1968年11月18日、アメリカ合衆国のテキサス州出身。兄のアンドリュー、弟のルークも俳優。ウェス・アンダーソン監督との仕事も多く、『グランド・ブダペスト・ホテル』(13年)などアンダーソン作品のほとんどに出演。『天才マックスの世界』(98年)、『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』(01年/出演も)では脚本も担当している。ベン・スティラーとは、彼の監督作『ケーブル・ガイ』(96年)以来の仲で、『ズーランダー』(01年)他共演も多数。『アルマゲドン』(98年)、『シャンハイ・ナイト』(03年)、『ミッドナイト・イン・パリ』(11年)などに出演。
『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』オーウェン・ウィルソン インタビュー
夜の博物館で展開する人気シリーズ最終章、その魅力を探る!
夜の博物館で生き生きと動き出す展示物たち──子どもの頃の想像を映像にしたかのような作品が、『ナイト ミュージアム』シリーズだ。その最終章となる『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』が公開中だ。
今回は、展示物に魂を吹き込んでいたエジプト王の石板(タブレット)が魔法の力を失い、みんなが動けなくなるという危機が勃発。主人公の夜警ラリー(ベン・スティラー)とアメリカ自然史博物館の仲間たちが、謎の鍵が眠る大英博物館へと乗り込む騒動を描き出す。
ルーズベルト大統領やローマ帝国皇帝オクタヴィウス、オナガザルのデクスターらと共に物語を盛り上げるのが、ミニチュアのカウボーイ、ジュデダイア。演じるオーウェン・ウィルソンが、映画の見どころなどを語ってくれた。
ウィルソン:スティーヴ(・クーガン)との共演は楽しかったよ。彼とは、第1作で共演した時に初めて会ったんだ。ベン(スティラー)とショーン(・レヴィ監督)はスティーヴの『I’M ALAN PARTRIDGE』というテレビ番組のファンだったらしいけど、僕はあの当時は見ていなかったんだ。だから、彼のことはまったく知らなかった。第1作で共演して、とてもいい友だちになった。僕たち2人のキャラクターの関係がとても気に入っている。こういうキャラクターは僕たちにとって決してやりにくいタイプじゃない。とても演じやすいキャラクターだから、いつも楽しいよ。
ウィルソン:僕は博物館のジオラマに展示されたミニチュアのカウボーイ、ジェデダイア役だ。スティーヴは、ローマ帝国の初代皇帝オクタヴィウス役で、第1作の時は宿敵同士だった。でも、その後、いやいやながらも友情を育んだ。新作では、2人のバディ・ムービーのイメージが強いんだ。他の人とは一緒に撮影していないからね。撮影方法が違うんだ。僕たちのシーンには他の人は誰もいない。2人ともミニチュア(身長は2インチ)だから、グリーン・スクリーンでの演技が必要になるせいだ。だから、2人だけの小さな世界にいるんだ。
ウィルソン:楽しいよ。一番面白かったのは、2人が通風ダクトのトンネルの中をすべり降りるシーンだった。僕はあまりアクション映画に出たことはないが、ああいうシーンをやるとアクション映画に出ている気分になる。ハーネスをつけて空中を飛びまわるし、何かぶつかってくるものがあったりで、とてもおもしろかった。ショーン(監督)はいつでも、自分や他の人が思いつく新しいアイディアを取り入れられるような余地を残している。ある時、宙を飛びながら互いに手を伸ばし合ったところで、スティーヴが「手をつないで」と言うから、僕は、「なんでだ?」と聞いたんだ。すると、彼は「なんでもない」と言った。それから、底に落ちた時には、「さっき、俺に手をつないでくれと言ったのか?」と聞くと、彼は、「違うっ!」と答えた。あのシーンの撮影はすごく面白かったから、まだあの時の言葉をまざまざと思い出すよ。台本にはなかったと思うね。たまたま思いついたんだ。
ウィルソン:(元英国首相の)ウィンストン・チャーチルにぜひ会ってみたい。彼とはすごくうまが合う気がする。
ウィルソン:11本くらいかな。もっと多いかもしれないね(笑)。続編ものがあるから、20回は一緒に仕事をしているような気がする。『ミート・ザ・ペアレンツ』、『ミート・ザ・ペアレンツ2』、『ミート・ザ・ペアレンツ3』、それに、『ナイトミュージアム』シリーズを3本、『スタスキー&ハッチ』、『ズーランダー』、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、『パーマネント・ミッドナイト』で協力した。僕たちが上手く行っているのは、ユーモア・センスの波長が合っているからだと思う。場合によっては、同じものを面白いと思うかどうかじゃないかと思うが、この点もユーモア・センスと同じように重要だ。
ウィルソン:それが何か正確に分かっていればいいと思うよ。ぜひ再現してみたいからね。『ナイトミュージアム』の時には、大ヒットになるとは思っていなかったが、どういうわけかヒットした。それに良かったのは、博物館と、それに自然史博物館に対する子どもたちの関心を高めたことだ。そういう結果になってとても良かった。これはベンとショーンの功績だし、ショーンが笑いと感動をうまく組み合わせたおかげだと思う。ショーンはそういうコツを心得ているんだ。
ウィルソン:最高のアドベンチャーで、本当に、ものすごく面白いよ。
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