『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』ハリソン・フォードほか 記者会見
次回は日本で撮影!?
- 冒険家にして考古学者のインディ・ジョーンズが、世界各地で秘宝を巡る冒険旅行を繰り広げる『インディ・ジョーンズ』シリーズ。その19年ぶりとなる第4弾が『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』だ。過去3作と同様、ハリソン・フォードが主演し、世界各国で大ヒットを記録している。そんな話題作が、6月21日より日本でも公開される。そのプロモーションのために、主演のハリソン・フォード、ジョーンズの元恋人を演じたカレン・アレン、製作総指揮のジョージ・ルーカス、製作総指揮のキャサリーン・ケネディ、製作のフランク・マーシャルが来日し、都内で記者会見を行った。
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- ──まずは最初のご挨拶を。
- ジョージ・ルーカス(以下、G):ひさしぶりです(日本語で)。日本は私のお気に入りの国のひとつなので、いつも楽しんでいます。今回はすばらしい映画を引っさげてこられたことを、とても嬉しく思っています。
- ハリソン・フォード(以下、H):日本にまた戻ってこられて嬉しく思っています。
- キャサリーン・ケネディ(以下、KK):初めての日本なので、とてもドキドキしています。今回、スティーヴン・スピルバーグ監督も日本に来たがっていたのですが、明日(6月5日)、娘さんが学校を卒業されるので、欠席となってしまいました。日本での公開が楽しみです。
- ──脚本作りが難航したそうですが、ルーカスさん、スピルバーグさん、フォードさんのうち誰が一番ダメ出ししたのでしょうか? また、この脚本にした決め手は?
- G:3人とも脚本作りに携わりましたが、一番、色々言ったのはスティーヴン(・スピルバーグ)です(笑)。でも、彼は監督ですから仕方がないですよね。我々3人とも、いい脚本でなければ同意しないという気持ちは一緒でした。
H:作業には大変時間がかかりました。ジョージ(・ルーカス)、スティーヴン(・スピルバーグ)が、本当にこだわって脚本を作ってくれて素晴らしい脚本が完成し、私も大変満足しています。
- ──本作でジョーンズはユカタン半島に行きましたが、次は日本を舞台にしてはいかがでしょうか? 先日のカンヌ国際映画祭で、第5弾の製作の意志があるとおっしゃっていましたが。
- G:そうですね。考えてみましょう(笑)。ご存じの通り、アイデアが浮かぶにはかなりの時間がかかりますし、ジョーンズがどの宝を求めるのかを決めるのにも時間がかかります。今はノープランなのですが、良いアイデアが浮かべば日本での撮影も素晴らしいと思います。ですから、ちょっとお楽しみということにしておいて下さい。
- H:ジョージ(・ルーカス)と同じく、日本で撮影するのがとても楽しみです。ただ、今はようやく新作が完成したばかりなので、次のことを考えるまでにはもう少し時間をいただきたいと思います(笑)。
- ──19年ぶりの新作ですが、ジョーンズ役はいかがでしたか?
- H:僕にとっての大きな喜びのひとつは、ジョージ(・ルーカス)、スティーヴン(・スピルバーグ)と一緒に仕事ができること。彼らのチームは素晴らしいし、仕事も楽しい。今回は、カレン・アレンが戻ってきてくれたことも嬉しい出来事のひとつです。今回の出演は、クリスマスの朝を迎えたような本当にドキドキする瞬間で、エキサイティングな経験でした。新しいおもちゃをたくさん与えられ、それで遊ぶような気持ちで撮影に臨みました。
- ──第4弾を作った原動力は?
- G:3作目を作り終えたときは、三部作ということでそれで終わったと思っていました。けれど、製作の経験があまりにも素晴らしかったので心に残っていました。数年間は何も動かなかったのですが、いい“宝物”を見つけたことをハリソン(・フォード)に話したところ、彼も興味をもってくれたわけです。彼はジョーンズのキャラクターが大好きで、また演じてみたいと思っていたんです。そこから話が進み出し、この企画がはじまったんです。
- H:ジョージ(・ルーカス)やスティーヴン(・スピルバーグ)との共同作業は、私にとってまさに宝です。これまでの仕事の中で、このシリーズと同じように、観客のため“だけ”に作られているという映画はなかったと自負しています。この映画はとにかく観客に楽しんでもらうことだけに徹した作品だと思います。これは希にみるシリーズで、そんな作品を作り上げてきた人々と再び仕事ができるというチャンスは見逃せない──それが一番のモチベーションでした。
- ──本作の見どころは?
- フランク・マーシャル:虫のシーンが気に入っています。すべての映画でヘビや鼠、虫を登場させてきましたが、今回は蟻。あそこが気に入っています。
- KK:3つの滝を渡っていくというシーンが気に入っています。素晴らしいロケーションでしたし、すごいアイデアでした。
- G:最初の倉庫の中のシーンです。これまでにも見たことがあるシーンですよね。あそこに、すべての工芸品、宝物が格納されているわけです。エキサイティングなチェイスシーンもあったし、ロケットの(発射)シーンやアクションシーンもあります。とにかくあそこのシーンが気に入っています。
- カレン・アレン:あまりにもいいシーンがありすぎて選べないのですが、あえて選ぶとしたら、ジョーンズが砂にはまりこんでしまうシーンですね。ハリソン(・フォード)がどうやって救い出されるかというあたりが面白いですよ(笑)。
- H:なんといってもジョーンズとマリアン(カレン・アレン)の再会シーンです。何年も合っていなかった2人が再会する、大変よく書かれているシーンだと思うし、笑えるシーンだと思います。あのシーンがなぜそんなに気に入っているかというと、感情的なリアリティが含まれているからです。この映画は、ユーモアと共に、人間関係の重要さやジョーンズの周囲の人々への愛が描かれていて、それが魅力となっています。このシーンはそんな部分が描かれていると思います。
(08/06/14)
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