2004年9月25日生まれ、東京都出身。2009年、カルピスのCMで芸能界デビュー。同年5月にテレビドラマ『サマヨイザクラ』に出演。その後もドラマ、映画に多数出演。人気子役として活躍している。
令丈ヒロ子の同名人気児童文学シリーズをアニメーション映画化した『若おかみは小学生!』。本作で主人公・関織子(通称・おっこ)の声を担当したのが人気子役の小林星蘭だ。
これまで数々のテレビドラマや映画に出演し、声の仕事やナレーションの経験もある。幅広く活躍している小林だが「もっともっといろいろなことにチャレンジしたい」と貪欲に未来を見つめる。そんな小林に、作品の見どころや、自身のこれからの目標などを聞いた。
小林:小学校のときから読んでいた大好きな作品で「できたら嬉しいな!」と思ってオーディションを受けました。でもあまり声優さんの経験もないですし「どんな感じなんだろう?」とかなりカチコチの状態でオーディションに臨んだことを覚えています。
小林:特に大きく変えるということはありませんでしたが、映画はテレビより時間が長いので、脚本にもおっこの感情がより細かく描かれていました。その部分で、よりしっかり気持ちが伝わるように意識しました。
小林:いえいえそんな全然です。でも、実写と違って、自分の表情が映されることがないので、どうやったら声だけで伝わるか、すごく考えました。監督さんからは「ドラマよりオーバーにやっても大丈夫だよ」と言っていただいたので、思い切り気持ちを込めました。
小林:皆さん、入れ代わり立ち代わりマイクの前で演技をされるのはすごいなと思いました。私は(秋野)真月役の水樹奈々さんとご一緒のシーンが多いのですが、掛け合いのときとか、目線を合わせながらやらせていただきました。
小林:おっこちゃんと真月さんはライバルという関係で、掛け合いが多かったのですが、タイミングを相談するなど、いろいろと教えていただきました。
小林:収録中ではないのですが、映画版のおっこの性格の説明があったとき「なるべくおっこちゃんの気持ちを押し殺すように」と言われました。
小林:おっこちゃん自身よりも、若おかみとしての気持ちを尊重させるということなのかなと思いました。
小林:原作を読んでいるときから、とても前向きで、自分のことよりもお客さんのことを一生懸命考える、思いやりのある子だなと思っていました。一方で、思ったことをズバズバ言うし、すぐ怒ったりするので、ちょっと短気なのかなとも感じていました。でも収録のとき、こうした部分について「おっこは正義感が強いんだよ」と教えていただき、いろいろな感情があるからこそ、お客さんにも認めてもらえるんだなと思ったんです。なので、正面から人や物事に向き合うところを意識しながら演技をしました。
小林:集中し過ぎて周囲が見えなくなっちゃう部分は似ているのかも。私も自分が好きなことをしていると、集中し過ぎて周りの人の声が聞こえなくなっちゃうことがあります。
小林:おっこちゃんは、旅館で大人と同じような扱いを受けて、大変だなと思うところはありましたが、幽霊たちが支えてくれて、楽しく過ごしています。私も、小さいころからお仕事をしていますが、お母さんやスタッフさんが助けてくれて、楽しくお仕事ができていたので、似ているなと思いながらやっていました。
小林:周囲の人からは「大きくなったね」と言われることはありますが、自分自身ではあまり成長したという実感はないんです。ただ、成長か分かりませんが、いまは仕事でも学校のことでも「こういうことがやりたい」としっかり言えるようになりました。今回の声優さんの仕事も自分でやりたいとお願いしたんです。
小林:そうですね。すごくいろいろなことに興味があります。例えば小学生のとき、舞台(「Rody Musical 2012」)をやらせてもらったのですが、またもう一度やりたいなと思っています。あとはバラエティ番組などの挑戦企画とかもやってみたいです。
小林:学校行事とかはもっと深くかかわりたいです。もっと勉強も頑張りたいです。
小林:中学生になってすぐのときは、難しいなと思っていたのですが、最近、少しずつ楽しくなってきました。
小林:国語とか音楽、社会など文系が好きなのですが、数学とか理科もだんだん分かるようになってきたので、楽しいです。友だちとかに「教えて!」と頼られるのって嬉しいですよね。集中することは得意なので、頑張ればもっと勉強もできるようになるのかなと思っています(笑)。
小林:いま思っていることは、このまま、芸能界の仕事を続けていければいいなと思っています。
小林:いまはまだ子役だなという気持ちですね。たまに「立派な女優さんになったね」と言っていただくことがありますが、まだまだ子役だと思います。子役と俳優の境界線ってどこにあるんでしょうね。自分で自覚するものなのか、周囲からの評価なのか……。皆さんから「女優さん」と言われるようになれればと思います。
(text&photo:磯部正和)
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