1981年2月21日生まれ、香川県出身。2001年『仮面ライダーアギト』氷川誠・G3-X役で
デビューし、イケメンヒーローブームを牽引。翌年、ドラマ『新・愛の嵐』で注目を集める。ドラマ、バラエティなどで活躍し、NHKの歴史教養番組『タイムスクープハンター』(08年〜)でさらなる人気を得る。『CASSHERN』(04年)、『GOEMON』(09年)、『謎解きはディナーのあとで』『劇場版タイムスクープハンター』(共に13年)などの映画にも出演。
平凡なサラリーマンがひょんなことから凄腕ヒットマンになってしまう様子を描いた「今日からヒットマン」。この人気マンガを要潤主演でドラマ化した作品が、dビデオ powered by BeeTVで10月1日より配信中だ。
本作で、妻を守るため、サラリーマンとヒットマンの二重生活を余儀なくされる主人公・稲葉十吉をコミカルに演じた要に、ドラマの見どころなどを語ってもらった。
要:普通に良いなと思いました。キャラクターは緩めですが、ストーリー展開がしっかりしていると感じました。原作は1巻しか読まなかったんですけど、そのなかでどういう雰囲気なのか、何を伝えようとしているのかを考えました。世界観は原作者が大事にしているものだろうし、僕も大事にしていきたいと思っていました。
要:原作とのギャップはなかったですね。そのほうがやりやすいし、作品に入りやすいので良かったです。原作にあるお色気シーンは今回あまりなかったですが、いろいろ盛り込んでしまうと表現が難しくなりますし……。今回は、主人公が最初は円満な家庭があるにも関わらず殺し屋になっていくという正攻法のやり方だったので、とてもわかりやすくなっていたと思います。
要:小心者ですけど、責任感が強くて、家庭を大事にするというところが似ていますね。あと「俺が俺が」と、積極的じゃないところ。でもやるべきところはきちんとやるので、そこが似ている部分かと思います。
要:最初はそういうタイプだったんです。でも、時間が経つにつれて変わってきました。同じものを見ても人それぞれ感じ方は違うので、今は押し付けるのではなく、作品を見てそれぞれに感じ取っていただければと思います。演技しているのは自分だけど、評価するのは画面の向こう側の人たちだって思ったんですよね。それに気づいたのが27、8歳くらいで、その時期から考え方が変わりました。
要:外見パーフェクトな綺麗さなのに、良い意味で女優さんぽくないというか、普通の感性を持っている方ですね。共演者としてはやりやすかったし、刺激を受けました。とても頑張り屋さんで殺陣も一生懸命練習していて、真剣に取り組む姿が印象的でした。
演技では、“ちなつ”の強い部分というか、優しいながらも厳しい部分がちゃんと出ていたと思います。山本さんは普段は柔らかい印象があるけど、逞しさというか、そういう表現が出来る子なんだと思いました。ちなつのキッとした目にはゾクッっとしましたよ。
要:家とか車のなかが多いですけど、決まった場所はないですね。台本を読んでいるときは全然集中していないんです。ちょっと台本を読もうかなって思ってパラパラめくるくらいでセリフは覚えられるので、あとは現場に入って「あの人はここに立っているだろうな」とか「ここでこういうふうに言うだろうな」ってひたすら考えていますね。その立ち位置が思っていたときと違うと、頭のなかで修正して「こっちから撮るからこうだな」とか。そういうふうに考えています。いろんな役を演じてきて、時間がないなかでセリフを覚えなければいけないという状況から自然と身についたのだと思います(笑)。
要:そうなのかもしれません。だから例えば、スティーブ・ジョブズが社員との打合せを散歩しながらやるっていう感覚がすごくわかります。じーっと固まっていると何の発想も浮かばないというか。家のなかで何かやりながらチラっと台本を見たり、車で移動中に外の景色を見ながら読んだりする方が、頭が回転するんです。
要:撮影中は全く気付いていなかったんですけど、知人に言われて気づきました。キャラクターが違うから気にしてはいないですけど、ビジュアルだけ見ると確かに似てると思います(笑)。でも僕の役と認識してもらえているという事なので、単純に嬉しいですね。何の話題にもならない方が寂しいです。こんなに似てるのに何で誰も言ってくれないんだろうって(笑)。
要:すごくわかりやすいストーリー展開になっているので、原作ファンの方は勿論、原作を知らない方も楽しめる内容になっています。時間をかけて真剣に作ったので「面白かった」とか「ヒットマンって本当にいるのかな?」とか、僕と同世代の方はこれを見て「明日から頑張ろう」とか思ってもらえたら嬉しいです。
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