1981年1月6日生まれ、神奈川県出身。映画デビューは99年、新藤兼人監督の『生きたい』。その後、07年に出演したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『バベル』で第79回アカデミー賞助演女優賞、第64回ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート、世界的にも高く評価された。その後も『ブラザーズ・ブルーム』(08年)、『ナイト・トーキョー・デイ』(09年)、『ノルウェイの森』(10年)など話題作に多数出演。公開待機作としてキアヌ・リーヴス主演の『47 RONIN』がある。
2013年、太平洋(パシフィック)の深海から突如出現した凶暴な巨大生命体“KAIJU”に、世界中の大都市が次々と破壊され、人類は絶滅の危機に晒される。甚大な被害を受けた人類は、”KAIJU”と戦うため、英知を結集して人型巨大兵器“イェーガー”を開発する。“イェーガー”は、次々と現れる”KAIJU”の侵攻を食い止める事ができるのか?
本作のメガホンをとるのは、マンガ、アニメ、怪獣、特撮映画といった日本のポップカルチャーをこよなく愛する鬼才ギレルモ・デル・トロ。最新のVFX技術を駆使し、誰もが見たかった実写によるロボット映画を作り上げた。
そして人類の平和を守るために“イェーガー”に乗り込み、“KAIJU”と死闘を繰り広げるヒロインのマコを演じるのは、『バベル』(07年)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた菊地凛子。本作で見せるクールで凛とした存在感が印象的な菊地に、ギレルモ監督や、本作でハリウッドデビューを果たした芦田愛菜について、さらには女優としてのスタンスなどについて話を聞いた。
菊地:『バベル』のときは、国際的なキャリアとしては初めての作品でしたし、自分がどこにいるのかが明確に見えていなかった。でもその後に、何本かインターナショナルな作品に出させてもらい、海外のやり方も分かるようになってきました。『パシフィック・リム』はアメリカに引っ越してからすぐにいただいた役。今までは『バベル』が私の代表作ということになっていましたが、またこれが新しい代表作になるんじゃないかと思っています。
菊地:やはり英語は母国語ではないので、一生勉強していかないといけないとは思っています。もちろんセリフの練習もたくさんやりました。ただ今回はそれよりもトレーニングに集中してほしいと言われました。まわりの役者さんの体が大きかったので、わたしの体も大きくしなければならなかった。撮影前に2ヵ月間、トレーニングをみっちりと。今までは精神的に追い込まれることが多かったんですが、今回はアクションが多くて、肉体的に限界まで追い込まれた作品だったんです。
菊地:映画は監督とキャストとのつきあいなんで、アート系の映画であろうが、こういうSF系の映画であろうが、やることは特に変わりません。ただ、本作はクルーのメンバーも多かったですし、この作品自体も世界的にとても大きなニュースになっていたので、注目されている作品だとは感じていました。わたしはキャストや監督に恵まれたなと思っています。
菊地:ギレルモはすごくチャーミングで。もちろんオタクという感じのところもあるんですけど、実際は司令塔というか。総勢700名くらいのスタッフすべてに目を配っている人。と思いきや、前のカットでわたしの動きの形とか、前髪の位置といった細かいところもしっかりと覚えている。監督のために働きたいと思わせてくれるような環境を作ってくれる人だと思う。そして愛情が深い人なんで、そういう部分が彼の作品にはたくさん出ていると思います。
菊地:ギレルモ監督って役者を信じているんですよ。確実に人を信じて突き進んでいくタイプの人。監督が信用してくれるから、わたしも信用して乗り込んでいくしかないなと思えるんです。
菊地:いや、何も聞いていないです(笑)。わたしが聞いているのは、中野ブロードウェイの話ばかりですね。今日は秋葉原に行ったんだけど、まだまだ(おもちゃを買い足りなくて)甘いとか(笑)。ギレルモは国籍を問わず、いろいろな人やカルチャーを愛する人なんですよ。
菊地:監督がよく言っている『ゴジラ』や『ウルトラマン』といった円谷作品は見ています。もちろん押井守さんや宮崎駿さんの作品、それから『新世紀エヴァンゲリオン』も大好きです。でも監督が唯一見ていないのが、『新世紀エヴァンゲリオン』だそうで。これから見ると言ってましたけどね。
菊地:庵野秀明監督のほかの作品は見ているんだけど、エヴァだけは見ていないと言っていましたね。
菊地:わたしとしては、本当に光栄なこと。まだ日本語版は見ていないんですけど、すごく楽しみなんです。どんな風になるのかまだ想像はつかないんですが、とてもスペシャルなものになりそうですよね。
菊地:撮影のときはお会いしてたんですが、本作の来日記者会見のときに久しぶりに会って。しばらく見ない間にとても綺麗で大人になっていると思って、ビックリしました。
菊地:愛菜ちゃんが出演している作品が、わたしが知っているスタッフさんが手掛けている作品だったので、その人が優しいかどうか確認したり、愛菜ちゃんがやっている作品の監督の話をしたり。普通の女優同士のトークをしていました。
菊地:そういう意味で彼女は大人ですよね。プロだなと思います。
菊地:とてもきれいなシーンでした。そこはコマ撮りで撮影したシーンで、色もきれいだし、カメラワークもかっこよかったんで圧倒されましたね。愛菜ちゃんもとてもかわいかったですし。
菊地:もちろん日本の映画もやりたいですね。まだ出会っていない人とも新しいことをやりたい。ですから、これからもいろんな人たちとの出会いを大事にしつつ、ですね。今回の役も自分がやってみなければ分からないことだったので。やってみないと分からないことも多いですし。今まで通り、やりたい役は自分からつかみ取っていこうと思っています。どんどん挑戦をしていきたいですね。
(text&photo=壬生智裕)
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