1996年9月26日生まれ、北海道出身。「アミューズオーディションフェス2014」で、俳優・モデル部門を受賞しデビュー。18年に『おっさんずラブ』への出演で注目を集める。その翌年には、『腐女子、うっかりゲイに告る。』でドラマ初主演。第16回コンフィデンスアワード・ドラマ賞の新人賞を受賞する。主な映画出演作品は、『ナラタージュ』『殺さない彼と死なない彼女』やW主演を務めた『猿楽町で会いましょう』など。『先生、私の隣に座っていただけませんか?』『私はいったい、何と闘っているのか』の公開も控えている。
「仲良くなりすぎて…」学生時代が蘇る撮影現場
実力派の若手俳優が台頭するなか、注目株のひとりとして挙げられる金子大地。2018年に社会現象を巻き起こしたドラマ『おっさんずラブ』への出演で知名度を上げ、その後も話題作への出演が続いている。事実、21年の映画公開作品はW主演を務めた『猿楽町で会いましょう』をはじめ、4本にも及ぶ。
その中の1本がまもなく公開を迎える『サマーフィルムにのって』。青春映画でありながら、恋愛と友情だけでなく、時代劇やSFといったさまざまなジャンルを見事に組み合わせ、第33回東京国際映画祭でも大きな話題となった。今回、劇中で金子が演じるのは、未来からやってきた青年・凛太郎。元乃木坂46の伊藤万理華演じる時代劇オタクの女子高生監督との淡いラブストーリーも見逃せない。そこで、役作りへのこだわりや現場の様子、そして青春時代の思い出について語ってもらった。
・コロナ禍の今こそスクリーンで輝く! 映画愛にあふれた『サマーフィルムにのって』賞賛の声相次ぐ
金子:最初は企画書を見せて頂いたのですが、正直そのときはあまり内容を理解することができなかったんです。でも、脚本が三浦直之さんなので、これは絶対におもしろい作品になるだろうと思い、すぐに「出たい」と思いました。
金子:僕は未来から来た青年の役なので、どうなるのかなと思っていましたが、本当に面白かったのを覚えています。青春を感じましたね。
金子:少し異質というか、浮いた役でもあったので、どうやって落とし込もうかなと考えていましたが、とにかく伊藤さん演じるハダシ監督の大ファンで、純粋に好きであるというところを表現しようと思いました。
金子:役名が「凛太郎」だったので、とにかく凛としていようかなと。ただ、あまり無理することなくすんなりと役に入っていける感じはありました。
金子:すごく繊細で中性的なキャラクターだなと思っていたので、特にリンクはしなかったです。「どうしたら中性的に見えるかな?」ということと、過去に戻ったことで成長していく姿を見せられたらいいなと思いました。
金子:僕はどうしても話し方が男っぽくなってしまっていたので、「もっとさわやかに」とよく言われました。自分にはない部分だったので、苦労しました。
金子:それは特にありませんでした。というのも、そもそも凛太郎はお芝居に慣れていない役だったので、イヤイヤなのにノリノリ、というような感じを出せるように意識しました。
金子:具体的な作品というのはないですが、アニメみたいな映画だなと思っていたので、監督が求めていた「アニメに出てくるようなさわやかな少年」というのは意識しました。そういったこともあって、今回は結構オーバーに演じています。
金子:まずは、ハダシにぴったりだなと思いました。伊藤さんのような独特なオーラをまとっている女優さんはなかなかいないなと感じたので、そういう部分もご一緒させていただいて面白かったところです。
佐藤:すごく大切なシーンだったので、撮影に入る前から殺陣の練習を何度もしました。ただ、コロナの影響で撮影が一度中断されてしまい、撮影が再開されたときには振りが少し抜けてしまったので、それを取り戻すのが大変でしたね。伊藤さんとは撮影の合間に2人で練習して挑んだので、今回の撮影でも思い出に残っているシーンのひとつです。
