1983年10月17日生まれ、イギリスのバーミンガム出身。ジャーナリストの父と、広告関係の仕事をする母親の間に生まれ、11歳で芸能活動をスタート。ドラマや舞台に出演。06年にオックスフォード大学卒業後、ドラマや映画でキャリアを積み、11年にハリウッド進出。『博士と彼女のセオリー』(14年)でアカデミー賞などにノミネートされる。その後は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『インフェルノ』(16年)などの話題作に出演。映画だけでなく、「ドルチェ&ガッバーナ」や「バーバリー」などのモデルとしてファッションショーにも多数出演。
大学院を主席で卒業したにも関わらず、女性だからというだけで差別され就職もままならない。努力を高く評価してくれた面接相手からも、「女性が同僚だと妻たちがやきもちをやく」と不採用を告げられる……。
多くのアメリカ人から敬愛され、86歳の今も、アメリカの最高裁判事として活躍するルース・ギンズバーグの輝かしいキャリアの第一歩を描いた『ビリーブ 未来への大逆転』が、3月22日より公開される。
史上初の“男女平等”を問う裁判に挑む主人公を演じたのは、『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズ。伝説的女性を演じた彼女に話を聞いた。
ジョーンズ:脚本をエージェントに送ってもらったときのタイミングが、既にプロジェクト開始間際で、すぐに欲しいという状況でした。私はアメリカとイギリスにエージェントがいるのですが、2人ともすごく興奮していたのを覚えています。2人ともが良いという作品は、間違いない作品であることを知っていたので、脚本を読む前からこれは良い作品であると確信していました。
そして実際に脚本を読み、本当に素晴らしいと思いました。ドラマチックでありながら、ユーモアがありエンターテインメント的にも面白く、ルース・ギンズバーグの魅力をよく描いていました。
ジョーンズ:「男女同権」にまつわる政治を変えた女性です。それはアメリカだけの話ではなく、世界を変えた人物だと思います。
ジョーンズ:彼女がリアルに存在する人間だと感じてもらえるように、注意して演じました。彼女は素晴らしい存在なので、それに値する演技をしなければと、私も勤勉にアプローチをしました。元々、リサーチも準備もしっかりとしたいタイプです。そうすれば現場に行ったときに演じやすいからです。なので、この作品もそのように臨みました。本当に大切なのは、完全にその役にコミットすることだと思います。ルースが誰であるかということを理解するために、できることは全てしました。
ジョーンズ:アーミーはとても寛容で、素敵で、とてもプロフェッショナルで、役者としてもとても才能がある方です。決して他の役者にライバル視を持ったりしない方なので、映画の中でも外でも本当のパートナーのような関係を作り上げることができました。本作は、彼と一緒に作り上げた作品だと思っています。お互いに一緒にいて居心地のよい関係でした。
アーミーだけでなく、今回のキャスト陣は本当に素敵な方々ばかりで、娘役を演じたケイリー(・スピーニー)や(社会活動家の)メルを演じたジャスティン(・セロー)たちみんなで一緒に出掛けたりもしました。モントリオールで撮影していたんですが、美味しいお食事を食べたり、お互いのことをよく良く知ることができ、とても仲良くなりました。互いの愛情というものがスクリーン上にも伝わっているのではないかと思います。
ジョーンズ:ミミは本当に経験が豊富で驚異的な監督だと思います。すごくリラックスして臨めましたし、とても安心して現場に入ることができました。実際に現場では、勢いよく駆け上がるような感じで、彼女と一緒に仕事をすることが楽しくてしょうがなかったんです。ミミが作ってくれた環境もこの役も本当に心から大好きです。
ジョーンズ:実際に映画を見た人の感想は、とても興味深いです。観客の方がキャラクターに共感してくださって、本当に感動してくれているのが伝わってきます。本作を見た後、観客の皆さんは喜びを感じてくださっているようです。“祝福”を描いた映画なので、観客も喜びを感じるのだと思います。(魔法の)マントも、超人的な力もない2人の人間が、大変な努力を重ねて達成したことへの祝福と愛を描いた作品です。
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