『暗殺』チョン・ジヒョン インタビュー

大ヒット歴史大作で、すご腕狙撃手を熱演!

#チョン・ジヒョン

『暗殺』のシナリオを読み、あまりの面白さに驚いた

1933年、日本統治下の韓国。祖国独立を目指す臨時政府は、3人のスナイパーに日本政府要人と親日派の暗殺を命じるが、その裏で、裏切りの計画が進行。3人のスナイパーに過酷な運命が待ち受けていた……。

激動の歴史を描き韓国で大ヒットした『暗殺』に主演したのはチョン・ジヒョン。また、イ・ジョンジェ、ハ・ジョンウが渾身の演技を披露している。

独立軍きってのスナイパーを演じ、2度目となる大鐘賞女優主演賞を受賞したジヒョンに、作品の見どころなどを聞いた。

『暗殺』
(C)2015 SHOWBOX AND CAPER FILM ALL RIGHTS RESERVED.
──本作への出演を決めた理由は?

ジヒョン:(『10人の泥棒たち』などの)チェ・ドンフン監督からある日、『暗殺』というシナリオを企画・構想中だと聞き、これは前作とは違うシナリオが出てくるなと思いました。その後、シナリオを読んで驚きました。キャラクターも多様性に溢れ、シナリオが本当に面白かったのです。

──今回演じたのは独立軍きってのスナイパー、アン・オギュンですが、どんな風に役作りしたのですか? 監督と相談したりはしましたか?

ジヒョン:独立軍のスナイパーであるアン・オギュンは、強い信念で極秘作戦を率いる人物です。またアクションシーンも多い役なので、銃を自然に扱いたくて訓練の段階でも一番努力しました。監督とは役柄のことよりも歴史の話をしましたね。オギュンが生きた時代の話を聞き、どう演じるかを考えました。

作品選びのポイントは「面白い映画を見たい」という気持ち
『暗殺』
(C)2015 SHOWBOX AND CAPER FILM ALL RIGHTS RESERVED.

──銃を使ったアクションシーンでは、どのような準備をしましたか?

ジヒョン:銃を慣れた手つきで扱えるよう、撮影用の銃を家に持ち帰り練習したり、銃の装填を自然にできるよう訓練もしました。また髪も切って意志の強さを表現できるようにしたいと思いました。

──演じた感想は? どんなところが難しかったですか?

ジヒョン:まず、その時代を生きたわけではなかったので、人物像を理解すること自体がチャレンジでした。もちろん心配もありましたが、一部、事実を元に作られ、物語のベースがしっかりとしていたので、少しずつ自分なりに役を把握することができました。

『暗殺』
(C)2015 SHOWBOX AND CAPER FILM ALL RIGHTS RESERVED.

 また最初はヒロインであるオギュンの物語が中心となって引っ張っていくというプレッシャーが、演じることよりも大きかったのですが、監督や俳優の皆さんに助けられ、撮影現場の雰囲気もリラックスしたものだったので、次第にそのプレッシャーを振り払うことができたと思います。

──最後に、あなたが出演作を選ぶ際に重視していることについて教えてください。

ジヒョン:私が作品を選ぶ際、面白い映画を見たいという気持ちで選んでいます。もちろんたまに重い内容の映画が見たい時もありますが、あまり長く続きません。やはり楽しくて気持ちのいい映画を見たいと思います。そんな気持ちで作品を選んでいます。

チョン・ジヒョン
チョン・ジヒョン
Gianna Jun

1981年10月30日生まれ、韓国のソウル出身。東国大学校芸術学部卒業後にファッション誌モデルに。CMなどで人気を博した後、女優に転身し、大ヒット作『猟奇的な彼女』(01年)で大鐘賞主演女優賞を受賞。同作は日本でもヒットし人気を得る。主な出演作は『イルマーレ』(00年)、『僕の彼女を紹介します』(04年)、『10人の泥棒たち』(12年)、『ベルリンファイル』(13年)など。本作で2度目となる大鐘賞主演女優賞を受賞している。