1990年1月25日生まれ。08年に2PMのメンバーとしてデビュー。野獣アイドルとして人気を得る。13年に『監視者たち』で本格的にスクリーンデビューし俳優としても注目を浴びる。同年、JUNHO(From 2PM)として日本ソロデビュー。
アジアNo.1野獣アイドル「2PM」のジュノが初主演した『二十歳』。大人になりきれない3人の20歳男子の姿を描き、韓国で公開されるや、公開後わずか20日目にして観客動員300万突破の大ヒットを記録したキュートで込みなるな青春グラフィティだ。
本作で、漫画家を目指す浪人生ドンウのおバカ全開な青春を好演したジュノに、キム・ウビン、カン・ハヌルと共演した感想や映画の見どころなどについて聞いた。
ジュノ:台本を見せてもらったのは、会食の席だったと思います。とても面白くて食事をするのも忘れてその場で最後まで読んでしまいました。それに何よりも自分と同じ世代の物語で、こういうストーリーは最近ではめずらしく思えたので、そういった面でも特別な感じがして出演を決めました。セリフがとてもおもしろくて、それをどんなふうに演じたらいいだろうか、どうすれば作品のおもしろさが伝わるだろうか、というのも気になりましたね。
ジュノ:ドンウは漫画家になることを夢見ている浪人生です。家が経済的に苦しく、自分でアルバイトをしながら生活費を稼ぎ、大学入試のために美大予備校に通うという多忙な生活を送っています。20歳頃の若者の特有の悩みや色々なプレッシャーにもがき苦しむキャラクターでもあります。
ジュノ:誰にでも夢があって、その夢をどうやって実現させるか悩む部分は、その度合いに違いはあったとしても誰もが共感ができる部分だと思いました。ドンウは家が貧しく、父親の代わりに自分で生活費を稼いでいかなければなりません。20歳は年齢的にはたしかに大人ですが、大人の社会からしたら、まだまだヒヨッコです。彼が感じる不安感というのは、私も少年だったデビュー当時には感じたし、今でも感じていることで、その部分はとても共感できましたね。
ジュノ:日々の生活に追われて、ドンウが感じている疲労感というのは、少なからず自分も感じていることですし、ドンウが感じたようなことの多くは、かつての自分が感じていたことと、相通ずるところが多いと思います。ドンウは大学の授業料のためにアルバイトに励むのですが、これは今の韓国社会でもよく見られることなので、ドンウを演じる上で周囲の人たちから聞いた話がとても役立ちました。誰もが共感できるキャラクターだと思いましたし、とても演じやすいキャラクターだったと思います。それから、もう一つ、自分は少年の頃から芸能界で働き始めたので、ドンウに比べると話し方やそれから性格も、もうちょっと慎重というか、大人びたところがあると思うのですが、そういったところを、社会に出たばかりの若者のような雰囲気が出るように、見た人がそう感じられるようにしました。
ジュノ:本当によかったと思ったのは、実際に3人が同い年だったことで、話が通じるところが多かったです。撮影の時も、互いに相手に合わせて映画を撮っているっていう感じじゃなくて、映画を一緒に作ってるって感じがとてもうれしかったですね。撮影が終わった今までも連絡を取り合ったりしています。お互いとても忙しく、みんな(芸能界で)歩み始めたばかりで、みんな一生懸命にがんばっているので、互いに励ましあいながら楽しく過ごしています。
ジュノ:イ・ビョンホン監督の最初の演出作である『元気を出してビョンホンさん』を見てとても独特な作品だと思いました。『二十歳』も最近にはないような感じの映画だと思います。監督はとても一所懸命で、現場でもそれが伝わってきましたし、撮影現場の雰囲気はとても自由な感じだったので、よけいな緊張をすることなく、撮影に臨むことができました。
ジュノ:個人的には、制服を着るシーンがもう少しあるとよかったと思ったのですが、短くて少し残念でした。
この映画ではコミカルなシーンもありますが、無理に笑わせようとすると不自然な感じになるので、無理に笑わせようと考えずに、できるだけリラックスして演じるようにしました。3人の主人公たちがどのように演じれば、おかしくコミカルに見えるか悩みどころでもあったのですが、撮影しているうちに自然とそのような雰囲気になって、それもこれも、同じ年の3人でリラックスして演じることができたから、自然な笑いを作り出すことができたのだと思います。
ジュノ:ドンウとソヒ(イ・ユビ)の結ばれそうで、なかなか結ばれない、先が読めそうで読めないロマンスがよかったですね。まさにこれこそ恋愛!という感じのところで、小さなシーンひとつひとつに観客をドキドキさせたり、やきもきさせたりする要素がたくさん散りばめられていて、撮影していて、自分でも何だか胸が高鳴ってドキドキして、それがとっても新鮮に感じられました。美大予備校が終わって家に帰る道で、ソヒが後ろからドンウをハグしながら告白するシーンが印象に残っていますね。
ジュノ:20歳の頃というのは、社会から保護された学校というところから実社会に歩み出す時期だと思います。その頃というのは、自分がどんな能力を持っているかとか、夢とは何であるかとか、何もわからないのでさまよう時期だと思うのですが、自分の価値を知り、自分の夢に向かって努力をしていけば、いつかは宝石のように輝ける、そんな可能性を秘めた時期でもあると思っていて、原石という言葉がよく似合うと感じたのでそう言いました。
ジュノ:男性にとっても面白いと感じられる映画ですし、映画の中に出てくる会話についてメンバーたちが話題にして、色々と言われましたね。「あんなセリフありかよ? びっくりしたよ」って。みんな、映画が新鮮に感じられたみたいです。重要な役をうまく演じていたと言ってくれましたね。それからヘアスタイルについても言われました。映画を見終わったあと、あのヘアスタイルだけが記憶に残っているそうです(笑)。
ジュノ:違いますね。でも、メンバー同士は家族のようなものなので、時間があると自分たちの未来についてよく話しますよ。映画の中の3人が抱いていたような悩みや負担に感じることを、自分たちも同じように持っているということですね。どうやったら自分たちがより長くグループ活動をできるかとか、いつまで音楽をやっていけるだろうかとか、どうやったら成功するだろうかとか、自分たちにもそういった将来に対する悩みや不安、負担に感じることが、間違いなくあるということです。
ジュノ:演技は始めたばかりの段階なので、与えられた役をちゃんとやれるようになりたいですし、自分の演じる姿がスクリーンにどのように映るのかも気になりますから、色々な役をやってみたいですね。
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