『脳漿炸裂ガール』柏木ひなた&竹富聖花インタビュー

大人気ボカロ曲の実写映画に主演した2人がガールズトークを展開!

#柏木ひなた#竹富聖花

ひとりカラオケ大好きです(柏木)

ニコニコ動画やカラオケを中心に中高生たちが熱狂する“ネ申”ボカロ楽曲「脳漿炸裂ガール」を原案とし、その“ネ申曲”のノベライズを原作とした実写映画『脳漿炸裂ガール』。曲のほうは現代社会や中高生をシニカルに歌ったような、意味があるようなないような内容だが、小説版は一転してお嬢様高校を舞台にした学園サスペンス・アクションだ。

映画も小説版にほぼ即しており、注目を集めたキャストは私立恵比寿中学の柏木ひなたと『ホットロード』『暗殺教室』の竹富聖花がダブル主演。突然仕掛けられたサバイバル・デスゲームに参加することになる、成績も冴えない庶民派の市位ハナ役を柏木が、彼女と共に戦う成績も美貌もトップの超絶お嬢様・稲沢はな役を竹富が演じている。彼女たちが曲について、映画について、ついでにスイーツについて(!?)ガールズトークを展開してくれた。

──本作の原案となっている楽曲、「脳漿炸裂ガール」を初めて聞いたときの印象は?

竹富:とにかく、速くて…

柏木:速くて難しい言葉がいっぱい(笑)。

『脳漿炸裂ガール』
7月25日より全国公開
(C)2015映画「脳漿炸裂ガール」製作委員会

──ボカロは好きですか?

竹富:あまり聞かないです。

柏木:実は私も。

──カラオケは好きですか?

竹富:私は行かないです。

柏木:ひとりカラオケが大好きです(笑)。人と行くと気を遣っちゃうから、ひとりで行ってブワーッって歌ってストレス発散してます。安室奈美恵さんが好きなので安室さんの曲を歌うことが多いです。「脳漿炸裂ガール」にも一度、挑戦してみたんですよ。でも、全然ダメ! 音程もリズムも難しいし、それに息継ぎが全然できなくて。改めて速いなー!って感じました。

柏木ひなた(左)と竹富聖花(右)

──デュエット曲だから、ひとりで歌うとなおさら大変ですよね。

柏木:そう! 休めない(笑)。

──本作に出演が決定したときは、まずどんな感想を持たれましたか?

竹富:曲をもとに映画を作るって……?って。独特の世界観のある歌だし、どう作るんだろうと思いました。

柏木:私もどういう映画になるんだろう?って思いました。

ファンの方を残念な気持ちにさせたくないです(竹富)
柏木ひなた(左)と竹富聖花(右)

──楽曲のオリジナル・バージョンは、ボカロ音源の初音ミクとGUMIが歌って爆発的にヒットしているわけですし、小説版もベストセラーとあって、プレッシャーも感じられたのでは?

柏木:私が演じていいのかな?という不安は大きかったです。不安がなくなったのは……最後までずっと不安というか(笑)。緊張感を持って演じました。

竹富:ファンの方の期待を裏切らないようにしたいと思いました。残念な気持ちにさせたくないです。曲の持っている大事な部分を壊したくないな、と。

──役へのアプローチはどのようにしましたか?

竹富:曲を聴いたり、その雰囲気を持っているものを探したりしました。あと、曲のフレーズがセリフに使われているシーンがあるので、そこはとくに大切に演じました。

柏木:私は撮影中や、行くときの電車の中でもヘッドフォンで曲を何度も聞いてました。

──何度も! ずっと聞いてると頭が壊れそうになりませんか?

柏木:ほんとに! 壊れそうになる(笑)早口で。

柏木ひなた(左)と竹富聖花(右)

──撮影はアクションもあって大変だったのでは?

柏木:私たちはそれほどアクションも多くなかったのだけど、とにかく逃げる!って感じでした。

竹富:うん、全力で逃げる(笑)。

──完成作を見ていかがでしたか?

竹富:ハナとはなの友情とか、お互いを思う少し複雑な気持ちとか、2人の関係性が面白いなと思いました。

柏木:クライマックスに感動しました。……あと、私は第一印象としては、とにかく自分のアップが多かったことにビックリして。スクリーンで見るとほんとに大きくて、近い!って(笑)。一番、印象強かったです。

──ちょっと恥ずかしいなって?

柏木:うん、じっと見れなかった(笑)。

クライマックスは緊迫感も感動もあります(柏木)
柏木ひなた

──楽曲のフレーズにも映画のシーンにも女子の好きなスイーツのマカロンが登場しますが、お2人も好きですか?

竹富柏木:はい、好きです。

柏木:差し入れもしてもらったので、撮影中にも食べました。

竹富:撮影でも食べたんですけど、休憩中にもいっぱい食べました。

──ほかにも好きなスイーツはありますか?

柏木ひなた

柏木:なんだろ…。

竹富:ババロア…ってなんだっけ?

柏木:わかんない。あれ? タルトっぽいやつだっけ?

竹富:ババロア…だったかな…?

──ババロアというと、小説版にもちらりと出てくるんですが、今の世代の人は知ってるのかな?と思ったのですが…。

竹富柏木:ババロアが!?

竹富:幼稚園の頃によく言ってた気がする…。

(スタッフがババロアの画像を見せると)

竹富:あ、やっぱりコレ、好き。ムース系が好きです。

──柏木さんはなにかありますか? 甘い系でもしょっぱい系でも。
竹富聖花

柏木:私はお肉が好きで…(笑)。さしみコンニャクも好きで、酢味噌もいいんだけど、田楽味噌みたいな甘辛いのを付けて食べるのが好き。

竹富:あ、それ、美味しい〜。あと、玉コンニャクが串に刺さってるやつ、サービスエリアによくある。

柏木:あ、わかる! とにかく、コンニャクが好きです。

──では、最後に本作の見どころを教えてください。

柏木:お気に入りのシーンは、予告編にも出てくるシーンなんですけど、私たち2人で銃を向けあうシーン。かなり最後のほうのシーンなんだけど、すごく緊迫した空気が張りつめてるんです。ハナとはなが本音で思っていたことを言い合って、感動もあるとても思い入れのあるシーンになっているのでぜひ見てほしいです。

『脳漿炸裂ガール』
7月25日より全国公開
(C)2015映画「脳漿炸裂ガール」製作委員会

竹富:この作品はサバイバルゲームを描いていてハードな映画と受け取られるかもしれないけど、ハナとはなの友情の関係や、はなが持っている陰の部分や胸に秘めている想いなど、人の温かさもしっかりと描かれているので、そこも見てほしいですね。

(text&photo:入江奈々)

柏木ひなた
柏木ひなた
かしわぎ・ひなた

1999年3月29日生まれ、千葉県出身。2011年、アイドルユニットの私立恵比寿中学に加入、“出席番号”は10番、イメージカラーはオレンジ。2012年、私立恵比寿中学の「仮契約のシンデレラ」でメジャーデビューを果たす。映画『偉大なる、しゅららぼん』などに出演し、本作が映画初主演となる。

竹富聖花
竹富聖花
たけとみ・せいか

1995年3月24日生まれ、愛知県出身。週刊プレイボーイ・週刊ヤングジャンプ合同企画による「グラビアJAPAN2010」でグランプリを受賞し、2011年ドラマシリーズ『ヘブンズ・フラワー The Legend of ARCANA』でデビュー。『生贄のジレンマ』で映画初主演を飾る。ドラマシリーズ『She』、映画『ホットロード』『暗殺教室』など数多くの作品に出演。