9月11日生まれ、鹿児島県出身。2016年より声優活動をスタートしたばかりで、現在声優歴2年目。2017年の『キラキラ☆プリキュアアラモード』では、主人公のクラスメイト役や妖精役などを演じていたが、その後シリーズ最新作となる『HUGっと!プリキュア』で主人公のキュアエール役に抜擢される。今後さらなる活躍が期待されている声優のひとり。そのほかの出演作は、『ドラえもん』のボクちゃん役や『ぴったんこ!ねこざかな』チン平役など。
『映画プリキュアスーパースターズ!』高橋李依×美山加恋×引坂理絵インタビュー
圧倒的人気!『プリキュア』3世代の主人公が魅力を語り合う!
長年にわたって女児たちを虜にしつづけているアニメの代表格といえば、ほかでもない「プリキュア」シリーズ。2004年にテレビ放送がスタートして以来、瞬く間に爆発的な人気を獲得したが、その勢いは衰えることなく今年でついに15周年を迎えることとなった。
毎年2月に新たなシリーズが誕生し、3月には恒例の映画版が公開されるため、この時期は子どもたちの期待と注目が一気に高まるときでもある。現在、テレビでは15作目となる『HUGっと!プリキュア』が絶賛放映中だが、アニバーサリーイヤー映画の第一弾となるのは『映画プリキュアスーパースターズ!』。シリーズ直近3世代のプリキュアが登場し、華やかな世界観を繰り広げている。
そこで今回は、本作の主要キャラクターである『魔法つかいプリキュア!』キュアミラクル役の高橋李依、『キラキラ☆プリキュアアラモード』キュアホイップ役の美山加恋、そして『HUGっと!プリキュア』キュアエール役の引坂理絵の3人に、それぞれの思いを語ってもらった。
高橋:去年の秋にプリキュアのみんなでハロウィンパーティーをしたんですけど、アニメが終わって1年近く経った頃だったのに、すごくたくさんの方が集まってくれたんです。しかも、みんなでおそろいのスタッフパーカーを着たりして、「仲良しだなぁ」と感じられて幸せでした。そのあとは衣装が売ってるお店にも行って、耳とか帽子を一緒に買ったりして楽しみましたが、作品同様にみんなで魔法使いになれたのでうれしかったですね(笑)。
美山:『プリアラ』(『キラキラ☆プリキュアアラモード』)はキャラソンが多かったので歌う機会が多かったんですけど、一番印象的なのは、プリキュアのみんなとアニメロサマーライブで歌ったときですね。というのも、練習期間がすごく短くて、全員で練習できたのが1回くらいしかなかったので、みんな緊張してブルブル震えてたんです。本番前日の夜中には、キュアショコラ役の(森)なな子さんのホテルの部屋にみんなで集まって、ギュウギュウ詰めになりながら練習したくらい(笑)。あちこちにぶつかって大変でしたけど、それがすごく思い出に残っています。
高橋:大変そうだけど、楽しそう!
引坂:『プリアラ』のライブDVDやCMを見ていて、「すごくキラキラしててステキ!」って思ってたんですけど、まさかそんなに練習時間が短かったなんて…。まったく感じなかったです。すごいですね!!
美山:ありがとうございます!
引坂:『HUGプリ』はまだ放送が始まったばかりですけど、自分のなかでは第1話が印象深いです。緊張がいっぱいでドキドキだったので、食べ物がのどを通らなかったくらいなんです。なかでも、私は「ハート・フォー・ユー!」という決め台詞が全然うまくいかなかったので、後ろから全員一緒に言ってもらったりしてました(笑)。みんなの力に支えられたおかげで攻撃することができたと思うので、あのシーンを見るとそれを思い出しますね。
美山:「ハート・フォー・ユー!」のキーが本当に高くて、びっくりしたんですけど、あそこはプリアラ一同「すごーい!」ってみんなで拍手してました(笑)。カッコよかったです!
