2004年10月3日生まれ、アメリカ合衆国ニューヨーク出身。子役としてキャリアをスタートし、2015年にはスティーブン・スピルバーグ監督の歴史大作『ブリッジ・オブ・スパイ』に出演するほか、アニメ映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』ではチャーリーブラウンの声を演じた。その後、NetflixのSFホラーシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(16-21年)のウィル・バイヤーズ役でブレイク。2019年は、本作のほかにも『アーニャは、きっと来る』で主演を務めた。
『エイブのキッチンストーリー』ノア・シュナップ インタビュー
次世代スターが初主演! 料理と音楽が堪能できる感動ストーリー
演じることが本当に好きなら、それを追求するべき
食欲の秋真っ盛りの時期に、胃袋も心も刺激する感動作『エイブのキッチンストーリー』。主演を務めるのは、Netflixの人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でウィル役に抜擢され、注目を集めているノア・シュナップ。本作が記念すべき映画初主演となる。
劇中で演じているのは、文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされる12歳の少年エイブ。大好きな料理を通じて、家族を一つにしようと奮闘する姿を見事に体現している。そこで、俳優という仕事に対する思いや現場での様子などについて語ってもらった。
シュナップ:もっと小さい頃は、ただ楽しいだけで双子の妹と一緒に演技のクラスを受講していました。演技とダンスと歌のクラスを受けたあと、2本ほどCMに出演。初めての大きな仕事は『ブリッジ・オブ・スパイ』でした。トム・ハンクスさんとスティーヴン・スピルバーグ監督と一緒に仕事ができたのは、最高の経験だったと思います。あと僕のインスタグラムにビデオを投稿していますが、そのときの撮影現場で10歳の誕生日を迎えました。ハンクスさんとスピルバーグ監督と一緒に誕生日を過ごせてすごく嬉しかったです!
シュナップ:そうですね…、ありますよ!
シュナップ:本当に演じることが好きなら、絶対にそれを追求すること。そして一生懸命に努力して、拒否されてもそれを受け入れることです。なぜなら、多くのキャスティングディレクターからたくさんダメ出しされますから。たとえ最終候補まで残ったとしても、その役を逃すこともあります。ルックスが原因だったり、役を得られたとしても今度はスケジュールが合わないことがあったりと、どうしてもうまくいかないことはあるので、それを受け入れることもときには必要だと伝えたいです。
シュナップ:二つの人生を一度に送っている感じですね。学校では学校のことに集中していますが、子どもながらに役者という職業も同時に目指してきました。僕は小さい頃から学校と役者と両方をやっているということで、時間が無いときも、考えないといけないこともたくさんありました。そういう意味では、確かに大変なこともありましたね。なぜなら、撮影の時は現場へ行った瞬間からすぐに役になりきり、撮影が終わったらまた学校へ戻って授業を受け、そして20分でまた撮影現場に戻り、そのシーンの感情を呼び戻すということをしなければならなかったので。そのときはとても大変でした。
シュナップ:ウィノナ・ライダーさんと一緒に仕事をした時に、彼女に何度も聞いたことがありました。号泣するシーンを演じる度に、「それはどうやってるの?」ってね。すごく難しそうに見えたので。そこで学んだのは、“感情が自分に降りてこないなら、自分に無理強いしてはならない”ということ。こうしなくちゃと自分を追い詰めてはいけなくて、自然とそうなるように仕向けないといけないのです。
とにかく美しい映画だから、出演したいと思った
シュナップ:成長するって変な感じですね。なぜなら思春期に差し掛かる時期に、スクリーンに映る自分がいて、世間の目にさらされて、とても妙な感じがするからです。1年前の自分は、いまより声はずっと高かったし、外見はもっと赤ん坊みたいだったので、このような環境で成長していくのは不思議な気分だなと思います。でもその一方で、とても素敵なことだという風にも感じているんです。20年もすれば、過去を振り返って自分の成長する姿を目にすることができるんですから。とにかく奇妙だと思っています。
シュナップ:実はこれは突然もらったオファーだったんです。レストランで僕の父と一緒に監督と話した時のことは覚えていますが、監督がこの映画について説明してくれた時に、「この役なら理解できる! 僕の家族もこの役を気に入るはず!」と思いました。つまり、いい役だなと感じたんです。
しかも、ちょうど僕はもっと料理が上手になりたいと考えていたので、料理をするシーンがあるというのも楽しみでしたね。とにかく、とても美しい映画だから出演したいと思い、この映画に注力することに決めました。フランス人、ブラジル人、イタリア人、アメリカ人といった多様な文化と人々が混ざり合う撮影現場になるのもとても楽しみだったので、出演が決まったと知った時は、本当に嬉しかったです。
シュナップ:彼はとてもカッコイイし、僕は大好きです。撮影が始まるまで、彼が歌手だとは知らなかったので、そのあとにいくつか曲を聴いてみたんですが、すごく気に入りました。歌がとても上手いですよね! 父が彼の出演した映画『シティ・オブ・ゴッド』を「素晴らしい映画だから、もっと大人になったら観てね。きっと気に入ると思うよ」と教えてくれたんです。その映画や彼のほかの作品もチェックしていたので、共演するのがとても楽しみでした。
料理をするシーンでは、おいしくて美しい料理を一緒に作ることができました。彼の撮影最終日に、監督が彼の曲をかけていたので、歌ってくれましたが、それが本当に素晴らしかったですね。彼のザラっとした歌声が素敵でした。彼との共演は本当にいい経験でしたし、とにかく彼は素晴らしいです。
シュナップ: マーク・マーゴリスはとてもいい方で、彼との仕事もすごく楽しかったです。彼はとても面白い人なので、いつも僕のことを笑わせてくれました。母はいつも、僕が演じるシーンをビデオで撮影して僕の祖父にそれを送っているのですが、母は僕がマークと一緒に撮影しているシーンを見て、祖父を思い出したそうです。だから、彼との仕事は特別なものとなりました。彼と一緒に仕事ができて、あらゆる面において本当に楽しかったです。
シュナップ:普通の撮影だと「このセリフを言って下さい。勝手に変えちゃダメですよ、制作側に迷惑をかけてはいけないから」と言われるんですが、監督は僕たちにアドリブで演技をさせてくれました。なので、監督とはとてもリラックスして撮影できたと思います。誰かが何か違うと思えば、それを変えることもできたので、非常に良かったです。そういう現場にしてくれて、監督には本当に感謝しています。
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