1990年8月15日生まれ、アメリカ合衆国ケンタッキー州出身。17歳の時に出演した『あの日、欲望の大地で』(08年)で注目を浴び、第65階ヴェネチア国際映画祭で新人俳優賞を受賞。主演作『ウィンターズ・ボーン』(10年)の演技も評判を呼びアカデミー賞主演女優賞にノミネート。『ハンガー・ゲーム』(12年)の大ヒットにより世界的人気を博し『世界にひとつのプレイブック』(12年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。『アメリカン・ハッスル』(13年)では、史上最年少で3度目のアカデミー賞ノミネートの快挙を成し遂げた。2014年には「最も興行収入を稼いだ俳優第1位」にも選出されるなど、若手女優の筆頭格といえる。
2012年3月に全米で封切られるやいなや、公開直後の週末3日間で約1億5230万ドルの興行収入を稼ぎ出した大ヒット作『ハンガー・ゲーム』。スーザン・コリンズの原作を映画化した作品で、舞台となるのは強大な権力者に支配された独裁国家。貧しい隷属地区に暮らす若者たちが国家の命令によりサバイバルゲームを行い、裕福なエリートたちがそれを見て楽しむなかで展開するドラマが描き出される。
主人公の少女カットニスは、愛する妹の代わりに生き残りを賭けたゲームに身を投じ、命がけの戦いへと飛び込んでいく。
弓矢を武器に戦う美しく聡明なカットニスを演じたのはジェニファー・ローレンス。ハリウッドが期待を寄せる若手女優が、映画について語った。
ローレンス:オリンピック選手に教えてもらったから、弓矢は結構、上手いと思います。6週間に渡って体作りをして、トラックを走ったり、フリーランニングやロッククライミング、ヨガをしました。
ローレンス:監督は素晴らしい人です。映画製作のすべての面で優れていて、俳優たちとのコミュニケーションではとても感情を込めて話すけど、技術的な指示もする。みんなの意見を聞いて平等に扱ってくれるし、自由な人だから私たちも自由にさせてくれる。現場の雰囲気は最高でした。
ローレンス:この映画に出ることが決まった時点で「ワォ!」って思いました。カットニスについて自分なりのイメージを持った人がたくさんいるわけだから。でも、撮影が始まればそんなことは気にしていられません。自分の本能に従ったり監督と話し合ったりして映画を作っていきました。
ローレンス:ええ。彼女が現場に来たとき、この作品のアイデアがどうやって生まれたのか聞きました。彼女は、テレビでイラク戦争の番組とリアリティ番組のチャンネルを交互に変えながら見ていて思いついたと言っていました。
ローレンス:私もそう思います。現代もリアリティ番組が人気だし、他人の悲劇をエンターテインメントの題材に使っているわけですから。
ローレンス:ええ、それらはすべて、原作のとても重要な要素です。暴力、残虐性、貧困などですよね。私たちは映画化するにあたって、どの要素も和らげることなく作りたかったんです。
ローレンス:2つが比べられるのは理解できます。若者向けの小説で、ベストセラーがシリーズで映画化され、3人の若い俳優が出ている。比べられて当然だと思います。でも、ストーリーとしては全然比較できない。まったく違うものなんです。
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