1967年7月26日生まれ、イギリス出身。水泳の飛び込み選手として活躍後、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(99年)で映画デビュー。『スナッチ』(01年)で注目される。その後、『トランスポーター』(03年)が大ヒットし、シリーズ化された『トランスポーター2』(06年)、『トランスポーター3 アンリミテッド』(09年)にも主演し、アクションスタートしての地位を確立する。主な出演作は、『エクスペンダブルズ』(10年)、『エクスペンダブルズ2』(12年)、『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(14年)、『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13年)、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(15年)、『ワイルドカード』(15年)など。
亡き妻の故郷でひとり娘と2人、穏やかな生活をスタートさせた元麻薬潜入捜査官。だが、町を牛耳る密売人のよこしまな思惑から娘の身に危険が迫ったことから、彼の怒りが爆発する──。
元々はシルヴェスター・スタローンが自身のために書いた脚本を、ジェイソン・ステイサム主演で映画化した『バトルフロント』は、娘を守るためにたった1人で戦いに立ち向かう男の物語だ。
誰もが共感するドラマ性をもちながら、迫力のアクションで人々を魅了する本作について、ステイサムに語ってもらった。
ステイサム:シルヴェスター・スタローンはあらゆる分野で成功を収めている。脚本家としてもフィルムメイカーとしても監督としても。そして、最高の映画スターの1人だ。そういう偉大な人物から個人的なプロジェクトを与えられたら、どんな気持ちかは、ご想像通りだよ。
ステイサム:スタローンは2008年にこれを書いたんだけど、当時彼は、『ロッキー』シリーズの新作をやろうとしていたところだったんだ。そこでこの脚本は後回しになった。彼は素晴らしい企画になるものを決して手放す人じゃない。でも僕たちはとてもいい関係を築いていたし、ちょうど『エクスペンダブルズ2』(12年)をやっていて、彼が手を緩めてくれたから、僕がやることになったんだ。
ステイサム:彼は海外から移住してきてアメリカ政府のために働き、よからぬことを企む邪悪な暴走族に潜入している。それが彼の仕事だ。基本的にそこから物語が始まるんだ。彼の家族に悲劇が訪れ、彼は自分の仕事から離れ、娘と失われた時間を取り戻そうとする。それがこの映画で描かれていることだ。彼と娘はいい人生を送れるような場所に移ってくる。そこで映画で描かれた出来事が起こるんだ。
ステイサム:肉体的に可能な限り。ずっとそうしてきたし、それが僕の仕事だ。何年もそうしてきたしね。子どもの頃に格闘技を習っていたんだ。イギリスでは12年間競技選手もやった。俳優たちが演技学校にいる間、僕は肉体について学んでいた。僕は(普通の俳優とは)異なる道を進んできたんだ。自分が慣れ親しんだ歴史の全てを活用しない手はないだろう? どうして椅子に座って誰かがやるのを見ていたいのか。肉体的にやれるなら、ぐずぐずせずにやるべきことをやる! それだけさ。
ステイサム:ゲイリー・フレダー監督は素晴らしいよ。キャラクターの扱いがうまいし、それこそが監督に必要なものだ。また、ケイト・ボスワースも見事だったよ。本物のケイトが見えないほど恐ろしく、圧倒される、素晴らしい演技だよ。ジェームズ・フランコはいつだってスゴイ。やること全てが素晴らしい。信用も予測もできない悪い男だと信じさせる素晴らしい演技だ。典型的な悪役じゃない。悪役はワンパターンな演技に陥りやすいんだ。邪悪になろうとする。彼は全く新しい興味深い切れ味を見せている。
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