高橋:(『Go!プリンセスプリキュア』の)嶋村さんは本当に干渉されない方でしたけど、私は逆にそれがこの『プリキュア』という作品を表しているのかなと感じました。つまり、「それぞれの作品がそれぞれの雰囲気を出して欲しい」ということなんだと思います。
例えば、『プリキュア』というタイトルがついていたり、春映画と秋映画があるのは伝統的ではあるけれど、作風も登場人物もスタッフさんたちも年によって全然違うので、そういう意味でも、一から全部作り始めるくらいの感覚。私はプリンセスのみなさんの自立したノーブルな背中を見せてもらったので、それを受けて「自分たちはどうする?」みたいな感じでした。
美山:ご本人を前に恥ずかしいんですけど、高橋さんと以前お話をさせていただいたときに「いろいろ気負わずに、とにかく1年間楽しんで」と言っていただけたのが、すごく心強くて、その言葉で1年間がんばれたんです。それに、「ピンクだからこうなんだ」とかも本当になくて、作品それぞれがまったく違う色を持っていていいというのは、先輩方にお会いしてわかりました。『ゴープリ』(『Go!プリンセスプリキュア』)の先輩からも、「その世代を楽しんで」という風に言っていただけて、「私たちは私たちで作っていっていいんだ」という勇気をもらえた感じがしましたね。
高橋:確かに、だからそれぞれの作品がそれぞれで人気あるのかなという印象はありますよね。
引坂:私も高橋さんと美山さんのおふたりから「楽しむこと」と、「そういう歴史を気にせずに自分たちのカラーを出していくこと」というのを先ほど伝えてもらいました。まだスタートしたばかりなので、今後はれを自分の糧にしたいですし、「自分なりでいいんだよ」という言葉ってすごくありがたいです。自分たちにできることをがんばれば、また新たな『ハグプリ』(『HUGっと!プリキュア』)としてのカタチが生まれるのかなと、いまお話を伺っていて、すごく思いました。
高橋:私は、初代のプリキュアのみなさんがしていたグローブみたいなのにめちゃくちゃ憧れてたんです。なので、おうちにあるものをいろいろ探しては、どうにかしてあのグローブにならないかなと変身ごっこしてた記憶がいまよみがえりました(笑)。とにかく衣装がかわいくて、デザインとかも大好きでしたね。
引坂:私は中学生の時に見て、戦う女の子の作品ってなかなか見れるものではなかったので、そういうところがすごく新鮮で、興味を持っていました。大きくなっても楽しめるという意味でもすごい作品なんだと改めて感じました。
美山:私は6歳くらいでドンピシャの世代でしたが、ブラックのカッコよさに惹かれて、大好きだったんです。だから、決め台詞の真似もしょっちゅうやってた記憶がありますね。「女の子でもこんなにカッコよくていいんだ」というのは、ブラックから学んだことです。その影響で、格闘技とかにも興味を持ちだしたりしてましたけど(笑)。
引坂:今後1年間をやり抜くうえでのアドバイスや、キュアエールだけにエールを頂けると励みになるので、お願いします!
高橋:私の代は、プリキュアが3人で妖精が1人だったので、アフレコ現場にあるマイク4本をひとり1本ずつ使えたんですけど、『ハグプリ』にははぐたんもハリーもいるので、まずはマイクが大変そうですよね(笑)。でも、今回は先輩の野田さんもいらっしゃるので声優としての技術もどんどん身につくし、いろいろと学べることが多いと思うので、いい現場になるんじゃないかなと思っています。
美山:私は本当に周りに支えられましたし、みんなから座長みたいな感じで育ててもらいました。なので、みんなを信じて、仲間ということを感じられれば、いろんなことあっても乗り越えられるのかなと思います。やっぱり『プリキュア』はチーム感がすごく強い作品だと思っているので、子供心に戻るくらいの純粋な気持ちで、「私たちはチームなんだ!」と信じてがんばれたら、きっと1年間楽しかったと思えるときがきますよ。
引坂:おふたりともありがとうございます。みんなを信じてがんばっていきます!
(text:志村昌美/photo:小川拓洋)
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