1991年生まれ、佐賀県出身。中学生の時に福岡のモデル事務所に所属。その後、大学進学のために東京へ上京。現在の事務所へ所属し、『シグナル〜月曜日のルカ〜』で映画初出演、初主演を飾る。幻冬舎文庫年間イメージキャラクター。「non-no」専属モデル(non-noMODELGLANDPRIXノンノモデル2012)。ダイキン工業「うるるとさらら」「ラクエア」、ケンタッキーフライドチキン「新レッドホットチキン」のCMに出演中。ファースト写真中「三根梓」(ワニブックス)が6月9日に発売。
“ダイヤモンドの瞳”を持つ大型新人と呼ばれる三根梓が、若手演技派の西島隆弘(AAA)、高良健吾と共演した青春恋愛ミステリー『シグナル〜月曜日のルカ〜』。
ある事件をきっかけに映画館から一歩も出ていないミステリアスな映写技師ルカに扮した三根、ルカの働く映画館でアルバイトをはじめ、次第に想いを寄せるようになる大学生・恵介を演じた西島、ルカの過去を知る謎の男レイジを演じた高良。それぞれ難役に挑んだ3人を直撃。
本作でデビューを飾る三根は、取材でも初々しい空気に包まれていた。そして、それを優しいまなざしで見つめる先輩の西島と高良。ミステリー色の強い本編とは違い、とてもほんわかしたムードを醸し出していた3人の素顔がのぞくインタビューをお届け!
三根:自分の殻にこもっていた状態のときは、恵介に対してもすごく冷静だし、映写技師の仕事を淡々と教えるようなクールなお姉さんだなって。でも、心を開いていくにつれて、ルカの持つ明るさだったり、おちゃめな可愛らしい部分だったり、そういう部分が出てくる。ちょっとずつ心を開いていく、打ち解けていく過程を丁寧に表現しないと、ルカっていうキャラクターがブレてしまうから、そこを大切に、丁寧に演じていこうと思いました。
西島:台本を読んだ限りでは、すごくキャラの濃い人たちばかりだなっていう印象があったんです。レイジもそうですし、ルカの抱えている悩みもそうですし、僕の家庭の事情もそう。だから映像になったときに、こんなにもナチュラルになるんだという驚きがありました。谷口監督の作品は、『時をかける少女』もそうですけど、すごく淡い幻想的な画質になるというか、画だけじゃなくて芝居自体も淡くなっているのがすごいなと思って。だから最初の台本のイメージとは違う作品になったなと、ビックリしています。
高良:僕もどうなるのか、全然想像がつかなかったです。
高良:自分なりに理解して演じました。でも分かりやすく共感を求めるような芝居はしないように、と思っていました。レイジのことをどう感じるかは、映画を見た皆さんに決めてほしいので。
三根:本当に全てが初めてのことだらけで。今まで演技のレッスンをしっかりやってきたわけでもなかったので、監督に発声や滑舌の練習といった基礎的な部分から、クランクインの1ヵ月前から指導していただきました。映写機を扱う練習をさせてもらえる場も作っていただきました。映写機に関しては完璧にかけられるようになることが、ルカの役を演じる自信にも繋がりました。監督には、私の演技の基礎作りや、映写機の特訓に付き合っていただいたことに、すごく感謝しています。
西島:ごまかしですね(笑)。恵介には逃げるクセがあると思うんです。笑顔で逃げるっていう。固定概念はよくないんですけど、自分の発言を言えないとか、タイミングを見失う人って、たぶん子どもの頃から人の意見を聞いて、「あぁ、そうそう」って笑いながら共感しちゃっているんじゃないかな。本当は別に自分の感情があるんだけど、ついつい空気を読み過ぎちゃって、笑顔で自分を納得させちゃう。恵介は、たぶんそういう人なんだろうと思いました。
高良:監督から事前に「親に愛情をもらわなかった」など、バックボーンを書いたメモを頂いていました。役の切り替えは、そんなに意識せずにできました。
西島:高良君には申し訳ないんですけど、本当に怖いイメージがありました(笑)。高良君の周りにはずっと、スースー冷たい空気が流れてるんだろうなって。そしたら、意外にファンキーでしたね(笑)。夏場に撮ってたので、昼飯の後は、外で芝居の話とか音楽の話をグダグダしたり、夜になったら温泉に行ったり。だからイメージと全然違いましたね。
三根さんは、最初お会いしたとき、目を合わせてお話をしてくれなかったので、「あ、ちょっと男性が苦手なのかな」って思って。だからとにかく俺だけでもコミュニケーションをとって、芝居に影響ないようにしないとなって思って、できるだけ現場でワンサカするようにしてました。
高良:西島さんはキラキラしてるイメージだったんですけど、どちらかといえば、男らしい、頼れる兄貴のような方でした。さっきの西島さんの話じゃないですけど、僕も、結構笑ってすませてしまうときがあるんです。でも西島さんと話すときは、ちゃんと真正面に立って話す感じでした。
西島:互いに語っちゃう感じだったよね。
高良: 三根さんは、絶対にこの瞬間にしかできないことをやろうとしてて、悩んでて。自分も悩むし緊張してるんだけど、目の前にそれを隠さずに悩んでいる三根さんがいて。この瞬間にしかできない三根さんがいると思うと、すごく羨ましくなりましたね。そういう風にさせてくれた現場もすごく素敵だし、ルカとしてそこに居ようとして必死になってそこにいる三根さんにも感動しました。
西島:“初”って、もう二度とないことだからね。
三根:西島さんは、お会いするまではやっぱりキラキラしているイメージでした。なんでも笑って許してくれるような。でも実際は全然違っていて、現場にいるときも、「おい、ルカ、ちゃんと挨拶しろ」とかちゃんと 言ってくれるんです。男らしくて頼もしくて、すごく印象が違いました。
高良さんは、たぶんいろんな作品のイメージがあって、私も怖いと思っていたし、すごくお芝居にストイックで、お芝居のことしか考えてないイメージがあったんです。でも地元が九州で一緒だったので、九州の話とか、すごく面白くて、高良さんもイメージと違う、とても優しい方でした。
高良:僕はもう辞めたいと思いました。もうだめだ、向いてないと落ち込みました(2006年に『ハリヨの夏』でスクリーンデビュー)。
西島:俺の場合は逆ですね。やりきったなって思いました。でも、もともと6時間半だったものが4時間ちょっとになったので(『愛のむきだし』)、ちょっと残念な感じはありました。500シーン以上あったので、見てるときに、「あぁ、あれないんだ、これもないんだ」とか(笑)。ただ、自分を見てるっていうことより、作品自体がすごく面白かったので、そこの感覚が残ってますね。
三根:頑張って撮ってきたものが全部繋がって、自分が今まで見てきたような映画になっているというのが、単純に、本当に感動しました。自分の演技については思うところが色々あったんですけど、エンドロールで名前を見たときは、「あぁ、自分が主演の映画を作ってもらったんだ」ってすごく実感できて。本当にすごく感動してしまったんです。泣きそうになってしまったんですけど、でも泣いてしまったら、自分の演技に感動して泣いてると思われるんじゃないかと思って、それが嫌で我慢してました(笑)。
でも終わった後に、いろんな方からよかったよとか頑張ったねとか言われたときは、やっぱり(涙を)止めることができなくて。すごく感動しました。
(text&photo=望月ふみ)
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