1964年1月7日生まれ、アメリカのカリフォルニア州出身。フランシス・フォード・コッポラの甥で、ソフィア・コッポラは従姉妹。『初体験/リッジモント・ハイ』(82年)でデビュー。『バーディ』(85年)で注目を浴び、『ペギー・スーの結婚』(87年)、『月の輝く夜に』(88年)、『ワイルド・アット・ハート』(91年)などの話題作に出演。『リービング・ラスベガス』(96年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞。主な出演作は『ザ・ロック』(96年)、『フェイス/オフ』(98年)、『ナショナル・トレジャー』(05年)、『キック・アス』(10年)など。
ニコラス・ケイジと、『エクスペンダブルズ2』(12年)をはじめ数々のアクション映画を大ヒットさせてきたサイモン・ウェスト監督が、『コン・エアー』(97年)以来のタッグを組んだ『ゲット・バック』が、11月10日から公開となる。
主人公は、8年間の服役を終え出所した男。娘が誘拐され身代金を要求されたことから、再び銀行強盗の計画を余儀なくされる男を熱演したケイジに、話を聞いた。
ケイジ:サイモン(・ウェスト監督)から「脚本を送るのでちょっと読んでみてくれないか」という連絡がきたんだ。そのとき彼はストーリーについて試行錯誤していて、良い方向に書けているのか気になったみたいなんだ。
で、脚本を読んで、彼と相談しながら互いのアイデアを組み合わせていったんだ。その結果、エキサイティングでスリリング、そしてエモーショナルな部分も持ち合わせた脚本に仕上がったと思う。この映画の肝は、なんと言っても父親の娘への愛情なんだ。
ケイジ:良い作品には良い脚本とキャストが欠かせない。本作には素晴らしいキャストが集まったと思うよ。でも1番重要なのは、プロの映画製作者で、なんと言っても監督の存在が大きい。サイモンの作品なら、すぐに出演するよ。彼はアクション映画の最高の監督で、今まで仕事したなかでも最高の1人と言えるね。
彼は紳士であり、アーティストでもあり、そして決して妥協せずに取り組んでくれる完璧主義者なんだ。常に何をしたいかがはっきりしている。自信を持って現場に臨み、現場でうるさいことを言ったり、俳優が対応できないような無理な注文などは出さず、どういう撮影をしたいかをキャストに的確に示してくれて、自分では気付かなかったシーンの新しい見方を教えてもらえる。俳優だったら誰でも、そんなプロフェッショナルな監督と一緒に働きたいと思うだろうね。サイモンと仕事するのは大好きさ。
ケイジ:まず人として素晴らしい少女だ。会ってすぐに、彼女が素直で優しい人物だと分かったよ。あの愛らしく、100%誠実な笑顔を見たら、誰でも彼女が好きになるはずだ。それにとてもプロ意識が高い。色々なアイディアを出してくるし、どのテイクも彼女は非常に本能的に直感で挑んでいるんだ。演技しているということを感じさせないんだ。
ケイジ:FBI捜査官を演じたダニー・ヒューストンは、あの声とセリフ回しに魅了されたよ。彼のセリフ回しには、ミュージカルのようなクオリティがある。同じくFBI捜査官役のマーク・バレーはとてもファニーでユーモアのセンスがある。陸軍士官学校を卒業しただけあって、完全なスポーツ選手なんだ。そんな栄誉を持っている人物に対して、感心しないわけはないよね。
ケイジ:絶対に失敗したくないから、スタントについては細心の注意が必要だ。僕は火についてはうまくスタントをこなす自信がある。火は怖くないからね。運転はすごく上手いわけじゃないけど、これまでの撮影で何度もこなしてきたから、今はいい感じのドライバーだと思うよ。
本作のようなアクション映画では、俳優が実際にスタントをこなしているかどうかに大きな意味があると思うし、観客もその点にはすごく注目していると思うんだ。
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