1996年12月26日生まれ、宮城県出身。2007年にエイベックス主催「俳優・タレント・モデルオーディション」に合格。翌年、ドラマ『CHANGE』で女優デビュー。『ニコ☆プチ』専属モデルなどを経て、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(15年)モモニンジャー役でブレイク。主な出演作はドラマ『あまちゃん』(13年)、『ファーストクラス』(14年)、映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』(16年)など。
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のモモニンジャー役でブレイクした山谷花純が、初主演した『シンデレラゲーム』。落ちこぼれアイドルたちが絶海の孤島で無慈悲なサバイバルゲームを余儀なくされる様子を描いた作品だ。
過酷なバトルを勝ち抜けばトップアイドルの座が約束され、負ければ即、死亡。離脱は許されないという状況の中に放り込まれた沙奈を演じた山谷に話を聞いた。
山谷:小さい頃から女優業をやっている中で、主演を演じる方の背中を見て、その存在の大きさを感じてきたので、今回、自分自身が主演を務めさせていただくことが決まった時は、本当に嬉しかったです。
山谷:女の子同士がここまで残酷なゲームに体当たりでぶつかっていく作品ってあまりないなと思いました。たとえば『人狼ゲーム』とか、ほかの作品では男の子もいますけど、この作品は女の子だけ。だからこそ女の子にしかない部分が表れていると思います。
山谷:ある役柄の子にはっきりとした二面性があるんです。ああいうコロッと変わるところは、女の子って結構ありがちだと思います。男の子はないですよね。思ったことは言うし、行動するし。女の子のほうが計算高いと思いますね。
山谷:いままでは、結構気の強い役を演じてきました。見た目も気が強く捉えられることが多いですし。今回は、今までのイメージを壊せる作品だと感じました。監督からは純朴でピュア、素朴な感じを出してほしいと言われたので、声のトーンをいつもよりちょっと高くしたり、目の形というか、開き具合なんかを意識して変えたりしました。髪の毛を暗くしたり、前髪を短くしたりもしましたね。どう見られるか意識しました。ただ、感情に関しては、現場に行って感じたことを出すようにしました。
山谷:人を信じやすいところですかね。沙奈は信じて裏切られたりしますが、それでも相手を嫌いになれない。カードを奪われたりしても、それでその子が生き残れるかもしれないと思ったり。そういう部分は共感しました。違うのは、沙奈の場合は、お姉ちゃんの存在も大きいのでしょうが、いつも誰かの後ろについて歩いている。エリナがいないとダメ。私はひとりで行動することが苦ではないタイプなので、そういうところは私とは違うと思います。
山谷:キャピキャピしてました(笑)。モデルの子とか、現役アイドルとか、元アイドルとか、いろんな子たちが集まっていたのですけど、みんなで大部屋に泊まって、雑魚寝だったんです。だから学校の合宿のようでした。実際の撮影では、切り替えが早い子もいれば、そうじゃない子、周りを気にかけている子と人それぞれでしたね。
山谷:今までも1人じゃできないお仕事で、沢山の方にお力を借りてカメラの前に立っているというのはいつも思っていたんですが、それが明確に見えたのが主役という“真ん中”に立ったときだったんです。逆に周りの方が気を遣ってくれるのが分かるから、私もこの人たちに芝居で返さないと、という気持ちも生まれました。あと、主役は物語の主軸だということもあるので、全てのキャストと絡むんです。だからこそ一人一人ともコミュニケーションがとるときに言葉だけじゃなくて、背中で伝えられたらいいなって思いながら現場に立ってました。主演というプレッシャーはそこまで感じなかったんですけど、責任感はすごい感じましたね。
山谷:メールをいただきました。山谷の武器は目だから、その目を大切にしていきなさいという言葉をいただいて。そういうのってやっぱり特別なことだと思います。
山谷:ちょっと自分を褒めてあげようと思いました(笑)。それと、監督の背中についていって、本当によかったと思いましたね。一番最初に名前が出た瞬間は、涙が出ました。ただただ嬉しかったです。
山谷:本当は車の免許が欲しかったんですけど、それはたぶん叶えられないし……(苦笑)。あ、10代のうちに主役をやりたいと思ってたんです。それは叶えられました。
『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』でも重要な位置にいられたし、『シンデレラゲーム』と『人狼』というふたつの作品を、10代最後にできて本当によかったと思っています。舞台も経験して、その面白さも知ったので、20歳になったら、いろんな舞台にも出たいし、やっぱり映画が好きだし、人とのつながりをもっともっと大切にしながらお仕事していきたいです。プライベートでは、ひとりで旅行に行きたいですね。海外に行ったことがないので、海外にも行ってみたい。いろいろ検索してるところです(笑)。仕事から離れて見えてくる世界というのも大切だと思っています。
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