1971年3月11日生まれ。テネシー州ノックスビルアメリカ出身。スケートボード雑誌「Big Brother」で護身用の装置を自ら試すという企画のビデオで話題を呼ぶ。その後、MTVのリアリティ番組「jackass」を企画し、本人自らが見せる体当たりのハードパフォーマンスが好評を得て、一躍人気者になる。テレビ番組から派生した映画『ジャッカス・ザ・ムービー』(02年)や『ジャッカス3D』(10年)は全米で大ヒットを記録し、ハリウッドでは引く手あまたの存在になる。俳優としては『ロード・オブ・ドッグタウン』(05年)『ラストスタンド』(13年)などにも出演している。
『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』ジョニー・ノックスヴィル インタビュー
全米を熱狂させた最狂のクソジジイが日本上陸!
過激なパフォーマンスやゲリラ的なロケで、一般人をハプニングやドッキリに巻き込むMTVの人気番組『jackass』。これまで3作品が劇場公開され、大ヒットを記録したが、第4弾となる『ジャッカス/クソジジイのアメリカ横断チン道中』では、さらに過激さを増し、アメリカ全土を抱腹絶倒の渦に巻き込んだ。
主演を務めるのはミスター「jackass」のジョニー・ノックスヴィル。本作では86歳の老人アーヴィングに扮し、8歳の孫・ビリーと共に珍道中を繰り広げるが、「日本が大好き」というジョニーに、映画の見どころや衰えることのないバイタリティの秘訣を聞いた。
ノックスヴィル:私の父がとても興奮しやすいタイプだったので、そういった要素が自分にも備わっているのかなとは感じますね。父はクレイジーだったんですよ(笑)。
ノックスヴィル:私には2人の娘がいるんですね。1人は18歳で、今回一緒に日本に来ています。そしてもうひとりが2歳の女の子なんですが、彼女たちは、とても思慮深くて物事をきちんと伝えることが出来るのです。でも、もうひとりロコという4歳の息子がいるのですが……。彼は完全にイカれていますね(笑)。生きる意志が皆無というのか、もう救急病棟に2回も運ばれているぐらいです。
ノックスヴィル:娘がまだ小さかった時は、あまり作品を見せなかったんです。でも14歳になったので『ジャッカス3D』は劇場に行って、隣に座らせて鑑賞させたんですね。もちろん「ここはいけない!」っていう部分は娘の頭を横にそらしたりしましたが(笑)。今回の作品は、娘も18歳なので全部見せます。「パパはあまり賢くないからごめんね」って言い訳します(笑)。
ノックスヴィル:シリアスで真面目かどうかは分かりませんが、普通に家で家族と過ごしていますよ。もともと父親同様、興奮しやすいタイプだと思いますが、妻には(映画のように)イタズラは一切しません。だって、もしそうしたらソファーで寝かせられてしまいますからね(笑)。それは避けたいです。
ノックスヴィル:元々テレビ番組では10年以上前に、老人に扮していたんです。当時は90歳ぐらいの設定だったかな……。はじめの設定ではよぼよぼの老人として演じていたのですが、だんだんと元気になって、今回はすごくパワフルな爺さんになりましたね(笑)。
ノックスヴィル:いましたね(笑)。スーパーで万引きするシーンがあるのですが、店内にいた女性と、店外に追いかけてきた女性がいたのです。ネタばらしして「これは映画なんだよ」って伝えると怒り狂って「冗談じゃないわ!」ってね。その方は実際に仕事を辞めてしまったんですよ。もちろん、事情を説明して、数日後には復職されたんですけどね。他には、お葬式のシーンで棺から遺体が落ちてしまうというイタズラがあったのですが、それを見た人がトラウマになってしまうんじゃないかって思ったので、本当は3度やるつもりでしたが、2回でやめたんです。
ノックスヴィル:もともと私たちは、スケートボード雑誌のビデオからスタートしているので、MTVで放映されるようになった時点で、自分たちは主流になったんだなっていう実感はあったのです。そのことが良いか悪いかは別にして、多くの観客に見ていただくためには仕方ないことだと思います。
ノックスヴィル:私は有名になったことに文句を言う役者には同情しません。嫌なら他の仕事をすればいいわけですからね。自分としてはこういう仕事ができていることはとても幸せですし、嬉しく思っています。
ノックスヴィル:初めて沖縄に行ったのですが、とても美しい場所でした。私にとって日本というのは、本当に魔法のような国で、また来日できたことはとても意味のあることでした。沖縄の皆さんにもこの作品を受け入れていただけて、とても嬉しかったです。
ノックスヴィル:テレビで放送されることだけで嬉しかった企画が、映画になりました。最初は1本で終わるかと思っていたら、4作も続けることができました。他の国には内緒にして欲しいけれど、故郷以外では日本が1番好きな国なので、ぜひ、日本の皆さんに楽しんで欲しいです。
(text&photo 磯部正和)
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