1971年5月27日生まれ、イギリスのロンドン出身。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台などの活躍を経て、『ベント/堕ちた饗宴』(97年)で映画デビュー。『ギャングスター・ナンバー1』(00年)、『ROCK YOU![ロック・ユー!]』(01年)などで注目を集める。妻で女優のジェニファー・コネリーが出演する『Shelter』(14年)では脚本、監督、製作を担当している。主な作品は『ビューティフル・マインド』(01年)、『ドッグヴィル』(03年)、『ダ・ヴィンチ・コード』(06年)など。『アイアンマン』シリーズ(08、10、13年)と『アベンジャーズ』(12年)でJ.A.R.V.I.Sの声を担当。また、『Mortdecai』(14年)では再びジョニー・デップと共演している。
『トランセンデンス』ポール・ベタニー インタビュー
ハリウッド大作から個性派作品まで多彩な活躍を見せるイギリス人俳優が、親友ジョニー・デップについて語る
テクノロジーの進化がもたらす危険を描いた『トランセンデンス』。ジョニー・デップ主演の本作は、全ての情報がコンピューター化された現代に起こりうる問題を、壮大なスケールで描いたSF大作だ。
主人公は、人類の未来のために意識を持つスーパーコンピューターを開発研究する
科学者ウィル(ジョニー・デップ)。テロ組織の凶弾に倒れるも、コンピューターのなかで意識を生かされることとなったウィルが、コンピュータネットワークの力により軍事機密、金融、政治から個人情報まで、地球上のすべての情報を手に入れ、暴走する姿に恐怖を感じる人は多いはずだ。
そんな本作で、人工知能が人類を凌駕する危険性を危惧する神経生物学者を演じたのがポール・ベタニー。『ダ・ヴィンチ・コード』(06年)や『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09年)など多彩な作品に出演する名脇役に、本作について語ってもらった。
ベタニー:僕たちは何ヵ月もこの作品について話し合ったよ。撮影中もとても親密に話し合った。僕たちは昔からの友だちだからね。
話し合いのテーマは、キャラクターについて、映画の哲学について、そして本作の台詞についてもだ。監督のウォーリー(・フィスター)とも話したよ。それから(ヒロイン役の)レベッカ・ホールともね。どうすればベストに演じることができるのかということや、すべてのことを話し合ったんだ。
ベタニー:すごくリラックスした雰囲気だったよ。ジョニーにとって、この映画の仕事はこれまでで最高だったと思うよ。彼は、横になっているか椅子に座っていればよかったんだから(笑)。現場はとてもいい雰囲気だったよ。みんながお互いのことを気に入っていた。どの映画の仕事も素晴らしいわけじゃないからね。でも今回は、みんながお互いのことが大好きだったんだ。素晴らしいスタッフとキャストに恵まれたよ。
ベタニー:シーンと言うより、撮影中に1番印象に残っているのが、ジョニーの親友役を演じるのがどれほど簡単かということだよ。撮影の初日、僕たちは一緒に座っていた。それは、世界でもっとも簡単なことだった。だからとてもリラックスして撮影できたんだ。みんなが信頼し合えると感じたよ。僕たちはみんな、いいスピリットを持って撮影を始めた。
僕とジョニーは実生活でも友だちなので、とてもリラックスできるんだ。彼はとてもリラックスした役者で、(共演者への)対抗意識などは全く持っていない。彼は、相手にも素晴らしい仕事をしてもらいたがっているだけ。その映画を素晴らしいものにしたいと思っているだけなんだ。もちろん、いつもそういうわけじゃないよ。対抗意識を持っている人々と仕事をすることもあるよ。彼らは僕のことを負かそうとしたりする。でも、今回、そういうことはまったくなかった。
ベタニー:(監督の)ウォーリーもすごいギタリストなんだ。だから、僕たちがアルバカーキーで撮影していたとき、見捨てられたような古いバーがあってね。僕たちは、そこにドラムキットやギター、ベース、マイクとかすべてをセットアップして、一緒に演奏したんだよ。
もちろんジョニーも一緒に演奏した。彼はキーボードもドラムもギターも演奏するからね。すごく楽しかった(笑)。ファニーだったよ。なぜなら、僕たちが演奏していたとき、誰もそこにいなかったんだ(笑)。僕たちだけしかいなかった。閉まっているバーだったからね。とても可笑しかったよ。
ベタニー:これは、たくさんの疑問を投げかける複雑な映画だよ。現在と未来の、そして人間とテクノロジーとの関係、その必要性について多くの疑問を投げかけているんだ。
もちろん、仕事で別の場所にいる妻や娘とスカイプで話せるのは素晴らしいよ。彼らと連絡ができるわけだからファンタスティックだ。でも同様に、妻や娘がここにいるとき、僕の時間の多くが、電話をチェックしたり、Eメールやテキストが送られて来ていないかをチェックすることに費やされていないと言えば嘘になる。そういうことが健全なことがどうかわからない。だから、ある程度の節度が必要なんだと思う。この映画はそういうことについても多くの疑問を投げかけていると思うよ。
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