1952年6月7日生まれ、北アイルランド出身。舞台俳優として活躍後、『エクスカリバー』(81年)で映画デビュー。『シンドラーのリスト』(93年)で世界的知名度を獲得し、『マイケル・コリンズ』(96年)でヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞。その他の主な出演作は『レ・ミゼラブル』(98年)、『STAR WARSエピソード I/ファントム・メナス』(99年) 、『ラブ・アクチュアリー』(03年)、『バットマン・ビギンズ』(05年)、『96時間』(08年)、『96時間/リベンジ』(12年)、『96時間/レクイエム』(14年)、『沈黙–サイレンス–』(16年)など。
男たちは極寒のなか、大自然の猛威とオオカミの攻撃に、ひとり、またひとりと犠牲になっていく……。飛行機がアラスカの荒野に墜落し、生き残った7人の男たちが大雪原でサバイバルを繰り広げる『THE GREY 凍える太陽』は、ハリウッドのヒットメーカー、リドリー&トニー・スコット兄弟がプロデュースし全米初登場1位を記録したサバイバルアクションだ。
主演はリーアム・ニーソン。『シンドラーのリスト』(93年)のシンドラー、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(99年)のジェダイマスター、クワイ=ガン・ジンなどで知られる演技派に、撮影の苦労や映画の見どころなどを語ってもらった。
ニーソン:石油採掘現場で働く屈強な男たちを乗せた飛行機が不運にも嵐に遭遇し、アラスカのツンドラ地帯に墜落してしまうんだ。生存者は僕と6人の男たちだけ。僕は彼らを率いて“南だと思われる方向”を目指す。その道中、僕たちは大きくてどう猛なオオカミたちに追いかけられる。オオカミたちが1人、また1人と僕たちを追い詰めるんだ。
ニーソン:僕の演じたオットウェイは、野獣の攻撃から作業員たちを守るために雇われた射撃の名手で、荒野で数日間、生き残れる知識があるし、オオカミや動物の習性や動きを知っている。でも、それだけだ。彼はすべてのことに答えられるような天才ではなく、とても弱く怯えた男だ。でも、自然のなかで生き残る術を知っているんだ。
ニーソン:全員が、すぐに、まるで互いの手を取り合うような仲間意識で結ばれるんだ。これから長い冒険の旅が待っていることを、みんなが悟っている。そして、互いの強さや思いやりに気づいていくんだ。
ニーソン:カナダのブリティッシュ・コロンビア州で撮影したんだけど、最初の2週間はマイナス40度くらいの場所に慣れるのに必死だった。強烈な、本当に強烈な寒さで、トレーラーを離れるときに考えることといえば、衣裳を着込んで温かさを保とうということだけ。演技のことなんか考える余裕もないんだ。それに、撮影が始まってからしばらくは、絶対に生き残れないと思っていたよ。脳が凍りついてセリフも覚えられず、どうやって温まろうかということしか考えられないんだ。
ニーソン:うぬぼれは多少あるね。でも、うぬぼれには慎重にならなければいけない。僕は仕事が好きだし、仕事中はベストを尽くす。それにこの映画のように素晴らしい脚本にも出会えるし、とても恵まれていると感じるよ。
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