1968年9月25日生まれ、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。ヒップホップグループ“DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンス”のメンバーとして活躍し、グラミー賞を複数回受賞するなど人気を博す。その後、俳優に転身し、『バッドボーイズ』(95年)、『インデペンデンス・デイ』(96年)、『メン・イン・ブラック』(97年)などで人気を博す。『ALI アリ』(01年)でモハメド・アリ役を熱演し高い評価を得る。息子ジェイデンと共演した『幸せのちから』(06年)ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。主な出演作は『メン・イン・ブラック2』(02年)、『メン・イン・ブラック3』(12年)、『ハンコック』(08年)など。
『幸せのちから』(06年)に続きウィル・スミスとジェイデン・スミスが親子共演を果たした『アフター・アース』。人類が地球を去り、別の惑星に移り住む未来世界を舞台に、地球に不時着した父と子のサバイバルを描いた作品だ。
支え合う親子を演じた前作とは一転、今回2人が演じるのは、英雄の父と、父に憧れつつも父と打ち解けられない息子だ。息子を愛しながらも溝を乗り越えられない父の葛藤を見事に表現したウィルに、映画について、そして愛する息子ジェイデンについて語ってもらった。
ウィル:1000年前に人類は地球から別の惑星に移住したという設定だ。それまで100年近くもの間、人間にないがしろにされ酷使されてきた地球が人類に牙をむいた。そのため、人間は宇宙に避難し、新たな生活の場を探さざるをえなくなったんだ。この映画で描かれるのは、それから1000年後の話だ。その間、地球上に立ったことのある人間は1人もいないんだ。そこに、僕が演じているサイファ・レイジと、ジェイデンが演じるその息子キタイ・レイジが不時着した。宇宙で最も荒れ果てた場所、それが地球なんだ。
ウィル:監督は、人類の進化、未来について、人類がいくつかの過ちを正した姿を描きたいと真剣に考えていた。たとえば、1000年後の人間は、完全に環境に優しい文明を築いている。その中心となるのが「スマート・ファブリック」という物質だ。「スマート・ファブリック」というのは、テクノロジーとテキスタイルを融合させたもので、風や天候や感情を感知することができるものだ。文明全体の核にあるのがこの「スマート・ファブリック」なんだ。だから人類が、自分たちに都合の良い環境を作るために常に自然と衝突する代わりに、自然の法則と協調してゆく術を学んだというのが主な変化になっている。
ウィル:この作品で最も強く感情を揺さぶるシーンがそのシーンだと思う。親にとっても子どもにとっても、これ以上ないほどの悪夢のような状況なんだ。自分1人ではまだ世界に立ち向かうことのできない子どもと、その子どもの元に駆け寄って助けてあげることのできない父親。父親はただ座って見ていることしかできない。自分の命には自分自身で責任を持たなければならないということに、息子が気づいてくれるのを願うことしかできないんだ。というわけで、あのシーンでは僕らの誰もが経験する、権限と指揮の移譲が行われるんだ。
多くの人たちが覚えているんじゃないかな。自分が両親から離れた1人の人間になったとき、常に両親を頼っているわけにはいかないことを学んだときのことを。親はスーパーマンではなく、ごく普通の人間に過ぎず、これからは自分の人生を自分自身でコントロールしていかなければならないってことに気づいたときのことをね。
ウィル:今回の作品で特別なのは、ジェイデンが13歳だということだ。荒野に赴く父と息子の物語だが、普遍的な面もある。歴史上でもさまざまな文化においても、父から息子へ権限や教訓といったものが伝えられる時期だ。僕らはジャングルやレッドウッド・フォレスト、ユタ州のモアブ砂漠といった場所で撮影をした。そこで非常にパワフルで普遍的な父と息子の交流が行われたんだ。
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