1980年7月6日生まれ。フランス・パリ出身。母親は『雨の訪問者』の女優マルレーヌ・ジョベール。巨匠ベルトルッチ監督の『ドリーマーズ』(03年)で映画デビュー、この作品に感銘を受けたジョルジオ・アルマーニによってエンポリオ・アルマーニのモデルに起用される。さらに、アルマーニから旧友リドリー・スコットへの推薦がきっかけで『キングダム・オブ・ヘブン』(05年)のヒロインに抜擢される。『007/カジノ・ロワイヤル』(06年)でボンドガールを務めたほか、『ダーク・シャドウ』(12年)、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(16年)、『ダンボ』(19年)など多くの話題作に出演。本作でセザール賞主演女優賞にノミネートされた。
ヒロインが置かれた状況に共感する女性は多くいると思う
ドイツの欧州宇宙機関(ESA)で訓練に励んでいるフランス人宇宙飛行士のサラ。夫と離婚し、7歳の娘ステラと2人で暮らしている彼女は、「プロキシマ」と名付けられたミッションのクルーに選ばれる。サラは大喜びする一方で、ミッションに旅立てば約1年もの間、娘と離ればなれになることに戸惑う。過酷な訓練に疲れ果て、心身のバランスを崩していくサラは、「打ち上げ前に2人でロケットを見たい」という娘との約束を果たせるのか? そして、無事に宇宙へ飛び立てるのか……。
女性宇宙飛行士である母と娘の絆を描く『約束の宇宙(そら)』。愛情深い母・サラを熱演するのは、『007/カジノ・ロワイヤル』で注目を浴び、実写映画『ダンボ』で子どもから大人まで世界中の観客を魅了したエヴァ・グリーン。本作では、宇宙飛行士と同じプログラムに挑戦をしたり、実際の女性宇宙飛行士に会い、役作りをしたという。また偶然にも宇宙マニアでもあるという彼女に、作品への想いを聞いた。
グリーン:脚本を読み、出演を決めました。読み終えた後、心臓の高鳴る鼓動が聞こえてくるかのようでした。同時に、監督のアリスに会いたいと思い、翌日すぐに会って話をし、このアドベンチャーの一員になりたいと思いました。私にとって脚本は非常に重要です。読んでみてその役に共感できるかどうか、その役柄を演じてみたいと感じるかどうか、役とストーリーを愛せるかどうか、もちろん監督と仲良くやっていけるかも重要です。さまざまな面から考えて出演を決めています。
グリーン:そうですね、これまで宇宙を旅する映画はたくさんあり、見る機会があったと思いますが、本作のように宇宙飛行士の訓練の日々に焦点を当て、彼らの身体的に過酷な訓練を映し、かつ精神面でもエモーショナルに描かれている作品はなかったと思います。私自身、その点がとても興味深いと感じました。
同時に、宇宙飛行士は何てマゾヒスティック(被虐的)で、素晴らしい人たちなのだろうと感じました。彼らの仕事はとても厳しく、常に限界突破を求められる、そしてあらゆる障害に耐えなければならないですが、彼らは宇宙へ行くためにそれらを喜んで受け入れている。凄いと思いました。
グリーン:欧州宇宙機関(ESA)へも数回行き、ソユーズ船のシミュレーターで練習もしました。実際に現場を訪れて経験することで、宇宙飛行士という職業がいかに過酷なものかを実感しました。
彼らは知性があって、文化的知識も豊富で、身体的にも長けている、まさにスーパーヒーローの様ですよね。また、科学的研究のために常に限界を突破しなければならない。それは自己犠牲ともとれますし、驚かされました。
グリーン:とても現代的なテーマを持った作品ですよね。本作の主人公が置かれた状況に共感する女性は多くいると思います。いまは仕事でキャリアを築きながら、家族を持つ人が多い時代ですが、両立は難しい。本作では家族のある女性が外に出て、仕事や夢を実現する後押しにもなっていると思います。
グリーン:撮影前に入念なリハーサルを行いました。十分なリハーサル時間を貰える事はとても貴重で、これは私にとって大変効果的でした。監督のアリスは私と娘役のゼリー(ゼリー・ブーラン・レメル)に互いに信頼を築いて欲しいと望んでいたので、私たちは撮影前にできるだけ一緒に過ごすようにしていました。
実をいうと、撮影前は子役特有の可愛らしい存在に脅威を感じていたんです(笑)。でもゼリーと一緒に過ごすうちに彼女は7才とは思えない程大人びていて、堂々としていて、驚かされました。ブラボーと言いたいです。
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