1989年、東京都生まれ。2007年、映画『神童』で俳優デビュー。2009年に映画『銀色の雨』で初主演を務める。近年は『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』『今日から俺は!!』等の人気ドラマに主演し、『今日から俺は!!劇場版』(20年)も大ヒットを記録。昨年は『映画 おかあさんといっしょ すりかえかめんをつかまえろ!』(20年)にゲスト出演。声優はディズニー映画『ライオン・キング』(19年)のシンバ役に続いて2作目となる。
『映画 きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー』賀来賢人×後藤淳平インタビュー
裏切った仲間も助ける! 感動シーンに注目して
日本の超特急ケンジ役をオファーされたのは、運命だと思った/賀来
イギリスで原作となる絵本が誕生してから75年、日本でTVアニメの放映がスタートしてから30年、時代を超えて愛される「きかんしゃトーマス」シリーズの劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー』。
本作には11年ぶりとなる、日本生まれの新キャラクターが登場。トーマスたちが暮らすソドー島で「未来の発明ショー」が開催されることになり、ショーを盛り上げようと活躍するトーマスと仲間たち。盗まれてしまった空飛ぶ車の設計図をめぐって大騒動が巻き起こる。
日本生まれの世界最速を誇るきかんしゃ・ケンジの声優を務めた賀来賢人と、怪しげな2人組を乗せてソドー島にやってきたきかんしゃ・サニーを務めたお笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平、子どもの頃からトーマスを見ていたという2人が、互いの印象やシリーズの魅力について語った。
・パパが読み聞かせ! 賀来賢人&ジャルジャル後藤、臨場感溢れる語り口
賀来:ケンジは11年ぶりの日本から来たキャラクターです。とても明るくて聡明で、ハキハキとしてポジティブな性格なんですが、ひょんなことからトラブルに巻き込まれてしまう重要な役どころです。
後藤:サニーも、ソドー島に来る新キャラクターです。最初は悪さをする側にいるのですが、トーマスと出会って改心して、みんなの信頼を取り戻していきます。本当はいいヤツなんです(笑)。
賀来:男兄弟なんですが、兄が子どもの頃、列車・電車好きでした。父も鉄道模型のオタクでミニチュアを作っていたり、子どもの頃から乗り物にはゆかりがありました。僕も記憶にはないのですが、目の前を通る電車の名前を言い当てたり、電車が好きだったみたいです。小さい頃から『トーマス』も見ていましたし、今も子どもと一緒に見ています。今回オファーをいただいたケンジは日本のキャラクターで、顔もどこか似ている気がして、これは運命だと思いました(笑)。
後藤:僕も森本レオさんがナレーションをしていた、人形劇の頃の『トーマス』を見ていて、おもちゃで遊んだりもしていましたね。自分にも子どもができて『トーマス』を改めて見たときに、「アニメーションになってる!」って感動しました。
子どもがトーマスにハマって、プラレールで遊んだりして、親子2世代でお世話になっている時にオファーをいただいたので、「ありがとうございます!」って嬉しかったです。子どもも「パパがトーマスに出るんだ!!」と喜んでいましたね。
賀来:後藤さんは僕が20歳前半の時から既にテレビで活躍されていて、コントや漫才、バラエティ番組もよく見ていました。自分が若いときに見ていた方と実際にお会いするのは不思議な感じがしますし、嬉しいです。
後藤:子どもはトーマスに出演することと同じくらい、僕が賀来さんと共演することにめちゃめちゃテンションが上がっていました(笑)。『今日から俺は!!』が大好きで、家族で映画も見に行っていたので、「『今日から俺は!!』の人と!?」ってびっくりしていました。
賀来:僕はケンジほど真っ直ぐな人間ではないので、この曇りのない男気のような感じが羨ましいです。ケンジは一人の男として憧れます。
後藤:サニーは流されやすいと思うんですが、僕ものらりくらりとその場の空気に流されることがあるので、そういった部分はサニーと似ているかなと思いますね。
賀来:友情や、キャラクター同士の関係性が素敵ですよね。ストーリーがすごくシンプルということが、子供から大人まで楽しめる理由だと思います。ハラハラもするけれど、みんなの力で乗り越えていくのは見ていて気持ちが良くて、懐かしい感じがします。子供向けに作られている作品って、大人が一緒に見てもすごく面白いですし、最新作も楽しんでいただけると思います。
後藤:良いヤツばっかりではなくて、悪いヤツや人間みたいに嫉妬するキャラクターもいて、社会の縮図みたいで面白いです。学校に行っても、社会に出てもそうですけど、色々な人がいるっているのは、現実社会でもトーマスの世界でも同じなんです。
賀来:普段は落ち着いているケンジが、ある事件がきっかけでパニックになってしまい、途中から叫び続けているシーンがあるんですが、本当にパニックになったかのように自分を追い込んで演じたので、そのシーンは見どころかなと思います。普段はクールなケンジなんですが、そのシーンは監督からも乱れてほしいと言われました(笑)。
後藤:サニーは自分のことを裏切った仲間を助ける感動的なシーンがあるので、そこは注目して見てほしいですね。
賀来:やっぱり、トーマスですね。かっこ良さもかっこ悪さも、愛らしさもかね備えていて、トーマスには絶対的な安心感と主役感がありますよね。トーマスの人形やお菓子とかを見つけると大人になった今でもテンションが上がりますし、ケンジの声優として、劇中でトーマスとやり取りできたことは、とても嬉しかったです。
後藤:トップハムハット卿ですね(笑)。昔はもっとしっかりしていたイメージがありましたが、ロボットに乗って歩き回ったり、おっちょこちょいというか。トーマスも昔はもっと意地悪なイメージで、痛い目にあって改心するみたいな流れもあったと思うんですけど、時代によってキャラクターも変化しているのかもしれません。本作でのトップハムハット卿は愛らしいです。
賀来:その通りだと思います。こんな時代でもありますし、もっと楽に生きるべきだなと日々感じています。真面目になり過ぎて目的がよく分からなくなってしまうことってたまにあると思うんですけど、いかに、リラックスして楽しんだもの勝ちにするかが僕のモットーでもあるので、この作品を見てそれを更に感じました。
後藤:サニーは悪い奴に流されて信頼を失って、信頼を取り戻そうと前のめりになるけど、また失敗して…。その繰り返しの中で、だんだんと信頼を勝ち得ていく。行ったり来たりしながら、最終的に自分の芯ができていく姿は人間としても僕としても、学ぶべき点だなと思いました。
賀来:世代・年齢問わず楽しめる作品です。これが初めてのトーマスという方でも楽しめると思いますし、何回見ても新しい発見があると思います。ワクワクドキドキした気持ちで見て、スカッとした気持ちで帰っていただける作品なので、ぜひ見てもらいたいです。
後藤:お子さんがいるご家族はもちろん、皆さんの心に響くような作品になっているので、大人の方も勇気を出してぜひ見に行ってほしいです! ケンジの顔がどのくらい賀来さんと似ているのかも、ぜひチェックしてもらいたいです(笑)。
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