1991年11月15日生まれ、カリフォルニア州出身。8歳のときにテレビ映画『Replacing Dad』(原題/99年)でデビュー。『A Place Called Home』(原題/05年)でヤング・アーティスト賞にノミネート。その後、『アメリカン・ティーンエイジャー〜エイミーの秘密〜』(08年)の主演をはじめ、『The OC』(03年〜04年)、『CSI:ニューヨーク』(07年)など数々のテレビドラマに出演。『ファミリー・ツリー』(11年)で大きな注目を集める。
全米で累計400万部以上を売り上げている大ベストセラー小説を映画化した『ダイバージェント』。最終戦争から100年後の未来を舞台に、“異端者(ダイバージェント)”となった少女が真の悪と闘う救世主となっていく姿を描いたSFアクション大作だ。
16歳で強制的にその後の人生を決められてしまう世界のシステムに抗う主人公を演じたのはシェイリーン・ウッドリー。本作が全米興収1億ドル超の大ヒットとなり、最も興行収入の稼げるスターの1人となった若手女優に、映画の見どころなどを語ってもらった。
ウッドリー:この映画は高潔さをテーマとしていると思うの。ある1人の若い女性が無欲に根ざした共同体を離れて、勇敢さをモットーとした共同体に入ることを自分の意思で選ぶの。他にも知性を司る共同体があって、社会を支配しようとしていたりしていて。
そんななかで、(私の演じた)トリスいう若い女性が、この社会の根底にある思想を覆そうと企てるの。自分のコミュニティを1つにまとめあげ、今いる共同体だけを救うのではなく、高潔さを人々に取り戻させる、自分自身に忠実で自分らしくあるための大切さを教えているの。
ウッドリー:私が演じているのは、当初、ベアトリスという名前で、後にトリスとして生きて行く女性よ。無欲を重んじる「無欲(アブネゲーション)」という共同体に属していたところから話が始まるの。でも別の共同体に移ることを決意して、常に彼女のなかで自分は無欲なのか、勇敢なのか、という葛藤があり、成長していく。そして、仲間と共に故郷の村を救うのよ。
ウッドリー:『ダイバージェント』の世界は巨大よ、計り知れないわ。それを、監督のニール・バーガーや美術チームらが総出でスタジオに創り出したの。現実的に違和感のないセットを組み立て、近未来の世界に見えるように工夫が施されたの。
ウッドリー:バーガー監督の、実在しない世界を創り出す才能は素晴らしいと思うわ。その結果、とてもビジュアルの美しい映画になったと思う。監督の創り上げたこの世界に圧倒されているわ。彼の作品に出演できたことは本当にラッキーよ。それに監督は私の意見も取り入れてくれるの。たとえ受け入れてもらえないとしても、少なくとも聞く耳を持っているの。私だけではないわ、他のキャストの声も聞き入れるの、これほどまでに寛大で思慮深い監督と組めるなんて、滅多にないことだと思うわ。
ウッドリー:多くの観客を圧倒するスケールの大きい、すごいビジュアルの映画よ。今までにない新たな世界への冒険と経験が存分に詰まっている作品。一番興味深いと思ったのは、いま私たちが生きているこの社会で起きていることを比喩的に取り入れ描いているところ。多くの人たちの共感を得ると思うわ。
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