1996年8月16日生まれ。北海道出身。2015年、「第28回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。2016年『仮面ライダーエグゼイド』で宝生永夢/仮面ライダーエグゼイド役としてテレビドラマ初出演にして初主演を務め、俳優デビューを果たす。W主演を務めた『僕もアイツも新郎です。』が2022年日本民間放送連盟賞のテレビドラマ部門優秀賞を受賞。他の出演作に『悪魔とラブソング』『最終列車で始まる恋』『弁当屋さんのおもてなし』などに出演。
ドラマにおける代表的な人気コンテンツといえば、食と恋愛。まさにその2つが揃った連続ドラマ『マイラブ・マイベイカー』が7月10日より配信、放送される。パン屋を舞台に繰り広げられる“ムズキュンラブストーリー”である本作は、ジーンLINEで好評連載中のらくだ著コミック「マイ ベイカー」の実写ドラマ版だ。
本仮屋ユイカ演じる一生懸命なパン屋の店長・小岩美々子と不器用な恋模様を展開するのは、美々子より6歳年下の新人バイトで寡黙な青年の北薫。今回は、『仮面ライダーエグゼイド』主演、『チャンネルはそのまま』や『御曹司ボーイズ』の飯島寛騎が好演している。そこで、現場の裏側や自身の思い出などについて語ってもらった。
飯島:脚本と原作を読ませていただきましたが、ほっこりしましたし、気持ちが温かくなるようなものが文字からも伝わってきました。今回は、撮影スケジュール的にキツイところもありましたが、現場の雰囲気はすごくよかったので、そういうところも映像には出ているんじゃないかなと思います。
飯島:周りからも言われましたし、自分で演じていても思いましたが、結構情けないところがあるんですよね(笑)。でも、そういう不器用さが北のいい味を引き出しているところでもあるので、かわいらしいとも感じました。芯があってブレないけど、不器用という魅力的なキャラクターだと思います。
飯島:とにかく、ひたすらまっすぐ前を見るようにしました。最初はあれもこれもやりたいなとか、結構いろいろとあったんですけど、変に寄り道せずに、「まっすぐ前を見るだけ」と決めて演じました。
飯島:僕はどちらかというと、北より器用にこなせる方だと思っているのですが、時々一つのことしか見えなくなってしまうこともあるので、そういう意味では多少似ているところもあるかもしれないですね。
飯島:比較的得意ですね。たまにですが、自炊もしています。
飯島:パン作りのレッスンをしたり、シーンごとに生地をこねたり、焼いたりというのは結構やりました。時間との勝負だったので、腕がパンパンになってしまったことも……。あとは、生地にも限りがあったので、失敗できないプレッシャーを感じながら、現場でパンを作りました。
飯島:それはもう感動ですよ。自分で作ったから何でもおいしいというのはよくないかもしれないですけど、手間暇かけて作ったことを考えると、愛情やぬくもりをすごく感じました。それが、「みなさんに届けたい」というパン屋さんの気持ちにもつながっていったと思います。
飯島:クリームパンですね。あとはバゲットも作りましたが、切り込みとか細かいところを丁寧にやらないといけないので、すごく難しかったです。簡単そうに見えて、なかなかディープな世界なんだなと感じました。
飯島:全然違いましたね。パン屋の店長さんから朝焼いた出来立てのパンをふるまっていただきましたが、味はもちろんのこと、香りとか触感とか、五感で食べているような感じでした。自分で経験すると、こんなにも違うんだと思いましたし、そういう世界を見られたことはすごくおもしろかったです。
飯島:僕はクロワッサンが好きですね。自分で作ったことはないんですけど、機会があればぜひ作ってみたいなとは思います。でも、結構難しくて……。ただ、一度焼き立てのクロワッサンを食べさせていただいたら、もういままでのクロワッサンには戻れないですね。
飯島:すごく好きだったのは、小学生のときに食べていたピーマンともやしと肉を炒めた料理。習い事だったスイミングのあとによく食べてたんですけど、木曜日の夜7時頃に食べるその1品がやけにおいしくて、印象深く記憶に残っています。いまでも、ときどき食べたくなりますし、その料理を食べると、当時の香りを思い出すんですよね。みなさんにも人生の思い出の食べ物は、大事にして欲しいなと思います。
飯島:僕は基本的に、何でもおいしくいただきます!
