1983年10月19日生まれ。スウェーデンのストックホルム出身。スウェーデンで女優活動を始め、BBCのドラマ『The White Queen』(12年)に出演し注目を集め、映画『ヘラクレス』(14年)にも出演。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』でトム・クルーズと共演、その他『ライフ』『グレイテスト・ショーマン』(共に17年)、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18年)、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(19年)などに出演。
トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズ。この人気シリーズ第5作となる『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』で、ヒロインで謎の女スパイ、イルサを演じたレベッカ・ファーガソン。
スウェーデン出身、スクリーンでは華麗なアクションと美しさを全開させ観客を魅了するファーガソンに、映画の見どころなどを語ってもらった。
ファーガソン:キャスティング・エージェントのところでオーディションテープを作ってから、トム・クルーズに会いに行ったの。あれほどリラックスしたミーティングは初めてだったわ。というのも、当時はミニシリーズを撮影していた時期だから、頭が完全に仕事モードに入っていたの。毎日撮影をしているなか、トム・クルーズと会うために、24時間だけ時間をもらってロンドンに行ったのよ。素敵な家で、トム・クルーズと(監督の)クリス・マッカリーが待っていてくれたわ。でもすぐに撮影現場に戻らなきゃいけないとわかっていたから、緊張している暇なんてなかった。最初にみんなでコーヒーを注文して、それから人生や仕事や役柄について話したの。あっという間に2、3時間経っていたわ。
ファーガソン:ええ。オーディションテープで既に1,2シーンほど演じていたので、その時には、トムとどんな感じになるか見たいということだったわ。また、こういう風に演じて、と指示を受けたの。私自身のアイデアも出していいと、その最初のミーティングのときからに言われたわ。それって滅多にないことで、普通はあり得ないことよ。次にカメラの前で演じることになったけれど、トムがカメラの脇に立って手伝ってくれたの。普通は友だちにやってもらうことなのに。あの場にいた人たち全員が、私の力を最大限引き出したいと思ってくれているのがわかったし、私がベストを尽くすのに全員が手を貸してくれたの。
ファーガソン:そうね。「トム・クルーズ」というイメージがあるので。でも、そういうものはメディアが作り上げるものだと思うわ。あれこれ噂話を作ってね。私は静かで大好きなスウェーデンの小さな漁村に住んでいて、他人のことをこういう人だと決めつけないようにしているの。私は人に会うのが大好きだし、ある人のことを、たとえそれが誰であっても、他の人たちがどんな風に見ていようと、私自身はニュートラルな状態で会おうと思っているわ。だからあの部屋に入って行ったときも、トムに会うことに対する心配はなくて、この役を演じたい、この映画に参加したいという気持ちだけだったわ。「息が合いますように。彼に気に入ってもらえますように。彼のことを好きになれますように」って。実際に私はトムのことが大好きになったわ。彼はまったく構えることなく、ありのままの姿を見せてくれたから。トムが一緒にいてくれて、クリスもプロデューサーたちやカメラマンもいたので、お互いのことをよくわかりあっているチームの中に入れてもらった感じだったわ。
ファーガソン:イルサ・ファウストは、謎の女よ。スウェーデン生まれで、強力な生存本能の持ち主なの。イーサン・ハントとは、彼が窮地に陥っている場面で出会うんだけど、それまでにお互いのことを話には聞いていたんじゃないかしら。実際に会ったのは、トムが演じるイーサンが捕らわれの身になっていたときでね。誰を信頼すべきなのか、誰が敵方の人間なのか、それが問題なのよ。
彼女の意図はわからないし、とても謎めいているの。わかっているのは、彼女が極めて知的で、イーサンと同じくらい高度な訓練を積んできたということだけ。だから観客にとっても、どこで転換点がくるのか、ストーリーがどうなってゆくのかわからないから面白いのよ。スパイ活動をしていると、あの有名な「ストックホルム症候群」のようになってしまうのね、彼女の動機や目的がはっきりと見えないの。だから彼女の背景や経歴よりも、彼女がどんな選択をし、どんな方向に向かっているかということの方が興味をそそるの。始めはIMFチーム解散を目論む「シンジケート」を落とし込むためにIMFチームに力を貸すから、見ている方も、きっと彼女は味方だと思うんじゃないかしら。でも、そのうちに実はそういう人じゃない、敵かもしれない、いや、やっぱりそういう人かもって思ってしまう(笑)。彼女の目的が見えないのよ。
ファーガソン:ものすごく楽しかったわ。私は、ミステリアスな人間を演じるのが大好きなの。白黒はっきりしていないのがいいわ。誰の人生だって、そんなに白黒はっきりしていないもの。彼女が何を考えているのか、彼女の目的が何なのかはよくわからないの。シーンを演じる前に、登場人物たちの動機について話し合ったけれど、彼女の場合、いろいろ話した末に、「その逆にして、正反対の動機にしようか?」ということもあったわ。シーンに新しいダイナミズムを造り出すためにね。というわけで、いろいろな解釈をする余地があるの。とても面白いわ。
ファーガソン:この役に決まった後、数日間休みをもらったけれど、ヒースロー空港に着いたらすぐにジムに連れて行かれてトレーニングが始まったの。撮影が始まるまでに1ヵ月半ほど準備期間があって、その間は1日6時間のトレーニングを週6日間やったわ。すごくハードだったけれど、きちんと計画が立てられていて、多種多様なトレーニングが組み込まれていたの。ピラテスに、マーシャルアーツに、一般的なフィットネスプログラムもあったわ。きつかったけど、こういう映画の撮影をやり抜くには、最大限のベストコンディションで臨まなければならないから、トレーニングは絶対に欠かせないの。
トレーニングはきつかったわ。トムはこれを常にやっているのよね。心から尊敬するわ。彼は演技をするだけでなく、製作も編集もすべてやるでしょう。私がやったのは、彼が毎日やっていることのわずか1%にすぎないのに、それを8ヵ月間続けた後は疲れきってしまったわ。でも動くことは大好きだから、とても楽しかった。とにかく止まっちゃいけないの。もちろん、ものすごく疲れている日もあったけれど、とにかくやるしかないのよ。
ファーガソン:とても楽しかったわ。トムとサイモンが揃うと最高に面白いの。撮影中も、笑いが止まらなくて困ったことが何回かあったし。私が1人で喋っているシーンでは、2人があまりにも笑わせるから、自分が何を言っているかわからなくなってしまったくらいよ。2人ともまるで少年だったわ。
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