イギリス・ロンドン生まれ。撮影時は9歳。本作が映画デビューとなる。イースト・ロンドンの公園でサッカーをしていたところ、本作のキャスティング・ディレクターにスカウトされる。新作には『Ashes in the Snow』が控える。
まるで女の子のように美しい少年がいかにして狂気の独裁者となっていったのかを描く心理サスペンス『シークレット・オブ・モンスター』。ジャン・ポール・サルトルの短編小説に着想を得た本作は、『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督をもうならせた問題作だ。
独裁者の幼年期を演じたのは、これが映画デビュー作となるトム・スウィート。美しい外見と類い希なる演技力を兼ね備えた逸材だ。ムビコレでは、この天才子役を直撃。映画について語ってもらった。
スィート:まるで夢のようでした! 今まで経験したことがなかったので、全ての瞬間が愛おしかったです。撮影現場の雰囲気はとても素晴らしく面白かったし、ヘアメイクをしてくれた皆さんを含め、スタッフの方々みんなを大好きでした。というのも、撮影現場では僕だけが子どもだったから、みんなが甘やかしてくれたからね。朝起きて一日が始まるのが本当に楽しみだったし、時々、信じられないくらい早起きもしました。撮影が楽しみ過ぎて、夜眠れないくらいだったんだ。
スウィート:きっかけは、僕がイースト・ロンドンでサッカーをしている時に声を掛けられたことでした。1週間前に僕を見かけた2人のキャスティングアシスタントの方々が、父と僕にオーディションを受けないかと提案してくれたのです。そして、音だけを覚えたフランス語の一節を中心にして、オーディションを受けました。その時は、僕が一体どんなことになっていくのか分からなかったので、緊張は一切しなかったです。監督は僕の声が気に入って、役に最適だと思ったようです。それで、僕は2回目の長めのオーディションを受けに行きました。その時に監督は、僕に思うように演技をさせてみて、僕が本当にその役に向いているかを見てくれました。
スウィート:僕が演じたプレスコットというのは監督が思い描いた姿なのです。監督が僕に説明するのが素晴らしく上手だったので、彼が何者で、彼があのような行動をとってしまうのは何故だったのか、ということを的確に分かった上で、演じることができました。でも、僕の両親は、プレスコットのキャラクターのもつ特徴が、少なからず僕にも通じると思っていたようなんです。僕はかなりの偏食なのだけど、食事を拒むシーンでは、僕が演技をする必要がないね、と両親に言われました。でも僕はプレスコットのようではないと思いたいです!
スウィート:監督との仕事は素晴らしかったです。監督は決して僕を試したり、演技をからかったりせず、とてもまじめに僕を扱ってくれました。それに、彼が望む演技を、どうやったら僕から引き出せるかを分かっている方でした。彼は信じられないほど前向きで、みんながそれぞれにベストを尽くそうと思うように導いてくれるんです。それに、期待通りに物事が進まない時や気分が優れない時でさえも、彼が声を荒げたことは一度もなかったです。彼は本当に楽しくて、面白くて、傍にいるとワクワクしました。
スウィート:食事を拒むシーンでは、笑ってしまわないように水をぐっと飲まねばならなかったことがありました。監督が仕向けて、僕がちょっとずつ違う演技したから、みんながゲラゲラ笑ってしまって、このシーンの撮影には時間がかかりました。監督が「あまり考えすぎないでいいけど、でも、ちょっと何かやってみて!」と言うので、僕がスーパーゆっくりお皿を押し返してみたら、みんなが笑い始めて、気が付いたらキャストもスタッフも拍手喝采してくれていた、ということがありました。
スウィート:ジュニアウィンブルドンでプレイすること! 僕はテニスと、それからサッカーが大好きなんだ。
スウィート:中性的な雰囲気がロンドンでも人気があるかどうかは、よく分からないなぁ。おそらく、僕の衣装と、それからセットが素晴らしかったので、プレスコットに対してポジティブな反応はあったことはあまり不思議ではありません。何より、日本の皆さんが気に入ってくださってとても光栄です!
スウィート:まだ行ったことはないけど、僕のおばさんが日本人なので、すこし日本のことを知っています。ぜひ東京に行ってみたいし、弾丸みたいな新幹線に乗ってみたいです!
スウィート:僕の家族はみんなスタジオジブリの作品が大好きです。僕は『千と千尋の神隠し』がお気に入りで、小さい時に何回も観ました。独創的で、想像力豊かなところが大好きなんだ。
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