1992年3月7日生まれ、イギリス・ロンドン出身。俳優の父、キャスティングディレクターの母の間に生まれ、イギリスのテレビシリーズなどに出演。15年、主演作『ミニー・ゲッツの秘密』で注目を集め、16年には英国アカデミー賞でライジング・スター賞にノミネートされる。『ロスト・エモーション』(15年)、『メアリーの総て』(17年)などに出演。
頭の良さと幸せは別モノ! 明日から公開される『マイ・プレシャス・リスト』は、ハーバードを飛び級で卒業したIQ185の天才ながらもコミュ力はゼロ、心を打ち解けられる相手もなく超孤独の引きこもり女子、キャリーが、セラピストに手助けされながら幸せへと近づいていく様子を描いたハートウォーミングストーリーだ。
世界中の女性たちの共感を呼んだ『マイ・インターン』プロデューサーの新作で、キャリーを演じたベル・パウリーの演技にも注目が集まっている。失敗を繰り返しながら変化していく等身大女性を魅力的に演じたパウリーに話を聞いた。
パウリー:スーザンと一緒にお仕事ができて最高だったわ。彼女は賢いし、一緒に仕事がしやすいし、現場ではとても落ち着いているの。女性と一緒に仕事をするのは大好き。映画界では女性の活躍についてきちんと評価されていないところがあるので、この場であえて主張したいと思う。そして、若い女性の苦悩について表現している映画はまだ少なくて、淫らな少女か逆に純潔な少女としてくくられがちだと思う。(主人公の)キャリーは多才な女性よ。だから多くの人々がこの映画の良さを理解してくれると思う。
パウリー:キャリーは、天才という言葉がぴったりの女の子よ! IQもものすごく高い。でも不幸なことに、天才には困難が付きものなのよね。彼女はひきこもりなの。普通の人たちが交わすありふれたやりとりが理解できないし、一見なんの問題も無いように振る舞っているけれど、実は全然違う。頭は良いけど、人と心を通わせるのが苦手なの。ベルには人間味、知性、ウィットがあるわ。
パウリー:ハリソン教授はキャリーの初恋ではないものの、最初に関係を持つ男性ね。キャリーはハーバード大学へ進学し、学生は自分より4、5歳年上で友だちもできないの。頭がよくて面白いけど、ちょっと変わっていて傷つきやすいキャリーが、ハリソン教授の目に留まってしまった。初体験をする相手、初恋の相手やファーストキスの相手などからは、大きな影響を受けるものよ。激しく動揺する思春期のときに経験することばかりよね。ハリソン教授とは年齢差があったけど、知能レベルは同じ。キャリーはどこかでハリソン教授とは上手くいく、もしかしたら将来的には結婚できるかもと思い込んでいたかもしれない。でも、彼はろくでなしだと判明してしまったの。
パウリー:キャリーは彼のことに全く興味がないのよ。彼が間抜けで相手をするのが面倒だと思っている。彼とは話す気にもならない。でも、結果的にキャリーにとって一番優しい人だということに気がつくのよ。 ウィリアムズは、サイの謙虚で正直で寛大な性格を素晴らしく演じていたわ。
本作はキャリーの成長を描いている物語なので、ラストで彼女が男性に救われて欲しくなかった。だから非常階段で2人がキスをして終わらなかったところがすばらしいと思ったの(笑)。だって、キャリーにとってサイはあくまでも恋人の“候補“でしかないのだから。
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