ボーイズグループ「ZE:A」のボーカルとして2010年にデビュー。ドラマ『太陽を抱く月』(12年)などで人気を博し、本作で映画初主演。その他の作品は、映画『弁護人』(13年)、ドラマ『検事プリンセス』(10年)、『ミセン-未生-』(14年)など。
戦争孤児を集めて作られた児童合唱団──朝鮮戦争の最中に人々の心に希望を灯した実在の合唱団をモチーフにした『戦場のメロディ』が全国順次公開中だ。韓国版『サウンド・オブ・ミュージック』とも評され、子どもたちが力強く生きる物語とピュアな歌声に涙が溢れ出る感動作だ。
本作で、戦争で傷ついた孤児たちの心を音楽で癒そうとする主人公、ハン・サンヨル少尉を演じたのは、韓国のアイドルグループ「ZE:A」のイム・シワン。若手演技派とも評される彼に、作品の見どころなどを語ってもらった。
シワン:この映画では、キャラクターというよりは作品自体に魅力を感じました。台本を読んでからの数日間は、子ども合唱団が歌いながら公演で回っていく姿がずっと目に浮かんでいました。彼らの声が聞こえるようで、純粋な子どもたちの魅力に引かれ、この映画をやるべきだと思いました。
シワン:作品選定の基準は正直まだありません。私もその基準を探したいと思っていますが明確にまだ作り切れていません。最優先で考えるのは「台本を読んで、その中に自分の姿を描けるか」ということです。私の行動や言葉がそこに見えるかどうか、それがないと台本を読む段階からこれは難しいなと思います。
シワン:彼は大学で音楽を専攻していた人物です。指揮をやり、ピアノも弾けるのですが、実際の私はどちらもできません。これは練習するしかありませんでした。どちらも初めてだったので大変時間がかかりました。自ら選んだ道ですが、大変疲れました。これからも同じようにちゃんと準備するしかないと思っています。
シワン:アクションシーンが多いというのを承知で受けましたので、より慎重になりましたし集中しました。しかし実際、戦闘シーンの撮影でケガをしました。偽のナイフだったのですが、おでこに傷ができて何針か縫いました。撮影初期での出来事で心配しましたが、逆にこのぐらいで済んで良かったと思うようにしました。それに私以外、誰もケガをしませんでしたので幸いでした。このぐらいで済んで運が良かったと思っています。
シワン:子どもたちとなるべく一緒にいようと努力しました。劇中、子どもたちに慕われないといけない役なのですが、実際子どもたちがとてもなついてくれました。なので、現実と撮影の雰囲気がそう変わらなかったのです。子どもたちは本当に全員プロでした。ちゃんと演技を演技として考えているようでした。
シワン:早い時間に撮影が終わるということですね。子どもたちのコンディションのため、日が暮れるとすぐに撮影は終了しました。これが今までで一番特別なエピソードだと思います。また子どもたちとの撮影が楽しかったというのはもちろんですし、「幼い演技の先生」に出会ったようでした。あの幼さでどのように理解して演じるのか不思議でした。彼らから教わることが多かったです。
シワン:最後の合唱のシーンです。僕が最後の指揮をする時、(合唱団のメンバーである)イ・レが真心を込めて歌を歌います。夜空の星を見ながら「お兄ちゃん、聞いてる? 歌うのちゃんと聞いてね」と言う部分です。この場面がリアルに心に響きました。歌う姿を見ながら私も泣きそうになりました。
シワン:冷たく冷えたビールが一杯あれば十分です。
シワン:最近『One Line』という映画の撮影を終えました。大規模な詐欺を描いた映画ですが、私は大学生の詐欺師を演じました。こう言うとイメージが良くないですね。これ以外にもまだ準備中の作品があります。皆さまに頑張っている姿をお見せできると思いますのでご期待ください。
シワン:こんにちは。イム・シワンです。映画『戦場のメロディ』のハン・サンヨル役で久しぶりに皆様にお目にかかります。長い間準備した作品なので、たくさんの方にご覧いただき楽しんでいただきたいです。この映画をご覧いただくと純粋な気持ちを取り戻したいと思われるはずです。これからもよい作品に出合い皆さまへお届けできればと思います。カムサハムニダ(ありがとうございます)。
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