7月7日生まれ。福岡県出身。歌手活動と並行してグラビアアイドルとしても活躍中。キャッチコピーは「いま一番”脱げる”シンガーソングライター」。自分自身で作詞作曲をし、精力的にライブ活動を行っている。自らが音楽制作会社スタッズプロダクションを立ち上げ、キングレコードよりCDをリリースしている。グラビア活動においては「ミス東スポ2014」グランプリ、「ミスiD2017」を獲得。CX『佳代子の部屋』レギュラー出演や『アウト×デラックス』への出演で話題となる。趣味は麻雀。麻雀店での店舗ゲストとしても活動している。
シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2019『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』藤田恵名インタビュー
ギャップあり過ぎ! 強烈ビジュアルの殺し屋を熱演の女性シンガー直撃
“今一番脱げるシンガーソングライター”として音楽のみならず、テレビ、グラビアなど多方面で話題のシンガー藤田恵名。鬼才・西村喜廣監督が手がけた彼女の楽曲「言えない事は歌の中」のミュージックビデオは、圧倒的な音楽性と攻撃的なビジュアルで世界に衝撃を与え、驚異の60万VIEWを叩き出した。
このたび、そのミュージックビデオがさらにパワーアップし、衝撃の長編劇場映画『WELCOME TO JAPAN 日の丸ランチボックス』となった。同作で、日本にやってくる様々な国からの不良外国人から日本を守るため極右的組織に育てられた女殺し屋キカを熱演する藤田に話を聞いた。
藤田:それはよく言われます。あのPVのせいで、怖そうな人だと思われているので(笑)。ギャップはある方だと思います。
藤田:私もぶっちゃけわからない(笑)。結構、思想が強めな作品にはなっているんですけれども。過去のミュージックビデオ同様、私の思想は1ミリも反映されていないので(笑)。真相は監督にしか分からない感じではあるんですけれども。ただ、やはり「日の丸ランチボックス」というサブタイトルがあるので。日の丸を少しでも強い絵として残せるように、監督がああいう日の丸のメイクや、コンセプトを強く描いたんじゃないかなと思います。
藤田:きたしました(笑)。わたしは殺し屋の役なので、アクションシーンも多くて。なので、普通に肌を出す仕事もそうですし、かつライブでも、わたしはビキニで歌ってるので、支障ありまくりでしたね。「なんかヤバい人とでも付き合ってるの?」と、9割ぐらいの人に聞かれて。「違うんです。ちょうど今、アクションの撮影をしていて」と言っていたんですけど。でもファンの人には、まだそんな撮影をしてるなんて言ってなかったので、ただただご心配をおかけしてしまったと思います。
藤田:最初はメイクさんもやったことがないメイクだから1時間ちょいくらいかかってたんですけれども、終盤になるともうやり方が分かったのか、30分とかできるようになりました(笑)。髪の毛も粘土で固めてるんですよ。だから落とすのも大変で、髪も痛むし。あの髪型も毎日しているから、撮影の内容というよりは、あのビジュアルをやること自体が結構リスキーでした。
藤田:なんて顔にしてくれたんだ!と思いましたよ(笑)。もちろん西村監督の作品ですし、わたしの作品でもあるんですけれども。これでいくんだとなった時に、「主演映画でこれかぁ」というショッキングな姿が鏡に映ってました(笑)。でもだんだん見慣れてきて、愛着も湧いてきました。普通にその格好で休憩中とか談笑してるし。絶対、私の話、耳に入ってきてないでしょと思いながら(笑)。でも最終的には、そういう強い絵とか、インパクトのある描写とかをすごく大事にされてたので。私も愛着がわいていました。
藤田:そうですね。SNSとかでも、海外の方からいっぱいフォローしていただいたりすることが意外と多くて。びっくりしてます。そういう反応に。今回も日の丸という、自国を大事にしている感じが強いからどうなのかなと思っていたんですが、それでも、海外の方からのお言葉があったりすると、日本って愛されてるのかなと思いました。
藤田:人に自分の肩書きを喋るときに、とてもじゃないけど女優とは言えないなと思っているんで、あんまり言わないようにしているんです。未だに自分が女優であることを全然認識してないくらい。でも、何かに没頭することがすごく向いている性格なので。歌の場合は自分の頭の中のイメージを体現することになるんですけど、お芝居となると、誰かの頭の中のイメージをどれだけ再現するか、ということになって。そういう意味では難しくて。世に出てる女優さんとかが、いろんな役柄をこなしてるのを見るとリスペクトというか。今回は過酷な現場ではありましたけど、やってみたらやみつきになるような快感がありました。芝居のときも入り込みすぎて、私は藤田恵名じゃなくてキカだと思い込んで、撮影期間はキカとして生きていましたね。
藤田:そうなんです。さすがに最近のPVは自分の思想とかけ離れすぎていて(笑)。ここらへんで自分が舵をとらないと、どこの方向に行ってしまうのか分からないという危機感があったんです。それと単純にやってみたいというのもあったんで。やはり自分が歌う歌は大事にしたいですし、今までミュージックビデオの制作には一切関わらなかったので。自分でもやってみたくなったということがあります。
藤田:本当に光栄なかぎりです。わたしは本当に指折り数えられるくらいしか監督を存じないんですけれども、やはり、監督それぞれに思考や撮り方、現場の雰囲気とか違うやり方があって。そういう厳しくも愛のある現場にいさせてもらえたことは、ありがたいですね。そして今度のPVには井口さんに監督補佐として入っていただきました。わたしは井口さんの世界観が個人的にすごく好きで。もしどなたかに監督補佐をお願いするなら、井口監督にお願いできないですか、と聞いたらOKをいただけて。なんてこった!と思いながら。現実になりました。
藤田:今回、この役柄をいただいたとき、今の日本とはすごくかけ離れた設定だったり、ストーリーがあって。ものすごくカオスだなと思いました。でもそこに、きっとこういうことを言いたいんじゃないかなという監督のメッセージ性も垣間見えて。この役をやらなかったらきっと、日の丸メイクとか、髪の毛を粘土で固めるなんて経験は、この後の人生においても体験できなかっただろうなと思って。苦しいとか楽しいとか、いろいろな感情が重なったんですけど。泣かなくてもいいシーンでバーッと泣いたり。次の日がライブだったとしても、叫ぶシーンは後先一切考えずに泣き叫んで怒り狂って。ここに全てをかけるぞ、という気持ちでキカという役に没頭しました。私の人生においてこの役ができたことはすごく貴重な体験でしたし。ぜひこの映画を劇場で見ていただければと思います。よろしくお願いします。
(text:壬生智裕/photo:ナカムラヨシノーブ)
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