1987年10月18日生まれ、アメリカのカリフォルニア州出身。子役として舞台で活動。テレビドラマ『ハイスクール・ミュージカル』で人気を博し、映画版『ハイスクール・ミュージアム/ザ・ムービー』(08)にも出演。その他の出演作は『セブンティーン・アゲイン』(09年)、『ペーパーボーイ 真夏の引力』(12年)、『ダーティ・グランパ』(16年)など。
ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザックという演技派スターの共演で、ベストセラー・ミステリーを映画化した『ペーパーボーイ 真夏の引力』は、かつてないほどにスキャンダラスでいかがわしい問題作だ。
舞台となるのは、人種差別問題などが色濃く残る1969年のフロリダ。大学を中退し無為な日々を過ごす青年ジャックが、ミステリアスでみだらな女性シャーロット(ニコール・キッドマン)と出会い、初めて本気の恋をすることから始まる。社会の荒波にもまれていないピュアな青年が、ある殺人事件に翻弄され、人生を一変させていくひと夏の経験が生々しく描かれ、半端ない磁力で見る者を引き込む。
この作品で主人公・ジャックを演じたのは、人気ドラマ『ハイスクール・ミュージカル』でブレイクした若手美形スター、ザック・エフロン。今までの爽やかなイメージを覆し、新境地を開拓した彼に話しを聞いた。
エフロン:衝撃を受けたよ。青年の旅のようなもので、寄り道したり逆行したり暗闇に入ったりするんだ。最後まで何が起こるのか、何についての物語なのか理解できなかったよ。とにかく衝撃を受けたんだ、すごくね。
エフロン:すばらしい経験だった。夢みたいだったよ、挑戦でもあったしね。現場にはクリエイティブな人が集まっていて、ひとつの目標を達成するために夢中になっていた。共演者も監督のリー・ダニエルズも素晴らしかった。この映画の大きなテーマは、大人になるということだ。ジャックは、大切な人たちから人生を教わり教訓を得る。僕自身はまだ分かってないこともある、役者業も理解しきれてないしね。今回の撮影では、共演者たちに助けられたよ。
エフロン:ラブシーンはいつだって緊張するよ。演じる役者だけじゃなく撮影スタッフもね。でも撮影が始まってしまえば、他のシーンと同じだよ。それに簡単だったよ、ニコールにキスするだけだ。
エフロン:現場では常に全員が動いていたよ。休憩時間がないんだ。トレーラーもなかったけど、あれが純粋な映画作りだね、全員が一致団結するんだ。まさにこれが映画作りだよ。
エフロン:把握しきれないほどたくさんの要素が詰まっているよね。最初に脚本を読んだときはよく分からなかったけど、すごく探求的で人物が詳細に描かれているんだ。この映画は、何かひとつの要素に限定することはできないよ。多くの質問を投げかけているし、多くの疑問を生じさせている。そういう意味で、考えさせられる映画だよ。刺激を与えてくれる。
エフロン:すごく刺激を受けたし、パワーをもらった。役者が演じやすいような環境も作り出してくれた。彼にはエゴが全くないんだ、そしていつもふざけている。嘘じゃないよ、本当にそうなんだ。僕たちをリラックスさせようとつとめてくれる。無欲で愛に満ちた人だと思ったよ。彼と仕事ができて光栄だよ。リーは本質を見る目を持っている。だから登場人物がとてもリアルなんだ。それに、人間関係を築くのにも長けているよ。会話しただけで通じ合えるんだ。優れた洞察力の持ち主で、人のことをよく理解できる。だからいい監督なんだ。それにリーはためらわずに何事にも挑戦する。脚本だって気に入らなければ流れに任せるんだよ、「ここはアドリブで」ってね。
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