2000年9月28日生まれ。2015年公開の映画『ソロモンの偽証』(2015)に出演し、演技力の高さで注目を集める。テレビドラマ『マザー・ゲーム』(2015)、『母になる』(2017)、『アンナチュラル』(2018)、『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(2019)など多くの話題作に出演。2016年には『真田十勇士』で舞台にも立った。今後、さらなる活躍が期待される若手実力派。
17歳の高校生・望来(みらい)は、幼い頃に五億円の募金で心臓手術を受け、命を救われた過去を持つ。母や周囲の期待にこたえようとする一方で、自分に五億円の価値があるとも思えずにいる望来は、ある日、SNSで自殺宣言をする。それを読んだ見知らぬ人からのメッセージをきっかけに、五億円を返してから死ぬことにした望来。一人で旅に出て、アルバイトで日当を稼ぎ始めるが……。
主人公の望来を演じるのは、テレビドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』での好演も記憶に新しい望月歩。今春に高校を卒業したばかりの若き実力派に、主演作に対する思いや学生時代のエピソードを聞いた。
望月:僕はそこまで素直じゃないと思います、ひねくれているわけでもないですけど(笑)。望来は他人に求められている自分があります。僕自身はそれほど多くを求められているわけではないのですが、そういう重荷のようなものを感じることはあるので、そこは共感できました。五億円とか病気を抱えているとか、そこは自分にはない部分でわからないので、記事や体験談を読むなどして調べました。
望月:はい。ここ(胸)に感覚があるんですよね。最初はメイクによる傷の感覚だけだったのですが、だんだんと無意識のうちに“この傷を守らないと”みたいな感覚になってきて、(手術跡と共に生きるのは)こういうことなんだ、というのがわかってきたんです。それ以来、メイクさんに手術痕を描いてもらっていました。
望月:肌の日焼けの色は、「このシーンは落として! ここはつけて!」という感じで、メイクさんがやってくれました。役の内面の部分では、「このとき望来はこう思っている」というのをノートに整理して書いておきました。撮影前にそれを見て、「これから撮るのは、このときにこう感じた後だ」と確認してから演じていました。
望月:スタッフさんの熱量はどの現場でもすごいので、今回だけが特別に強かったわけではないのですが、今回は主演だったので、監督と脚本家がずっと話し合ったりしているのを初めて見る機会があり、「(作品への)愛がすごいな」と思いました。
望月:僕の役はいろいろな人と関わっているので、どれも大事なんです。なんだろうなあ。一番好きな役は平田満さんが演じているホームレスの男性なのですが、セットの中で平田さんと一緒に話をしていたときに、平田さんご本人の人柄の温かさを感じました。僕としてはすごくよいシーンだったなと思います。
望月:僕次第でどうとでもなる、と言われたので、だからこそ頑張ろうと思えました。すごく準備もしたし。撮影前はプレッシャーもありましたが、撮影に入ったらそういう気持ちもとれて楽しくて。
望月:小学生の頃、嵐さんに憧れてダンスを始めたんです。そこで知り合った方を通じてお芝居に触れる機会があって、やってみよう、という感じでした。
望月:中学の頃はテニスをやりたかったんですが、日焼けするからダメ。バスケもやりたかったけれど、チーム競技だから仕事で休んだときに仲間に申し訳ないからダメ。それで、卓球をやっていました。高校は、2年生の後半からバレーボールをやっていました。部を設立したというか。
望月:仲がよい人たちがバレーボール部を立ち上げたところに僕も入ったので、まあいいかという感じで(笑)。楽しかったです。
望月:ふだんは外に行くのも好きだし、家にいるのも好きです。お風呂に入ってから散歩に行ったりとか(笑)。
望月:お風呂上りにベランダにイスを持ってきて、そこに座ってぼーっとしてるのが好きです。落ち着くというか、幸せです。
望月:それがなかったんですよ。かなり前から「高校卒業したら役者一本でやる」と決めていたので。「よし!」という感じはなくて、「やっとできるな」という感覚が強かったです。
望月:『3年A組―今から皆さんは、人質です―』をやってから、いつかは先生の役をやりたいな、と思うようになりました。
望月:菅田さんも先生の役をやりたいと言っていたそうなんですが、菅田さんからすごい熱量を受けたんですよ。「すげえなぁ」って思って。その熱を伝える側に自分もなりたい、と思ったからですね。
望月:それぞれ(の役者)が家やいろいろな場所で準備したものを、現場で合わせるのが一番楽しいところだと思います。わくわくします。
望月:その日はへこみますよね。終わってから“ぐわーっ”て(笑)。でも、次の日になれば「そんな暇はないから頑張らなきゃ」と思えます。
望月:完成した作品を最初に見たときは、自分の芝居なので気持ち悪かったです(笑)。録音した自分の声を聞いて、違和感を感じる感覚。でも途中からは作品として見ることができて、主人公の成長や勇気を感じることができたのは嬉しかったです。僕(望来)がいろんな人と出会って、いろんな経験をして、いろんな言葉をもらって成長する物語なので、作品を観て勇気を感じてもらえたり、一歩を踏み出すきっかけになってくれたらいいな、と思います。
(text:中山恵子/photo:岸豊)
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