大地真央

シリーズ3作でボイスキャストをつとめた大地真央が苦労話や美の秘訣について語った

 

『ナルニア国物語』大地真央インタビュー

『ナルニア国物語』大地真央インタビュー

 

1番気を使っているのが朝食。
それと、よく睡眠をとることですね

  • 英国の作家C.S.ルイスが1950年〜1956年にかけて発表した全7巻からなるファンタジー小説「ナルニア国物語」は、これまでに世界29か国で翻訳され、シリーズ累計1億部以上を売り上げているベストセラー。これを映画化し、全世界で大ヒットを飛ばしたのが『ナルニア国物語』シリーズだ。

    日本では2006年に『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』、2008年に『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』が公開され大ヒット。この映画で、米女優ティルダ・スウィントンが演じた「白い魔女」の日本語吹き替えを担当しているのが大地真央だ。

    『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』の公開を前に、その大地に、アフレコでの苦労話から、作品への思い入れなどを語ってもらった。

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  • ──『ナルニア国物語』の第1章から第3章まで、3作品すべてにボイスキャストとして出演してきた感想をお聞かせください。
  • 大地:『ナルニア国物語』は夢に溢れていて、人間ドラマもきっちりと描かれている、幅広い年齢の方々に見ていただける作品。そんな素晴らしい映画に3章まで出られて、本当に嬉しく思っています。
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  • ──3作品のなかで1番苦労したのはどの章でしょう?
  • 大地:やはり最初の章ですね。初めて吹き替えをやらせていただき、短い秒数で彼女(オリジナルキャストを演じたティルダ・スウィントン)の思いを伝えなくてはいけない。しかも日本語だと文字数が多くなってしまう。それをキュッとまとめて表現することや、私の演技の呼吸ではなく、ティルダさんの呼吸に合わせて演じることが、最初は難しかったですね。
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  • ──今回はシリーズ初の3D映画になっていますが、アフレコを終えて完成作を見たときの感想は?
  • 大地:(白い魔女の)登場が後半なのですが、3Dで見ながら、自分がこの作品に参加していることをすっかり忘れて見ていたので、「あっそうだ、私だったんだ」みたいな感じでした(笑)。
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  • ──劇中、黄金が目の前にあって、誘惑にかられるというシーンが登場します。大地さんは誘惑に負けたことがありますか?
  • 大地:チョコレートが好きなので、今日は止めておこうと思っても食べちゃったり(笑)。ただ、そんなには誘惑に惑わされないですね。決まった生活リズムになる舞台なんかは特にそうですが、誘惑に惑わされていられないというか。
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  • ──『ナルニア国物語』の登場人物はみな、「ナルニアのために」という信念を持って冒険を続けています。大地さん自身は仕事をする上での信念はありますか?
  • 大地:そんなに大層に考えていないんですよね(笑)。ただやっぱり、やるべきことに対しては100%を目指したいという思いはあります。手抜きをすれば、自分が一番わかりますから。
    昔は違ったんですけど、今は結構「一生懸命」って言葉が好きだったりするんです。実は『クレオパトラ』(1997年、日生劇場)という舞台のときに声のアクシデントがあって休演してしまった為に、劇場を休館にしてしまったことがあるんです。その後からですね。健康管理やのどに気をつけ始めたのは。「一生懸命」という言葉も、すごく素敵だなって思うようになりました。
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  • ──『ナルニア国物語』のなかで、ご自身が演じた白い魔女以外で好きなキャラクターを教えてください。
  • 大地:アスランです。第1章のときから大好きで。毛並みとかが本当にリアルに描かれていて、愛おしくなっちゃうんですよね。あと、今回登場するペペンシー兄妹の従弟のユースチス。憎たらしいんですけど、すごくいい。ネズミのリーピチープも愛すべきキャラクターだし、登場するキャラクターみんなに魅力があるから、いい映画なんだと思います。
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  • ──男女や年齢を問わず、白い魔女以外のキャラクターをボイスキャストとして演じられるとしたら、どのキャラクターを選びますか?
  • 大地:あまり考えたことないですけど(笑)、全部演じてみたいとは思いますね。それだけ魅力があるんですよ。
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  • ──そのなかで、敢えて1つを選ぶとしたら?
  • 大地:あのネズミちゃん(リーピチープ)でしょうか。可愛いし、表情も豊かなので。
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  • ──では、映画に出てくるキャラクターのなかで、素の大地さんに1番近いと思うのは?
  • 大地:これまでに3作品で白い魔女をやらせていただているので、身近なのはやっぱり彼女かな(笑)。ティルダさんもすごい素敵なので、白い魔女しか考えられないですね。
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  • ──ティルダさんも美しいですが、大地さんもとても美しいです。大地さんの美の秘訣は何でしょう。
  • 大地:1番気を使っているのが朝食です。メニューは決まっていてフルーツが中心。あとは、豆乳、ぶどう酢、黒ごまきな粉とか。フルーツの内容だけ変えて、公演中は毎日同じものを食べています。それと、よく睡眠をとることですね。
    あとは、湯船に1分、冷水シャワーに1分。これを4セットくらいやっています。でも、面倒くさかったり時間がないときは2セットくらいにしちゃうとか。フィニッシュが冷水なのかお湯なのかも、そのときの気分次第。どちらがフィニッシュになるかは季節にもよりますが、夏は絶対、冷水でフィニッシュがいいと思います(笑)。
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  • ──このシリーズは第1章が2006年公開で、それから5年の歳月をかけて第3章が公開されるわけです。登場人物もすっかり大人になっていますが、大地さん自身、この5年で変わったことはありますか?
  • 大地:結婚をしたこと。そこはちょっと変わったかも知れませんね。それと、割と柔軟になってきたというか、今はいろいろと新しいことにチャレンジするのを楽しめているなっていう気がしています。

(2011/2/25)

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大地真央

だいち・まお
宝塚歌劇団のトップスタートして一時代を築いた後に退団。その後、舞台を中心に活躍を続け、『マイフェアレディ』『サウンド・オブ・ミュージック』などのミュージカルや、『フレフレ少女』(08)で映画デビュー。その他の出演映画に『罪とか罰とか』(09)『クレオパトラ』などのストレートプレイでヒロインを演じる。映画『ナルニア国物語』では第1章から白い魔女の吹き替えを担当している。

白い魔女
大地真央がボイスキャストを務めた「白い魔女」

アスラン
大地真央が好きなキャラクターに挙げた「アスラン」

リーピチープ
大地真央がボイスキャストを演じてみたいキャラクターに挙げた「リーピチープ」

『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』場面写真
 『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』
2月25日よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国拡大公開
(C) 2010 Twentieth Century Fox Film Corporation and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.

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