『ワイルド・スピード EURO MISSION』ポール・ウォーカー インタビュー

人気シリーズのレギュラーキャストが語るヒットの秘密とは?

#ポール・ウォーカー

最高の映画にしようと特に格闘に力を入れた

ド派手なカーアクションで人気の『ワイルド・スピード』シリーズ。その最新作となる『ワイルド・スピード EURO MISSION』が7月6日より公開される。

メキシコ、日本、ブラジルと様々な国を舞台にバトルを展開してきたが、今回の舞台となるのはヨーロッパだ。高級車の聖地でもある場所で繰り広げられるミッションには戦車や超大型航空機も登場し、常識を覆すアクションに度肝を抜かれる。

同シリーズのレギュラーキャストでもあり、自身も大の自動車好きというポール・ウォーカーに、映画の見どころなどを語ってもらった。

──本作では、宿敵でもあるFBI特別捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)やブライアン(ポール・ウォーカー)の元に再びやってくることからスタートしますね。

ウォーカー:ホブスは公正さを重んずる人間でね。悪いやつを見逃すことだけはできない、ごくまっとうな警官だ。形式上取り締まるだけで終わらず、とことん正義を追及したいと考えるんだ。ブライアンもドム(ドミニク)も同じクチだ。
 それに(ドミニクの死んだはずの恋人)レティのこともある。ホブスは、彼女を餌にすれば使えると呼んだんだ。ドミニク達ほど腕のたつチームは他にいないからね。

──格闘シーンも圧巻でした。

ウォーカー:最高の映画にしようと意気込んでいたから、特に格闘に力を入れたんだ。体が覚え込むまでは、リハーサルの連続だったね。誰かが間違えても気にしないで、流れるような動きになるまで繰り返し覚え込むんだ。左のクロスの代わりに右が来ても、さっと自然によけられるぐらいにね。その成果をご覧あれ!ってところかな。

かっこよく見せるには痛い目も見ることが鉄則
ワールドプレミアでのポール・ウォーカー

──映画にリアリティを出す方法はなんだと思いますか?

ウォーカー:運転と同じで実際にやるのが一番だね。ここの映画では、「CGは使わない」が監督の意向だった。そのほうが断然いいし、実際にやるほうがズンと迫力が出るからね。
 アクション映画では特に「あれが嫌、これが嫌」という役者がいるけど、そういう人はお門違いだね。契約書をよく読めと言いたい。そういう映画だよ。かっこよく見せるには痛い目も見ないとね。それが鉄則なんだ。

──最後に、シリーズ6作目となる本作の見どころを教えてください。

ウォーカー:それぞれに、見せ場がある感じなんだ。 ちょっとポップになって、歩き方ひとつにしてもちょっと偉そうな感じでね。それを見るだけでも最高だね。
 長年同じ役をやってると、この映画が多くの人にとって大きな意味をもってるんだなって思い知らされるし、そればかり考えてかなりの時間と努力を費やしてくると、時々もう客観的には見れなくなるんだよ。とにかく、役柄には常に現実味を持たせないといけないというのが、いちばん大事なことだね。ダイナミックな映画を作るというのが目標だから、もちろん時には譲歩しなきゃいけない時もある。その双方の微妙なバランスをとってるからこそ、このシリーズはうまくいってるんだ。

ポール・ウォーカー
ポール・ウォーカー
Paul Walker

1973年9月12日生まれ、カリフォルニア州出身。2歳の頃からコマーシャルに出演しはじめ、80年代にはモデルとして活躍。俳優にも挑戦し、『ワイルド・スピード』(01年)でブレイク。主な出演作は『バーシティ・ブルース』(99年)、『ワイルド・スピードX2』(03年)、『ワイルド・スピード MAX』(09年)、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(11年)、『父親たちの星条旗』(06年)、『逃亡車』(13年)など。

ポール・ウォーカー
ワイルド・スピード EURO MISSION
2013年7月6日より全国公開
[製作]ヴィン・ディーゼル、ニール・H・モリッツ
[監督]ジャスティ・リン
[脚本]クリス・モーガン
[出演]ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、ガル・ギャドット、サン・カン、ルーク・エヴァンス
[原題]FAST & FURIOUS 6
[DATA]東宝東和

(C) Universal Pictures