1999年4月3日生まれ。埼玉県出身。趣味はアニメ、マンガ、ゲーム。2016年に『14の夜』で長編映画デビュー。17年には『人狼ゲーム マッドランド』で長編映画初主演。19年の映画『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』では原作でも人気のキャラクター藤原千花役を演じ、注目される。その他の出演作に、『honey』(17年)、ドラマ『女子高生の無駄づかい』(20年)、「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」(21年)などがある。また、映画『胸が鳴るのは君のせい』が6月4日公開、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』が8月20日公開予定。
山本アリフレッドの人気コミックを実写ドラマ化した「リケ恋〜理系が恋に落ちたので証明してみた。〜」の劇場版『リケ恋〜理系が恋に落ちたので証明してみた。〜』
。本作で互いに惹かれあっていながらも、恋愛感情を論理的に証明しようと躍起になる理系女子・氷室菖蒲と理系男子・雪村心夜を演じたのが、若手売り出し中俳優の浅川梨奈と西銘駿だ。
劇中では、“恋愛感情”に対して理路整然と解析していた2人が、とても“感情的”に撮影エピソードや恋愛観を語った。
西銘:難しい数学の用語が多く、単語の意味を調べても、その意味すらわからないという台本でした(笑)。さらに難しい言葉を発しながら、公式を黒板に書くシーンなどもあり、浮いてしまうとその時点で観ている人が冷めてしまうので、とにかく言葉や動作を馴染ませようと、家でもかなり練習をしました。
浅川:私も理系とはかけ離れた人生を歩んでいるので、少しでもセリフに詰まってしまったダメだと思ったので、普段使っているぐらいにセリフを馴染ませようと努力しました。内面的には、菖蒲は数学オタクなのですが、私もオタク気質なところがあるので、好きなものを語っているときに早口になってしまう感じや、目がマジになってしまう部分は役作りに活かせました。
浅川:原作の菖蒲ちゃんは髪の毛が菖蒲色だったので、それをやりたかったのですが、やり過ぎるとコスプレになってしまうので没になってしまったんです。でも実験のときやデートのときなど、シチュエーションが違うところではさりげなく女の子の可愛らしさを出せるように意識しました。
西銘:僕も髪の毛を外はねにしたかったのですが、恋愛経験がない役なので、ちょっとチャラくなりすぎるかなと思ってやめました。あとはメガネですね。雪村のポイントはメガネだと思ったので、かなりの数のなかから時間をかけて選びました。最終的には、銀縁のメガネが一番雪村には似合うと思ったので、劇中かけているものにしました。
浅川:西銘さんは、男女問わずみんなからイジられるキャラですね。本当にみんなから愛される。私もいつの間にか、仲良くなっていました(笑)。
西銘:本当に劇中の雪村と僕は真逆ですね。普段はメッチャイジられているのに、本番ではクールになるので、そのギャップは面白かったです。自分とまったく違うからこそ、やりやすかった。浅川さんは、すごいツンデレのイメージですね。普段冷静沈着な理系女子が、キュンキュンしちゃう姿っていいですよね。
西銘:雪村は「俺は好きを証明するんだ」なんて言っていましたが「はっきり好きって言えよ!」と心のなかではむずむずしながら演じていました。やっぱり言いたいことははっきり口に出してストレートに言おうという気持ちになりました。
浅川:私はSっ気のある人が気になります。ツンデレ男子に弱いんですね。でもそれって女子でも魅力的なんじゃないかなと思ったんです。私の場合は、デレよりツンの方が強いのですが、菖蒲の場合は、ツンデレというよりは、強がっちゃうデレな感じ。私もデレの部分を強めて、ツンデレデレデレぐらいの女の子になりたいなと思いました。
浅川:会えない時間が募ると、女性はどんどん冷めていくというグラフでしたが、私は真逆だと思います。好きな人がいなくなるのなんて無理な気がします。
西銘:僕もグラフを見て思ったのですが、少し会えないぐらいで冷めてしまうというのは、どんな女の子にアンケートをとったのかと思いました。
浅川:私は男性脳と言われたことがあるのですが、その通りだと思うんです。例えば別れ話をしたとき、男性は引きずると思いますが、女性って悲しい思い出は上書きするって言うじゃないですか。私は引きずっちゃいそう。
西銘:浅川さんはツンとデレの境目をはっきり演じられる人。見ている人は、簡単にキュンキュンできると思います。
浅川:西銘さん演じる雪村は、いつもの西銘さんを知っている人からしたら「どうしちゃったんだろう」と思うぐらい真逆のキャラクター。ファンは「大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、カメラの前ではしっかりと雪村を演じていました。クールで格好いい雪村を見られると思いきや、西銘駿満載の部分もあったりします。まさに“西銘駿好感度爆上げキャンペーン”開催中といった感じです。
西銘:俳優についてまだ語れる人間ではないですが、いろいろな経験が俳優業に活きてくると思うので、俳優活動だけにとどまらず、バラエティーやタレント業、歌手など、いまはいろいろなものに挑戦していきたいです。
浅川:私は長年グループ(SUPER☆GiRLS)にいたのですが、卒業後はお芝居を中心にやりたいと思って、近年は土台作りをしていました。まだまだ足りないところはたくさんありますが、いろいろな現場を経験させていただいたことは幸せでしたし、財産になっていると思います。今後は、オーディションやワークショップなど、またゼロから始めるつもりで、一生懸命頑張っていきたいと思っています。
(text&photo:磯部正和)
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