『パパ活』渡部篤郎×飯豊まりえインタビュー

飯豊まりえ、渡部篤郎の名言を思わずメモ!

#渡部篤郎#飯豊まりえ

渡部篤郎さんには気持ち的にもすごく支えられた(飯豊)

「僕は死にましぇん!」の名セリフを生んだ『101回目のプロポーズ』や、近親相姦などスキャンダラスなテーマを取り込んだ『高校教師』をはじめ、鋭い切り口で時代をリードしてきた脚本家・野島伸司。彼が、“パパ活”をテーマに書き上げた期待のドラマがdTVでスタートした。

家族関係で問題を抱える女子大生が、1人の中年男性からカラダの関係を前提としない金銭的支援を受けることから始まる、スキャンダラスなラブストーリーだ。

現代における新たな男女関係を演じた渡部篤郎と飯豊まりえ。難しい役に挑戦した2人にインタビューした。

TV×FOD共同製作ドラマ『パパ活』
(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン

──野島伸司さんの世界観を演じてみてどう感じましたか? また、野島作品について、どんなイメージを抱いていましたか?

渡部:(野島作品のイメージは)重い!ってかんじです。

飯豊:野島さんの脚本で『アルジャーノンに花束を』というドラマに出演させていただいたことがあったんですが、そのときの役柄が結構重かった印象で……。今回私が演じたのは、普通の女子大生だったんですけど、何か悩みを抱えているっていうところがすごく野島さんらしいなと思いました。脚本を初めてちゃんと読んだ時に、「これが野島さんの脚本なんだ」って思うと同時に、「自分にできるのかな」っていう不安もありました。

──共演された感想は?

渡部:飯豊さんは真面目な方だと思います。やりやすかったです。

──飯豊さんから見て大先輩の渡部さんの印象は?

飯豊:渡部さんはアドバイスしてくださったり、気持ち的にもすごく支えてくださったので、憧れるところがすごく多かったです。例えば、私が何回も繰り返し間違えたところを、「出来ないのは当たり前だから」とか「やっていくうちに少しずつ活きていくから」などアドバイスをいただきました。あと、渡部さんが「第一印象は握手する前のプレゼンだから、身なりとかもしっかりしたほうがいいよ」っておっしゃっていて、その名言がすごく心に響いて……思わずスマホにメモしちゃいました(笑)。

渡部:それは僕のモットーとして掲げてないはないことだけど(笑)、いろんな人がいる、だからそういうことも大事ですよという意味ですよ。

パパ活については理解できず!(渡部)
TV×FOD共同製作ドラマ『パパ活』
(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン

──現代の新たな男女関係が描かれている本作ですが、『パパ活』という言葉はご存知でしたか。

飯豊:ちょうど「パパ活」っていう新しいワードが話題になっているっていうニュースを見ていたので知っていました。そのあと自分でも少し調べてみたりしましたが、今回のドラマは、最初自分が思っていた「パパ活」というよりは、「パパ活」がきっかけで知り合った2人の恋愛や、その2人をとりまく人たちの話だったので、イメージとは違っていました。

──渡部さんはいかがですか?

渡部:知らなかったですし、今でも分からないです(笑)。結構グレーな部分も多いと思いますけど、僕はまるっきり興味ないですよ(笑)。理解もしていません。あと、果たして僕が演じた“航”という役は「パパ活」というものがどういうことなのか分別をしていたのだろうかということですよね。そういう行為とは全然違うところで心に傷をもっている人間ですから、どこまで“航”という役が分かっていたのかということもわからないです。そういう出会いの場(「パパ活」)があるというのを聞いて、理解できない自分との溝を埋めようと思ったっていうくらいの認識ですから。

──撮影中の様子を教えてください。

飯豊::(撮影中は)渡部さんのタブレットを借りてオセロゲームをやりました!

渡部::コンピューターと(笑)。すごいですよ。0対64とかで負けますから(笑)。連続で。こんな弱い人いるのなかって思うよね(笑)。

飯豊::渡部さんは本当にアプリゲームを良くご存知で、色々と教えていただきました。海外の電車のアプリとか。ゲームのアプリ、可愛いアプリとかも(笑)私より詳しくてびっくりしました。

──今回は映像配信されるドラマということですが、映像配信で映画やドラマをご覧になることは?
TV×FOD共同製作ドラマ『パパ活』
(C)エイベックス通信放送/フジテレビジョン

渡部:基本は映画館に行きます。20数年、DVDも買ったりしませんし、映画館に行く世代です。ただ今回dTVを使ってみて、家族でとても楽しめるものだと思いました。仕事っていう観点で答えると、ひとつまた時代というか、新しいものが入ってきたなと言う感じ。そこは柔軟に対応しなければというのはあります。

飯豊:海外ドラマにはまっていて、映像配信サービスを使ったりします。持ち運びができるので、移動中にはスマホでも見れますし、家でも見られるというところがすごく便利だなと思います。DVDを買いに行くとか借りに行くとかの手間が省けるというところもいいところですよね。

──最後に視聴者、ファンの方へのコメントをお願いします。

飯豊:「パパ活」というものをテーマにした作品は初めてだと思うので、ドラマを通して「パパ活」を知っていただき、内容も若い世代の方をはじめお父さんお母さん世代の方にも楽しんでいただける作品になっているのでぜひご覧いただきたいです。

渡部:大事な時間を使って見ていただけるというのが一番の幸せです。
 いつも思うけど、僕たちは見ていただけたらそこで全ての苦労が癒やされますし、それの繰り返しですからね。今回でいえば、恋愛ものなので、作品を見てから自分に自信を持てたりとか、そういう風になって欲しいと思います。中には嫌いだって言う人もいると思うけど、その場合は反面教師にすればいいですし。とにかく大事な時間を使って見ていただけるというのが一番の幸せです。

渡部篤郎
渡部篤郎
わたべ・あつろう

1968年5月5日生まれ、東京都出身。1995年、伊丹十三監督の『静かな生活』でイーヨー役を演じ、日本アカデミー賞優秀主演男優賞と新人賞のW受賞を果たす。99年に放送されたテレビドラマ『ケイゾク』が大ヒットし、00年に『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』として映画化され主演。ドラマ『外事警察』(09年)、『沈まぬ太陽』(16年)、『犯罪症候群』(17年)、映画『スワロウテイル』(96年)、『愛のむきだし』(09年)、『外事警察 その男に騙されるな』(12年)、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(13年)など多くの話題作に出演。

飯豊まりえ
飯豊まりえ
いいとよ・まりえ

998年1月5日生まれ、千葉県出身。2012年に女優デビュー後、数多くのドラマ・映画に出演。今夏のドラマ『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』にも出演。また今年は『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』のヒロイン役として声優に初挑戦し、『名探偵ピカチュウ』(19年)では日本語吹き替えにも初挑戦した。10月12日からは初舞台となるタクフェス第7弾「流れ星」に出演。来年1月には主演映画『シライサン』の公開も控えている。毎週土曜朝には情報バラエティ番組『にじいろジーン』にレギュラー出演中。また、雑誌「Oggi」「MORE」でモデルとしても活躍中。