1962年12月8日生まれ、アメリカ合衆国のワシントンD.C.出身。ヘヴィ・メタル、スラッシュ・メタル界で世界的に知られ、演歌、J-POPを愛する日本在住ギタリスト。80年代前半、ハワイのホノルルを拠点に活動後、ジェイソン・ベッカーと「カコフォニー」を結成。注目を浴び、90年にビッグ・バンド「メガデス」のリード・ギタリストに抜擢される。その後 10年間メガデスで活動するも、00年に脱退。04年に日本へ移住。相川七瀬のバック・バンドにギタリストとして参加するなど、日本を拠点に音楽活動を行っている。
『ジェイソン・ベッカー Not Dead Yet 〜不死身の天才ギタリスト〜』マーティ・フリードマン インタビュー
ALSで体の自由を奪われるも不屈の精神で音楽活動を続ける偉大なるギタリストの魅力を親友が語る
皆をうならせる演奏テクニックで注目を浴びロックスターの道を歩んでいた途上で、突然ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命3〜5年の宣告を受けたジェイソン・ベッカー。徐々に体の自由を失うなかで、それでも音楽への意欲を失わない不屈のミュージシャンの姿を追ったドキュメンタリー『ジェイソン・ベッカー Not Dead Yet 〜不死身の天才ギタリスト〜』が公開中だ。
ほとんど体が動かなくなった現在も、家族や仲間に支えられ創作活動を続ける偉大なるギタリスト。その親友の1人であり、映画にも登場しているのが、かつてジェイソンとメタルバンド・カコフォニーを結成していたマーティ・フリードマンだ。現在は日本を拠点に活動するアメリカ人ギタリストが、本作について、そして親友の魅力について語った。
フリードマン:「INFERNO」のなかの一曲、「Horrors」を共作したんだけど、映画でジェイソンと父親が一緒にメロディーを作っているシーンがあり、それを見た僕は、「あのメロディーは何かに使ってる? まだならコラボしよう」って誘ったら、喜んで引き受けてくれたんだ。それで、メロディーやアイデアを出しあってアレンジをしたから、完全に「カコフォニー」が再結成したみたいな形なんだ。ギターを弾いてるのは全部僕だけど、25年ぶりに“新しい楽曲”を生み出すきっかけになったね。
フリードマン:曲作りはカコフォニーのときと変わらないから、そんなに大変じゃなかった。僕がアレンジャーでどういう風に演奏するか決めるというのも前と同じだから、完成した曲をジェイソンに聞かせるのはすごくワクワクしてたんだ。本当は、途中経過も聞かせてあげたかったけど、完成するまでは……って(笑)。
フリードマン:そういう意識はないな。ジェイソンとやり取りしていると、彼が病気だということを忘れてしまうんだ。だって、「あのフレーズ下手くそ」とか「それ趣味悪いよ」とか言ってきて、昔と全然変わらないんだ(笑)。
普段からジェイソンは完璧主義者なんだけど、今回さらにワンランク上を目指したのは、期待してくれているみんなに「すごいじゃん」って満足してもらうため。何かを作るときはいつも頑張るけど、今回は責任も2倍。2人の命をかけて作ったものなんだ。
フリードマン:もちろんストーリーの素晴らしさも感じてほしいけど、この映画を見たことで、自分がどうインスパイアされるか──とても良いものをもらえると思うよ。生きていると、みんな壁に当たるよね? ジェイソンほど大きい壁に当たる人は少ないけど、この映画を見たら「自分の壁はそんなに大変じゃないな。少し頑張ったらなんとかなるかも」と思ってくれたらいいな。自分の夢や目的に向かって一直線に行けるような気持ちになる映画だと思うよ。
フリードマン:この映画は悲しい映画ではないし、つまらない医学的なデータや、音楽の技術的なことを紹介している退屈なドキュメンタリー映画ではないんだ。見た人それぞれが色んなことと重ねて共感できるストーリーで、音楽もたっぷり入った素晴らしい映画だよ。あるシーンでは泣くかもしれないし、また笑えるところもある。そう、完全に“人間”の話なんだ。エンタテインメントとしても最高に素晴らしいので、ぜひみんなに見ていもらいたい。イケメンのギタリストが出てくるしね(笑)!
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