝早く起きて一日中急いでいる。ただそれだけだよ。
アレン:とにかくみんなに思い切り楽しんで見てもらいたい。劇場に足を運んでもらいたいし、そこで楽しい時間を過ごしてほしい。面白いと思ってもらえたら尚嬉しいよ。この映画はすごくロマンティックだし、笑えて、楽しい作品だから。
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