北朝鮮を激怒させた可笑しなドキュメンタリー
飽くなき探求心と危険を顧みない行動力で世界の闇を白日の下に晒し続けるマッツ・ブリュガー監督。そんな彼の映画デビュー作であり、北朝鮮を激怒させた幻の笑劇ドキュメンタリー『ザ・レッド・チャペル』(2009 年)が2021年11月27日より公開決定! 本作より、予告編が解禁となった。
・北朝鮮の闇取引を暴く! 国際犯罪の中枢を見た男の100%ノンフィクション・サスペンス
ラース・フォン・トリアーのゼントロッパ・プロダクションズが製作した本作は、第26回サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門審査員賞など数々の賞を獲得。類稀な感性とダークなユーモアで独裁国家・北朝鮮のリアルを描き過ぎ、ブリュガーは以後、北朝鮮を出禁となった衝撃作だ。
公開された映像では、「ヴェールに包まれた独裁国家、笑顔の裏側を暴露する!」のテロップの後、北朝鮮の映像が流れるところからスタートする。デンマーク人のコメディアンふたりが北朝鮮に突撃する。「プシーとは?」と尋ねる北朝鮮人女性に対し、「猫のことだよ」と教えるデンマーク人のコメディアン。その後も、やりとりを続ける姿には思わず笑ってしまう。北朝鮮とユーモラスというアンバランスに興味がわく映像となっている。
北朝鮮の人々となじんでいる2人の公演はどうなるのか?
ブリュガーは、知られざる北朝鮮の人々の素顔を暴くため、異文化交流と称し舞台公演の許可を得ることに成功。韓国系デンマーク人で脳性麻痺を持つヤコブとシモンの2 人のコメディアンと共に北朝鮮に向かう。熱烈な歓迎を受ける一方で、行動は常に母のように接する案内役の女性によって監視され、本番までの間、北朝鮮の意思により2 人のコントは幾度となく修正された。そんな中ヤコブは、金日成広場での軍事パレードに強制的に参加させられる。
軍事パレードの圧倒的な威圧感にブリュガーも恐れる中、障害を持つヤコブだけが金一族により独裁政権が誕生したその聖地で、一人反旗を翻すのだった!
『ザ・レッド・チャペル』は2021年11月27日より公開。
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