金子:ムードメーカーの板橋駿谷さんをはじめ、みんなすごく仲良くなったので、和気あいあいとした現場でした。撮影の合間は、お芝居のことよりも、それ以外の話で盛り上がったり、ゲームしたり、本当の学生生活みたいだったなと。でも、仲良くなりすぎて、うるさいと怒られたことも(笑)。ギュッと濃縮された日々だったので、楽しかったですね。いまでも共演者の方々とは交流しているほどです。
「地に足をつけて、やりたい作品にひとつずつ向き合いたい」
金子:時代劇はあまり見たことがなかったのですが、この作品をきっかけに『座頭市』や『七人の侍』、『十三人の刺客』といった王道から始まり、いろんな作品を見ました。改めて昔の役者さんの殺陣が素晴らしいなと思いましたし、もうこんな絵は撮れないのではないかと感じることも。いま役者という仕事をしている身としては、うらやましいという気持ちと、レベルの高い役者さんを見てもっとがんばろうという気持ちになりました。僕も共演者やスタッフのみなさんと一緒にいい作品を残していきたいなと。過去の作品を見て、そういう気持ちは高まりました。
金子:小さいときから好きなのは、ファンタジー作品です。『ロード・オブ・ザ・リング』を見て、すごいなと思っていました。
金子:役者を目指したきっかけはあまり覚えていませんが、小さいときにファンタジー映画のメイキングで本編とは全然違う役者さんの姿を見て、かっこいいなと憧れるようなことはありました。そういう記憶がいまに繋がっているのかもしれませんね。
金子:自分が好きな監督とひとつの作品を作り上げたときは、やっぱり感動がありますね。周りの人たちと一緒に作る作業が好きなんだと思いますが、その蓄積なのかなと。感動が強い作品ほどやりがいを感じます。
金子:作品の種類にもよりますが、僕は映画を見るときに誰かに感情移入するタイプなので、それが毎回楽しいですし、そこが映画のいいところなのではないかなと。そのときの気分によっても見るジャンルはいろいろありますが、別世界に連れて行ってくれる感覚がすごく好きです。
金子:あまり考えずにすっと頭に入ってくることもあって、疲れているときには青春映画を見たくなることが多いです。
金子:僕の地元・北海道は夏がすごく短いので、夏になると青春を感じますね。海に入れる期間も限られているので、「いましか楽しめない!」と思って、毎日のように海に行っていました。短い夏に友だちと行ったところの景色とか、キャンプしたこととか、香りみたいなものは記憶として鮮明に残っています。
金子:わりとクラスでは中心のほうにいたタイプだったと思います。いま振り返ると、教室で友だちと爆笑していた他愛のない日常が蘇ってきますね。学生時代の友だちとは地元に帰ったら必ず会いますし、マメに連絡も取っているので、いまでも仲は良いです。
金子:「見たよ」と言ってもらえるのは、やっぱりうれしいですね。
金子:それはありますね。あとは、いま身近で応援してくれているマネージャーさんやスタッフさん、それから東京に来てから仲良くなった切磋琢磨し合える役者仲間も、僕にとっては原動力です。現場でも年下から先輩まで、いろんな方から毎回刺激をもらっています。自分と向き合う仕事でもあるので、そういう方々といると、もっとがんばろうという気持ちになれますね。
金子:比較的わけられていると思います。気分転換は、人と会うこと。いつも友だちからエネルギーをもらっています。
金子:よく聞かれるのですが、あまりないんです(笑)。ただ、今年25歳になるので、もっと地に足をつけなきゃという気持ちは高まっています。もう勢いだけではできないなと。最近は舞台にも出させていただき、自分と向き合うような作品が続いているので、まずは自分がやりたいと思えるものにひとつひとつ取り組んでいきたいです。
金子:かわいらしいキャラクターが集まっていますし、最後まで飽きない作品になっているので、あっという間の97分だと思います。ぜひ、この映画を見て、好きなことに熱中することっていいなと感じていただけたらうれしいです。
(text:志村昌美)
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