1976年8月25日生まれ、スウェーデンのストックホルム出身。父は名優ステラン・スカルスガルド。8歳で俳優のキャリアをスタートさせ、母国の映画、テレビへの出演を経て、『ズーランダー』(01年)でハリウッド進出。テレビシリーズ『トゥルーブラッド』(08年〜13年)のエリック・ノースマン役に抜擢されブレイク。その他の出演作は、『ロシアン・ルーレット』(10年)、『メランコリア』(11年)、『わらの犬』(11年/未)、『バトルシップ』(12年)、『メイジーの瞳』(13年)など。
環境テロリスト集団「イースト」に潜入捜査した女性捜査官が、大企業の不正と被害者の悲劇的状況を知り、任務と正義の狭間で揺れ動く姿を描いた社会派サスペンス『ザ・イースト』。
本作で、イーストのカリスマ的リーダー・ベンジーを演じたのは注目俳優アレクサンダー・スカルスガルドだ。スウェーデンのストックホルムに生まれ、ベルリン国際映画祭男優賞受賞者でもある著名俳優ステラン・スカルスガルドを父に持つ37歳。
母国では若くして人気スターとなり、アメリカ進出後はテレビシリーズ『トゥルーブラッド』でブレイク。レディー・ガガのPV「パパラッチ」にも出演するなど、今後の活躍が期待されるスカルスガルドに話を聞いた。
スカルスガルド:とてもよくできた台本だったし、どれも奥行きのあるリアルなキャラクターだった。特に、(自ら演じた)ベンジーに興味をひかれた。彼の経歴やどういう経緯で今の立場にいるかといったことだ。(脚本を担当した)ザル(・バトマングリ/監督兼)とブリット(・マーリング/主演兼)に会ったとき、僕が知りたかったのはひとつだけだった。つまり、この人たちと一緒に森で3ヵ月過ごしたいかどうかってことだ。絶対にそうしたいと思った。2人とも個性的で、とても聡明だし、温かい人たちだったからだよ。
スカルスガルド:イーストの行動は過激だけど、メンバーたちは仲間であることを大切にしてる。お互いの存在を尊重し合ってるんだ。部外者と自分たちの線引きをしていて、強い共通の信念を持ち、それを実践してるんだ。
スカルスガルド:ベンジーは、イーストのなかでも特に好戦的なんだ。彼は、目標を達成するためには多少やりすぎても構わないと思っている。アナーキストの集団には指導者はいないものだが、ベンジーはこれらの“ジャム”──彼らは自分たちの任務をこう呼んでいるんだけど、そのジャムを推進する役目だ。彼にとって、この行為は革命だ。彼がこれほど強く信じていること自体が、とても面白いね。
スカルスガルド:2人とはロサンゼルスで出会った。彼らのことは大好きだよ。ザルとブリットはこの作品の脚本を書いていて、監督と主演女優もつとめてる。3ヵ月もの間、彼らと森で過ごせたのはとても貴重な経験だったよ。飛び抜けて知的なだけでなく、とても温かくて、才能あふれる人たちだ。
スカルスガルド:本作にはいろいろな見解があると思うけれど、説教じみたところはない。それに、アクション・シーンがたくさんあるから見ていて楽しいし、同時におもしろい疑問も投げかけてくる。この連中はどういう人なのか? 彼らの行為は正しいのか、間違っているか? 問題は、道徳的にどこに線を引けばいいか、ということなんだ。
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