1998年4月9日生まれ、アメリカのジョージア州出身。姉は女優のダコタ・ファニング。2歳8ヵ月のときにダコタの出演作『アイ・アム・サム』(01年)で、ダコタが演じた役の幼少期を演じスクリーンデビュー。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いたソフィア・コッポラ監督作『SOMEWHWRE』(10年)に出演し注目を浴びる。『マレフィセント』(14年)でオーロラ姫役を演じ世界的人気を博す。また、『となりのトトロ』の英語吹き替え版の声優もつとめている(主人公の妹・メイ役)。その他の主な出演作は『SUPER8/スーパーエイト』(11年)、『Virginia/ヴァージニア』(11年)、『ネオン・デーモン』(16年)、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(17年)など。
ウォルト・ディズニー創立90周年を記念して作られた『マレフィセント』は、ディズニーアニメの傑作『眠れる森の美女』(59年)をベースにしながらも、これまでとはまったく違う視点からアプローチした話題作だ。
物語は、オーロラ姫に“永遠の眠り”の呪いをかけるマレフィセントの視点で描かれる。なぜ、彼女はオーロラ姫に怖ろしい呪いをかけたのか? 一体、彼女は何者なのか? 今まで語られなかった謎を解き明かし、真実の愛を描き出していく。
本作で、オーロラ姫を演じたのはエル・ファニング。『アイ・アム・サム』(01年)などで知られる名子役ダコタ・ファニングの実の妹にして、ハリウッドが最も期待を寄せる16歳の注目女優だ。そんな彼女に、『マレフィセント』について、そしてマレフィセント役を演じたアンジェリーナ・ジョリーについて語ってもらった。
ファニング:最初は脚本さえ読まずに監督やスタッフに会ったんです。そのミーティングでストーリーを初めて聞き、私がオーロラ姫を演じることを知ったんだけど、とても驚きました。だって、世界中の女の子が憧れるディズニープリンセスなんだもの! それから脚本をもらって、帰ってからすぐに読みました。
ファニング:名作『眠れる森の美女』に、より多くの情報が加わったストーリーになっています。マレフィセントの過去や、成長の経緯が分かる内容です。人が悪に転じるのには必ず理由があると思いますが、映画ではその部分を描いています。
──アンジェリーナ・ジョリーのマレフィセントがとてもハマリ役と評判ですが、アンジーとの共演はいかがでしたか? 彼女はあなたのことを「純粋で素直で優しい女の子で、彼女からは多くのことを学んだ。自分の娘のように見守っていきたい」と絶賛していますが。
ファニング:会うまでは緊張していたのですが、会った瞬間にハグをして仲良く共演することができました。とっても感慨深かったですね。
マレフィセントはとても目を引く存在で、彼女が登場するとみんなが注目します。アンジーが登場すると、やはりみんなが注目するので、そこは似ていますね。それから、アンジーには威厳やエレガンスがあり、ミステリアスでもあります。そこも、マレフィセントと似ているかもしれません。とにかく、彼女以上の適役はいないと思います。
ファニング:オーロラ姫は一目で分かる馴染み深いキャラクターなので、そのイメージを大切にしました。絵を参考に、立ち方や仕草を真似し、細かい要素まで取り入れたかったので、撮影前にはアニメーションの映画も見直しました。その上で、アニメとは違う人間らしさを加えていったんです。
ファニング:映画では若き日のステファン(オーロラ姫の父で、目的のためなら手段を選ばない野心家)が描かれ、彼の過去も分かります。マレフィセントとステファンが邪悪な道に進んだ裏には、理由があるんです。
それから、マレフィセントとオーロラ姫の関係もとても複雑です。あの有名な洗礼式でオーロラを呪った後、マレフィセントは密かに彼女の成長を見守るんです。
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