1971年10月29日生まれ、アメリカのミネソタ州出身。ヒッピーの両親のもとに生まれコミューンで育つ。『ルーカスの初恋メモリー』(86年)で映画デビューし、『ヘザーズ/ベロニカの熱い日』(88年)や『シザーハンズ』(90年)などで若手スターの仲間入りを果たす。クリスチャン・スレーターやジョニー・デップ、ダニエル・デイ=ルイス、マット・デイモンなどとの交際も話題に。また、01年に万引き事件を起こし、一時は女優生命が危ぶまれたが、その後復活。主な作品は『ドラキュラ』(92年)、『リアリティ・バイツ』(94年)、『エイリアン4』(97年)、『17歳のカルテ』(99年)、『スター・トレック』(09年)などに出演。『ブラック・スワン』(10年)での怪演にも注目が集まった。
良き夫、良き父親として温かな家庭生活を送る一方、一流の殺し屋として100人以上の命を奪ってきた男。その心の闇を描いた衝撃作『THE ICEMAN 氷の処刑人』は、全米を震撼させた実話をもとにした作品だ。
妻と子により良い生活をさせたいという一心から血なまぐさい仕事を請け負うようになる主人公を演じるのは、『マン・オブ・スティール』(13年)で悪役を演じた怪優マイケル・シャノン。その妻を、ウィノナ・ライダーが演じている。20年もの間、夫の“秘密”に気づかずにいた妻を演じたライダーにインタビューした。
ライダー:驚かずにはいられないわ。人殺しという重罪に手を染めておきながら、そのことで(生活に)影響を受けないなんて。それだけでも強烈なインパクトがある作品だと思うわ。(主演の)マイケル(・シャノン)には、とても刺激を受けた。彼は、あえて醜い部分に踏み込んでいったわ。具体的に言えば、人間性の核となる本質に迫ったのよ。
ライダー:マイケルは同業者の誰もが注目する俳優よ。撮影に入る1年前にアリエル監督に会ったとき、彼から主演俳優がマイケルに決まったと聞かされて本当にうれしかったの。他のみんなも同感だったそうよ。それから実在の殺し屋リチャード・ククリンスキーの二面性を描こうとしている部分も好きだったわ。この映画は、現実から目をそむけている人に対してメッセージを与えているんだ、と思っているの。それにこの映画は経済問題についても取り上げているわ。大企業のトップにいる権力者たちは、好き勝手に他人の職を奪って生活を台なしにしている。それなのに平然として家族と楽しく過ごせるなんて、信じられないことよ。誰もが色々な面で否定しながら暮らしているのよ。
ライダー:ククリンスキーについて知っている情報を忘れなくてはならないことが難しかったわ。忘れるために、私が演じるデボラが出ていない場面や、彼女が知り得ない内容は台本から取り除いたの。そういう方法で撮影に取り組むのは、私にとっては面白い工程だった。
ライダー:とてもしっくりきたわ。あまりリハーサルはやらなかったから、すべてが撮影するときまで蓄えられていた感じね。だから、撮影が始まると、自然に起きたようなショックを受けたこともあった。多くのシーンで、マイケルが何をするか予測できなかったから、いつでも対応できる状態を保っていたの。彼が現場のレベルを上げてくれたわ。本作を他の人と演じるなんて考えられないわね。だって、彼の表現力は本当に多彩なのよ。マイケルは、今まで共演したなかで最も素晴らしい俳優の1人よ。
ライダー:娘役のミーガンとマッケイリーは、才能に溢れていたわ。2人とも際立っていた。すぐに絆のようなものを感じられたの。特別なものを備えた子たちよ。心からかわいいと思うし、守りたくなるわ。2人とも多感で傷つきやすい少女を演じて、作品に大きな影響を与えたと思うの。
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