1999年生まれ、東京都出身。2009年にデビュー。15年に映画『俺物語!!』でヒロインに大抜擢され、17年『ひるなかの流星』で映画初主演。18年にNHK連続ドラマ小説『半分、青い。』でヒロインを演じる。19年はドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です−』や、映画『君は月夜に光り輝く』など話題作に出演。
女優でモデルの永野芽郁が、日本語吹き替え版声優を務めた映画『キング・オブ・エジプト』が公開を迎える。永野が演じるのは、「Kis-My-Ft2」の玉森裕太が演じる盗賊ベックの恋人・ザヤ。
永野にとって本作が初めての声の仕事となるが「難しいと思っていましたが、想像以上」と心情を吐露。しかし一方で多くのことを得たという。そんな彼女にアフレコの印象や、女優という仕事への想い、そしてプライベートな話を聞いた。
永野:表情に合わせて声だけで演じることが初めてだったので、最初は難しいなって感じていたんです。でも慣れてくると、ザヤがどんなことを感じているんだろうということを想像しながら演じることができたので、すごく楽しくなっていきました。
永野:自分の声が入っていることはすごく嬉しかったのですが、ちょっと違和感を感じたんです。他の声優さんの声はとても自然ですごい演技だったので、これがプロの仕事かって思いました。
永野:(ザヤを演じるコートニー・イートンが)きれいすぎて、「自分の声は絶対合わないでしょ」って最初は思ったんです。でもやるならセクシーに演じたいと思ったので、お風呂場で声が響くように練習したり、おなかの底の底から声を出すように心がけたりしました。実際やってみると、自分の声が棒読みに感じられたりしたので、色々と指導していただいて自分なりに調整していきました。
永野:最初に観たときの印象は、想像よりも違和感が残っちゃいました。何度か見れば自然になるかもしれませんが、一発目で自然に感じられたら良かったな〜と思いました。
永野:普段の自分は表情や体など色々なところに頼っていたから伝わっている部分があったと思うのですが、声一つに絞ってしまうと、こんなにも伝わりにくいんだと実感しました。これからは、一つ一つ自分の中で表現力を磨いて、お芝居の幅を広げていければと思いました。
永野:あまり意識したことはないですが、この前、学校帰りに友だちと電車に乗っていたら、私のポスターや動画CMが流れていたんです。その状況はすごく面白かったし、今までそんなことなかったので、その時は頑張ってよかったなって思いました。
永野:全然そんなことないです。でもこの前一度だけ電車に乗っていた時、男の人が、私が「お待たせ」って言っているCMが流れているモニターを見ていたんです。それを私もニヤニヤしながら見ていたら、その男の人がモニターと私を交互に見て驚いていたんです。それは面白かったですね。
永野:嬉しいですね。もっと頑張ろうって思います。
永野:自分とは真逆の性格だったり、日常まったく考えないようなことを考えたり、自分じゃない人間になれるのは楽しいです。色々な人を演じることにより、相手の気持ちが理解できるような気がするので勉強にもなります。
永野:明るくて、良くも悪くもあまり深く考えないタイプです。
永野:自分と違う役柄を演じる時は、色々なことを考えます。なぜこの子はこう思ったんだろうとか、どうしてこういう性格になったんだろう……とか、そういうことを悩みながら演じるのはやりがいがあります。
永野:今まで可愛らしい役とかをやらせていただくことが多かったのですが、怖い役とか狂気的な役など、絶対に永野芽郁じゃないでしょ!って言われるような役をやってみたいです。作品ではないですが、罪を犯しても笑っているようなサイコパスみたいな役もやりたいです。
永野:でもそう思わせたら女優としては勝ちですよね。色々な役に染まれるような演技力を身につけていきたいです。
永野:『セッション』が好きです。初めて1人で見に行った映画。狂気的な先生と、それに応える生徒。好きじゃなければあそこまでやれないという部分がすごく格好いいですね。
永野:私は分かりやすいので、落ち込むとしゃべらなくなってしまいます。指導されて悔しくなると無言になるのですが、次はOKと言ってもらえるように頑張ろうという気持ちにはなります。負けず嫌いなんです。きっとそういう試練を乗り越えたら変わる気がするので、戦います!
永野:ずっとギターをやっているので、バンドをやりたいです。ギター以外にも楽器全般が好きで、『セッション』もドラムのお話しだったので興味があったんです。ギターだけじゃなく、一人でバンドができるぐらい色々やりたい。色々な楽器ができれば一人で曲も作れるじゃないですか。最近はやっていませんでしたが、一時期は作詞や作曲もやっていたんです。
永野:いやいやいや。私なんかができてしまったら、それはそれで問題ですよ。今の段階では趣味です!
永野:やっぱり友だちと遊んでいるときが一番楽しいですね。みんなといる時はあまり何も考えないでいられるので、自分が一番リラックスして笑っていられる時間だと思います。
永野:女の子はアクション映画って怖いイメージがあると思いますが、この映画はアトラクションに参加しているような楽しい気持ちになれる作品です。
(text&photo:磯部正和)
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