1994年2月23日生まれ、ジョージア州出身。5歳のときにCMモデルとしてデビュー。テレビドラマ『ER 緊急救命室』(94年〜09年)でテレビドラマに初出演。『I am Sam アイ・アム・サム』(01年)で映画デビューし、名優ショーン・ペンに引けを取らない卓越した演技力で注目を集める。以後、人気子役として『コール』『メラニーは行く!』(共に02年)などに出演。『マイ・ボディガード』(04年)ではデンゼル・ワシントンと、『ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』(05年)ではロバート・デ・ニーロと、『宇宙戦争』(05年)ではトム・クルーズといったトップスターと次々に共演。最近では『ランナウェイズ』(10年)、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』(12年)などに出演。
白血病で余命わずかと宣告された少女が作った「To Do リスト」。「お酒を飲む」「セックスする」「万引きする」「ドラッグをやる」「タトゥーを入れる」「インドで象に乗る」……。『17歳のエンディングノート』は、今、この瞬間を思い切り生きようと決心した彼女が、突如、恋に落ちる姿を描いたラブストーリーだ。
「恋をする」だけはリストに入れなかったのに、思いがけず人を愛してしまった少女を演じるのはダコタ・ファニング。『I am Sam アイ・アム・サム』(01年)や『マイ・ボディガード』(04年)などで天才的な演技力を披露した子役出身女優だ。
そんなファニングも現在19歳。子役から本格的な女優へと見事な成長を見せた彼女が、映画について語った。
ファニング:脚本を読んで、すぐにこのキャラクターを演じたいと思いました。主人公は私と同世代だけど、白血病に苦しみながら、人生で夢見ることすべてに立ち向かいます。友だちを作ること、お酒を飲むこと、恋人をもつこと……。彼女はそのすべてを、残された短い時間でやり遂げたいと望みます。人はいつも、今やるべきことを先送りにするけれど、主人公のように、私たちも、すべての瞬間が素晴らしくて、今が最高であることを受け入れるべきなのだと思うんです。
ファニング:演じた役のためにまったく新しいしゃべり方を身につけ、自分とは全然違う人間だと感じられるなんて、初めてのことでした。髪型もベリーショートにして、そのことですべての感じ方が変化したの。そんなことが起きたのは初めてで、とても気に入っています。
ファニング:今回、最も有意義だったのはパーカー監督と私の関係でした。監督が、とても詩的な瞬間を繊細に扱いながら世界観を作りだしていくところを見ることができました。監督と一緒に仕事ができたことは素晴らしい経験でした。監督は私に大きな安心感を与えてくれ、同時に誰に対しても協力的で心を開いている。現場での監督はとても穏やかで、全員が頼りにする人物。彼との仕事はどの瞬間も素晴らしいものでした。
ファニング:主人公のテッサは、13歳から17歳までの4年間、具合が悪かったの。だから男の子たちと知り合う大切な時期を逃してしまっているんです。テッサと(恋人になる)アダムは、この関係が近々終わりを告げることを知っている。そしてアダムは、この“旅”を続ければ、彼自身の人生も粉々に打ち砕かれてしまうことに気づいています。でも、2人は愛するために“選ばれた”のだから、そうするしかないんです。
ファニング:ママは、深刻な状況を受け入れられず、突き放すことで対処しています。でもパパは完全に娘の病気にのめり込んでしまっている。ママの態度にはイライラするけれど、パパはテッサを追い込んでいます。だからテッサは2人を締め出します。でもそれは、ティーンエイジャーたちがしょっちゅう取る行動なんです。両親とのバランスを保つことは、彼女にストレスを与えているんです。
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