ロベール・ゲディギャン
Robert Guediguian
1953年12月3日、南仏マルセイユ近郊の小さな港町エスタックに、アルメニア人の港湾労働者の父とドイツ系の母の間に生まれる。71年、エクサン=プロヴァンス大学に入学し、映画への関心を深める。その後、パリの社会科学高等研究院に進み労働運動にも積極的に関わる。80年に処女長編『Dernier ete』を作り注目を集める。97年に監督した『マルセイユの恋』はセザール賞の作品賞、監督賞にノミネートされた。社会派ながらも、ありのままの人生をさらりと描く作品作りが印象的。彼の作品は、現在、フランス映画の大きな流れのひとつとなっている「地方発映画」の流れを加速させる原動力にもなっている。