『コンフィデンシャル/共助』ヒョンビン インタビュー

「あからさまに見せない方が」イケメン俳優が上半身の露出シーン、告白!

#ヒョンビン

1対1のアクションでは、骨と骨がぶつかり腫れたりもした

昨年度上半期の韓国映画動員数No.1を記録したメガヒットアクション『コンフィデンシャル/共助』が、2月9日より公開された。上司の裏切りにより妻と仲間を殺された北朝鮮のエリート刑事と、韓国の庶民派熱血刑事が史上初の“南北共助捜査”の極秘任務にあたる姿を描いた作品だ。

北朝鮮の最強エリート刑事イム・チョルリョンを演じたのは、ドラマ『シークレット・ガーデン』などで大人気を博すヒョンビン。韓国側のカン・ジンテ刑事を、名優ユ・ヘジンが演じるほか、少女時代のユナも出演するなど豪華キャストも話題を呼んでいる。

ムビコレでは、端正な風貌で“メロドラマの王子”の異名も持つヒョンビンに、今までにないハードなアクション挑戦した感想などを語ってもらった。

──敵方の刑事を演じたユ・ヘジンさんとは初共演ですね。いかがでしたか?

『コンフィデンシャル/共助』
(C)2017 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

ヒョンビン:すごく良かったです。ヘジン先輩は、後輩なら当然共演してみたい先輩でないでしょうか。僕もそうだし、共演できて嬉しかったです。ユン・ジェギュン監督がおっしゃっていたのですが、今回の映画では予測できないイメージをお見せしたかったそうです。そういった場で僕もうまく合ったのではないかと思っています。

──ユ・ヘジンさんとの撮影で、思い出に残るエピソードはありますか?

ヒョンビン:ユ・ヘジン先輩はエネルギーが充満した方だと思います。おかげでいつも現場では気分良く撮影しました。アドリブというのかそういったものは、ふと飛びだしてくるものではありませんでした。徹底的に撮影前に準備していらして、その中で演技と作品の邪魔にならないように味付け程度にされているんです。そういった部分で学ぶことがたくさんありました。

『コンフィデンシャル/共助』
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──北朝鮮の最強刑事イム・チョリョン役を演じましたが、キャラクターの魅力を教えてください。

ヒョンビン:表現の方法が違うところですね。決めたら体でぶつかっていくじゃないですか。それなりに感情表現もするし。そういった地点を探していくのが楽しいです。お互い違う目的を持っている2人が人間対人間として出会い、こじれたりする些細な話も面白いですし。

──北朝鮮なまりのセリフが自然でした。

ヒョンビン:スタッフに北朝鮮語の先生に早く会いたいと頼みました。作品を決めてから最初にお願いしたことです。撮影がスタートする3ヵ月前からお会いし、慎重に何度も確認してもらいました。他の表現方法で感情を表す時に完璧にやりたかったんです。

──俳優という仕事について、どう考えているか教えてください。人に見られる仕事でもあるので、自らを律することも大事なのでしょうか?

ヒョンビン:まず大切なのは、公私を区別することです。仕事とプライベートを混ぜないようにしています。そして、いつも最善を尽くそうとしています。

──作品選びのポイントは?

ヒョンビン:いつも違うものを探します。考えてみると、ロマンティック・コメディも『私の名前はキム・サムスン』と『シークレット・ガーデン』しかないんですよね。この2作が多くの人に愛されたので印象深いだけで、いつも違うことをしてきました。ちょっと違うストーリー、違うキャラクターを選ぶようにしています。

──ハードなアクションが要求される役でしたが、つらくはありませんでしたか?

ヒョンビン:そんなに大変ではありませんでした(笑)。楽しかったですよ。体を動かすのが好きですが、現場では危険要素が多いです。自分が怪我するだけではなく相手を怪我させることもあるので、いつも慎重にやらなければならないのが難しいところです。個人的には、演じている瞬間はとても大変ですが、その後にモニターを見てみると、苦労しながら撮影したのがそのまま映りますから、やりがいや満足感が大きいですね。

──アクションシーンでクローズアップされる場面も多く、ヒョンビンさん自身が演じているのがわかりました。

ヒョンビン:アクションシーンの90%は自分でやりました。車で追撃するシーンは代役を準備していましたが、安全だと判断したので自分でやると話しました。車と車が衝突したり、高速を走ったりする状況なので、引きとめる方もいましたが……。でも、自らやることを選択し良かったと感じました。心配をかけてしまいますが、違うアングルを作ることができるチャンスじゃないかと思いますね。クローズアップの場合も選択できる幅を広げたことになるので、自らやって正解だったと思います。

──ケガはしませんでしたか?

ヒョンビン:もちろん些細なケガはたくさんありましたが、大きく撮影に影響を及ぼすようなものはありませんでした。ちょっとした不注意で事故が起きるのでいつも不安はありましたが、緊張感を維持し続けて臨んでいました。
 一番危なかったのは、ロープにつかまった時でした。窓ガラスを割って入り、すぐにアクションを始めたんですが、その時少しケガをしました。そういった小さなことはいくつかありました。1対1のアクションの時は、関節ごとに飛んで来るのを受けるので、骨と骨がぶつかりあって腫れたりもしました。

シャワーする共演者を見て、その筋肉にびっくり!
『コンフィデンシャル/共助』
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──拷問シーンで、『王の涙イ・サンの決断』で見せた“怒った背中の筋肉”が再び登場し驚きました。

ヒョンビン:『王の涙 イ・サンの決断』の時よりもっと鍛えました。特殊部隊出身のイム・チョリョンのように厳しい訓練を受けた人物だったら、これくらい締まった体をしているのではないかと思い鍛えました。『王の涙 イ・サン決断』の時も肉体を話題にしてもらいたくて見せたわけではないのですが、結果的に注目されてしまったので、『共助』では上半身の露出シーンの時『鍛えた体をあからさまに見せないほうがいいと思う』と監督に頼みました。
 普段は、あの身体を維持するようなことはやっていません(笑)。キャラクターのために作っただけで、普段も続けて維持することはできません。維持できるものではないです。

──共演者のキム・ジュヒョクさんとも、体形の管理について話しましたか?

ヒョンビン:キム・ジュヒョク先輩もシャワーシーンがありましたが、『歳のせいで体づくりがなかなかできない』と言われてたのに、もの凄い筋肉でしたよね。あまり見せなかったですけど。実際、シャワーするのを見てびっくりしました。

『コンフィデンシャル/共助』
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──ご自分の長所はどこだと思いますか?

ヒョンビン:決めたことを推し進める時は一生懸命にやっています。決めるまで時間がかかったり、簡単には決めなかったりしますが、決めてからは処理のスピードは早いと思います。

──完璧主義者だと思いますか?

ヒョンビン:仕事する時はそうであろうとしています。完璧ではないと思いますが責任から逃げたくないです。任務が与えられたら、それに対して忠実に果たさなければならないと考えています。

ヒョンビン
ヒョンビン

1982年9月25日生まれ、韓国のソウル出身。ドラマ『私の名前はキム・サムスン』(05年)、『シークレット・ガーデン』(10年)などで女性たちから圧倒的人気を博す。また映画では、『王の涙 イ・サンの決断』(14年)、『コンフィデンシャル/共助』(17年)など映画でも活躍。