1976年5月31日生まれ、アイルランドのダブリン出身。サッカー選手を経て俳優に。『タイガーランド』(00年)で注目を集め、『マイノリティ・リポート』(02年)、『デアデビル』(03年)などの大作に出演。『アレキサンダー』(04年)、『ニュー・ワールド』(05年)、『マイアミ・バイス』(06年)、『Dr.パルナサスの鏡』(09年)、『セブン・サイコパス』(12年)などに主演。
“記憶”が簡単に売買される未来を舞台に、記憶を操作され、自分自身をも信じることができなくなってしまった主人公ダグラス・クエイドの姿を描いたSFアクショ『トータル・リコール』。『ブレードランナー』(82年)や『マイノリティ・リポート』(02年)の原作で知られるSF作家フィリップ・K・ディックの短編小説「追憶売ります」を、『ダイ・ハード4.0』(07年)の監督レン・ワイズマンが映像化したSFアクションだ。
この映画に主演したコリン・ファレルは、前出の『マイノリティ・リポート』、『マイアミ・バイス』(06年)などへの出演で知られるアイルランド人俳優。ワイルドな言動で注目を集めるファレルに、映画の見どころなどを聞いた。
ファレル:監督の奥さん相手のキスはちょっと演りにくかったな。でも、彼女を殴るのは問題なかった(笑)。冗談じゃなくて本当に平気だった。すごく楽しかったよ。ケイトが僕の首に一撃を加えるシーンがあるんだけど、その撮影のときに彼女は本気で僕にチョップをくらわせたんだ。カメラがまだ回っているなか、彼女は僕の様子を確認していた。「ごめんなさいダーリン、悪かったわダーリン」って言いながらね。
ファレル:ジェシカは愉快でタフな女性だよ。ある朝、セットに行ったら隅の方からかなり激しいミット打ちの音が聞こえてきたんだけど、彼女がミット打ちをしていたんだ。ホント、タフな女性だよ。
ファレル:アーノルド・シュワルツェネッガーと同じ役を演じることへのプレッシャーはまったく感じなかったよ。僕らの『トータル・リコール』は、彼らの映画とはまったく違うと感じるんだ。今回の方が、前作よりもダークでシリアスな作品になっているからね。前作が陳腐だったとまでは言わないけれど、少し作為的な感じがあったかな。
僕はシュワルツェネッガーの『トータル・ルコール』も大好きだったし、子どもの頃はシュワルツェネッガーの大ファンだった。今も彼の作品は大好きだから、彼の後釜として同じレベルに達しなければ、とか、彼より見事に決めセリフをいわなければというプレッシャーは感じなかった。
ファレル:週に5、6日、3、4ヵ月にわたってウェイトトレーニングをしたよ。そして、かなり走り込んだ。映画のなかで主人公の経歴に触れられている部分があるんだけど、彼は軍事訓練を受けた経験があると思われる。だから体を張った撮影になることはわかっていたので、かなりのトレーニングを積んだんだ。
ファレル:いくつか出演した大作は、興行的にあまり成功しなかったし、大作映画のオファー自体もあまりなかった。そこへこの話が来て、脚本を読んだ。『トータル・リコール』をリメイクすると聞いた当初は懐疑的だった。「作る価値があるのか? オリジナル版についてはどう言うんだろう」ってね。でも読んでみたら実に素晴らしい脚本だった。
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