1990年4月15日、フランスのパリで生まれる。『ハリー・ポッター』全シリーズ(01年、02年、04年、05年、07年、09年、10年、11年)でヒロインのハーマイオニー役を演じ世界的人気を獲得。また、テレビ映画『バレエ・シューズ』(07年)に主演し、アニメ映画『ねずみの騎士デスペローの物語』(08年)では初めて声優に挑戦。その後、ミシェル・ウィリアムズ、ケネス・ブラナー共演、サイモン・カーティス監督の『マリリン 7日間の恋』(11年)、ソフィア・コッポラ監督の実話に基づいた話題作『ブリングリング』(13年)、『Noah(原題)』(14年)などに出演。ランコムやバーバリー、シャネルなどのモデルもつとめている。
クラスメートの輪に入れず、スクールカースト最下位の位置に甘んじていた少年の成長を描いた『ウォールフラワー』は、1999年に刊行され全米で社会現象を巻き起こした青春小説を映画化した作品だ。
主人公のチャーリーを演じるのは、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズでブレイクしたローガン・ラーマン。彼を翻弄する奔放な兄妹を、美形の若手実力派として人気急上昇中のエズラ・ミラーと、『ハリ−・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンが演じている。
ヒロインのサム役はワトソンにとって『ハリポタ』卒業後の初の大役で、優等生のハーマイオニーとは全く違うコケティッシュな少女をイキイキと演じている。原作の作者であるスティーヴン・チョボスキーが自ら監督をつとめた本作について、ワトソンに語ってもらった。
ワトソン:脚本を読み終えたときは泣いていたわ。全部を一気に読み上げたの。2時間身動きもせずに、どんどん読み進んだ。このキャラクターたちの経験に共感できないなんて、あり得ない。とてもリアルで、気に入ったわ。
ワトソン:困難から困難に真っ直ぐ飛び移ったような気がしたわ。『ハリー・ポッター』と同じくらい、人々はサムのことも好きなの。人々がすでに愛し、共感するキャラクターを体現するのは大きなプレッシャーが伴う。私はただ、人々の期待に沿えたことを、そして小説の素晴らしさを十分伝えられたことを願うばかりだわ。
ワトソン:とても楽しかったわ。実生活でも同じような絆で結ばれているから、仕事なのに仕事じゃないように感じたわ。実は、この映画に出演することになって、たくさんのリサーチをすることや、彼らとの友情をどうやって作り上げていけばいいのか、何もかも不安だったの。一生懸命準備をしていたら、スティーヴン(監督)が「そんなこと心配する必要はないよ。君たちなら親友になれる」と言ったの。「本当に?」と聞くと、監督は「もちろんさ。君たちは親友になれるし、ひと夏を満喫できる」と答えてくれた。その通りだったわ。この映画で私は、生涯友だちでいられる人たちに出会えたの。
ワトソン:チャーリーになり切るローガン(・ラーマン)は衝撃的だった。彼はチャーリーの不器用さや純粋さを本質的に理解している。ローガンにも同じものがあるの。ローガンはとても賢くて、プロ意識が高く、勤勉な人だけれど、チャーリーのような面もある。そこがとてもステキなの。彼はいつも人の1番良いところを考える。チャーリーもそうだわ。それにチャーリーの誠実さも、清らかさも併せ持っているの。
それからエズラ(・ミラー)についてだけど、彼とのアドリブは最高だったわ。彼が演じたパトリックには強烈なカリスマ性があって、とても愉快な人。現実のエズラもそのもので、の完ぺきな配役だわ。
ワトソン:人は変われるし、間違いも犯す。だからこそ人を愛す必要がある。自分自身を受け入れるまでほかの人を本当に受け入れることはできないし、ほかの人を受け入れるまで自分自身も受け入れることはできない。それは、奇妙だけど切り離すことができないものなの。自ら親切心や思いやりを見せれば、それを広げることができる、そんなことを描いた作品よ。全てに密接な関係があるの。この映画を見て、人の欠点を愛し、自分自身を愛す方法を見つけてほしいわ。
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