1963年3月7日生まれ、ロンドン在住。元テレビ局役員。2人の子どもと夫と暮らすごく普通の専業主婦だったが、ネット投稿した小説が人気となり、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を出版。世界的ベストセラーとなり、2013年には米経済誌「フォーブス」で「世界で最も稼いだ作家」No.1に輝く。
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』原作・ELジェイムズ インタビュー
世界中の女性を虜に! 官能的すぎるR15話題作の原作者がヒットの秘密を語る
全世界で1億人の女性を虜にした官能的なラブストーリー「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。この大ベストセラーを映画化した同名作が、バレンタインデー直前の2月13日より、ついに日米同時公開された。
若くハンサムな大富豪・グレイと恋愛未経験の女子大生・アナとの運命的な出会いを描いたシンデレラストーリー……と思いきや、グレイの特異な嗜好と哀しい過去が明かされ、予測のつかない恋愛が展開。激しく官能的なシーンとピュアな内面が、見る者を引きつける。英ファッション誌「Glamour」で「最もセクシーな男性」1位に輝いた注目若手エイミー・ドーナンがグレイを演じているのも話題のひとつで、映画の前売り券は世界39ヵ国で275万枚という驚異的売り上げを記録、R指定映画史上最速のチケット販売記録を樹立するのは確実と言われている。
女性たちを席巻するこの物語を生み出したのはELジェイムズ。2人の子を持つ、ロンドン在住のごく普通の主婦がネット投稿した物語が人気となり作家デビュー、2012年度のフォーブス誌で作家長者番付第1位に輝いた。「ハリポタ」シリーズのJ.K.ローリング以降、最大のベストセラー作家と目されるこの注目人物に話を聞いた。
ジェイムズ:映画『トワイライト』を見てファンになり、クリスマスにかけて原作を読みました。原作を読んだら、今度は自分も何か書きたいという気持ちになり、すぐに1つ小説を書きました。そして2作目も書いたんです。その頃、トワイライトファン・フィクション(ファンによって書かれた二次小説)があることを知ってそれを読み出し、私も書き始めました。その後、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のアイデアが浮かび、毎週毎週、1章ごとにインターネットで書いていたんです。
ジェイムズ:すばらしいことですよね。インターネットは大きな情報源で、様々なコンテンツが必要とされていますし、それを読んでくれる人がいれば本を出せ、本だけではなく、音楽の分野でもそれをきっかけにブレイクする人もいるし、映画でも可能性があります。色々な人が、インターネットさえあれば自分のやりたいことをやって、その発表の場があることは、本当にいいことだと思います。
ジェイムズ:これだけの現象になるとは全く思いませんでした。トワイライトのファンフィクションとしてスタートしたのですが、誰かにコピーされるのは怖かったし、これは出版した方が良いのではないかという気持ちはありました。実際に出版してから爆発的な人気でした。それは自分では想像もしていなかったことです。こんなにも世界中の読者の心を動かしたことは身に余る光栄であり、(急激な変化に)戸惑うこともありました。
ジェイムズ:いろんな理由があると思います。ファンタジーとして逃避できる情熱的なロマンスが描かれていること、書き方が1人称で、現在形で描かれていて、読者がアナになりきれることです。また、お金持ちの人と出会うこと、あまりにも違う世界で果たして2人が上手くいくのかという展開、そういう全てが合わさって上手くいったんだと思います。
ジェイムズ:本当に素晴らしいし、とても勉強になる体験でした。この映画に関わること自体がわくわくしていますし、ファンが喜んでくれることを期待しています。
ジェイムズ:原作が膨大な量なので、脚本家の方とは、どの部分を取り入れどの部分をカットするか、さらにそれを洗練させるためにかなり時間をかけてやりました。監督とはセットや衣裳、様々なものに関して話し、プロデューサーとしてかかわりました。
ジェイムズ:新作の予定はあります。次もラブストーリーなんです。
ジェイムズ:自分の時間がなかなか取れない、書く時間も無くなってしまったところはありますが、大きな家に住んでいますし、新車も買いましたし、こうやっていろんな所に行けるというメリットもあります。本当に自分は恵まれていると思います。
ジェイムズ:とにかく女性に見てほしいです。映画なので、彼氏や夫を連れて行くことでヒントを得るかもしれないですね。
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