飯島:自信があるのは、ナポリタン。まろやかになるので、僕は豆乳を入れて作っています。バターでも代用はできますが、油分が違うので、僕的には豆乳がオススメです! あと、自粛生活中に気が付いたのは、包丁さばきが上手くなったこと。ハンバーグを作っていたときに、「あれ? 俺ってこんなにみじん切りうまかったっけ?」と思うくらいスムーズにできたので、達成感を味わっています(笑)。
飯島:作品通して始めたギターを演奏するのが好きなんですが、時間があったので、いろんな曲にチャレンジしたり、パワーコードを覚えたりしました。
飯島:今回は本仮屋さんが、現場を引っ張ってくださいました。最初は、どう来るのかなみたいな探り合いもありましたが、思っていることをはっきりと言ってくださったおかげで、掛け合いも上手くいくようになったと思います。
飯島:話が進むにつれて、役とか関係なく、男女の意見が割れることがあって、「男はこうでしょ!」「いや、女なら絶対にこうだ!」みたいな言い合いはありました。
飯島:わりと後半の北に関わるシーンですが、「北くん、これはこうなんじゃない?」と言われて、「わかるんですけど、男としてはこうなんですよ」「いや違う、夢物語すぎる!」みたいなやりとりでしたね(笑)。
飯島:そうですね。理想と現実があるなかで、北はわりとロマンチックなので……。僕からするとすごくステキなことだと思うんですけど、社会人としてのリアルが入ってくると違いますから。
飯島:多分そうだと思います。女性は強いなって感じました(笑)。
飯島:もちろん現実も見てますけど、僕は「夢見て何が悪い」という感じですね。なので、最終的にこの言い争いは、着地しなかった気がします(笑)。
飯島:男女によって感じ方が違うと思うので、現場の僕らみたいに盛り上がると思いますよ。今回は、“ムズキュン”がテーマになっていますが、本当に結構ムズムズしますし、キュンキュンもできるので、そのあたりを楽しんでもらえたらいいですね。
飯島:ものすごくステキですよね。自分の好きなことを仕事にするのは、簡単なことではないですから。特に、お金のことを一旦置いておいても行動できる美々子は、すごいと思いますし、いいなと感じました。
飯島:汗をかいて一生懸命働いている女性はいいですよね。年上でも年下でも同い年でも、がんばっている姿を見ると、温かい気持ちになって支えたくなります。
飯島:漁師などの第一次産業の役は演じたことがないので、おもしろそうだなと思っています。昔から日本にあって、衣食住を支えているような仕事には興味があるので。あとは人間臭いヒューマンドラマとかもやってみたいです。
飯島:キュンキュンするのも見ますし、ちょっとグロテスクなものも見ますよ(笑)。最近ハマったのは、韓国ドラマの『梨泰院クラス』。勧められてみましたが、16話を2日で見てしまいました。ムズムズするところもあったり、ビジネスの現実味もあったり、韓国ならではのコメディっぽさもあったり、おもしろかったですね。
飯島:いまは英語の勉強をしていますが、まずはアジアから出たいという気持ちもあります。表情の使い方など、海外の俳優さんの芝居から刺激を受けることは多いですね。何年後にどうしたいとか大雑把には考えますが、出会いやタイミングもあると思うので、あまり固めすぎないようにはしています。この仕事を通して自分が感じたことや考えさせられることは多いので、そういうものを生かして、今後も表現を続けていきたいと考えています。
飯島:パンは身近なのに、結構知らないことも多いと思いますが、この作品ではパンのディテールについても描かれているので、映像から香りや味も感じられるはずです。パンは職人の方が朝早くから夜遅くまで準備して作っていますが、それは愛がないとできないこと。そういう愛をみなさんにもぜひ知っていただきたいと思っています。あと、僕が演じる北にはちょっとイライラしたり、「何やってんだよ」と感じたりするところもあるかもしれませんが、そこがいいところでもありますし、カッコイイ部分もあるので、そういったあたりもぜひ見ていただきたいです。
(text:志村昌美/photo:小川拓洋)
(ヘアメイク:牧野裕大[vierge]/スタイリスト:中西ナオ)
(Tシャツ:ティーケータケオキクチ/シャツ:アバハウス[アバハウス 原宿]/パンツ:ウィーク[シーアトリエ]/スニーカー:5351プール・オム[5351プール・オム代官山]/靴下:スタイリスト私物)
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