1991年12月14日生まれ、大阪府出身。2005年にデビュー。07〜12年まで舞台「ピーターパン」で8代目ピーターパンを務めた。NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』(13年)で注目を集め、16年はNHK 連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に主演。その他、映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』『怒り』『アズミ・ハルコは行方不明』などに出演。2017年4月14日から舞台「エレクトラ」に出演。歌手としても活動。
『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズやNHK-BS『精霊の守り人』などで知られる人気クリエーター、神山健治監督。彼が手がけた、自身初となる劇場オリジナルアニメーション『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』が3月18日より公開された。
近未来、東京オリンピックを間近に控えたある日、地方都市に暮らす女子高生が、ある事件を解決するために旅に出る。自らの夢を道しるべに、現実と夢を行き来しながら“真実”を見つけ出していくファンタジックな物語だ。
主人公・父親と2人暮らしの女子高生ココネの声を担当したのは高畑充希。女優のみならず歌手としても活躍する実力派の彼女に、映画の見所などを語ってもらった。
高畑:すごくチャーミングだと思います。物怖じしないですし、イケイケドンドンな感じです。また、さっぱりしていて、強いですが、包み込む優しさもあって素敵なヒロインだと思います。
高畑:すごく難しかったです。方言がけっこうあるので、(方言指導の)先生に助けてもらいながらやりました。先生は2人で、大人の先生といまどきの岡山弁を知っている若い女の先生がいるので、岡山弁でも色々とあるんだという発見がありました。
岡山弁は「なんとかなんじゃろー」「なんとかがー」と濁音が多く、方言をしゃべっているという感じがうれしくなりました。私は大阪生まれで、関西イントネーションなので、字面(じづら)では大阪弁なのに音が違う岡山弁を話すときは、特に苦労しました。
高畑:初めてご一緒しました。すごくオープンな人だというイメージだったのですが、その通りでした。太陽みたいな方です。
私は閉じちゃう時があるので、こんなに開ける方はすごく素敵だな、と思いました。
高畑:話し合うという感じではなかったですが、今回は2人での掛け合いを隣に立って収録できたのがうれしかったです。
高畑:最初はどうすれば良いか分からなかったのですが、その都度聞くと監督が優しく丁寧に答えてくれたので、安心しました。アフレコは、監督が伝えたいことを一度教えてもらい、まずはやってみて、その後微調整してもらうという感じで進めました。
テンションについては、どれくらいがいいのか色々と試してみました。そんな中で、監督の“これぐらいが良い”というところを気をつけながらやりました。あとは監督がストーリーもキャラクターも作っているので、そのイメージにはまれると良いなと思い、監督の頭の中の人に近付けるようにがんばりました。
高畑:なんで自分の体が使えないのだろうと思いますし、アフレコのときは難しく感じますが、いざ声が入って動くアニメーションを見ると楽しいですね。
高畑:最初は手探りだったので、けっこう大げさに変えてみたり、色々試したのですがそんなに差別化しなくて良いという監督の意見もあり、あまり変え過ぎないようにしました。エンシェンもキャラクターっぽくしすぎないように、気をつけました。
高畑:すごく好きな曲だなと思いました。やはり清志郎さんのイメージがすごく強かったので、カバーするのには勇気がいる曲だと思いましたし、私で良いのかなという気持ちはありました。
自分が声優をやった作品で、主題歌も歌うというのは、初めての挑戦でしたが、役がそのまま歌に入っていく感じでやりたいと監督がおっしゃっていたのでそれだったら面白いのではと思い、チャレンジしました。
事前に清志郎さんの曲はあまり聞かないようにして、ココネの思う「デイ・ドリーム・ビリーバー」を自由に歌わせていただきました。圧倒的に清志郎さんのがかっこ良いので、それとはまた違った、違う角度で楽曲を見れたら良いなと思いました。もともと音符も読めないので、その時、感じたように歌いました。
高畑:大きなテーマは「家族」です。夢の中でも現実でもとにかく冒険をしているのですが(演じた2つの役である)ココネもエンシェンもすごく勇気がある女の子で、物怖じしない前進力がストーリーを追っていても画で見ても楽しいと思います。家族で見られる作品になっています。
アニメーションの魅力は、現実とか実写とかではやりきれない、空想の世界を描けること。アニメでしか描けない世界を堪能していただけると嬉しいです。
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